小泉純一郎

徳性と恥を知る心がない人

5038751e.jpg * 公明党(創価学会)厚労相と二人組にて豪快にビーフを食すも当時これら全てが逆効果だった。

 空前のブームになった小泉純一郎から幹事長に起用され、凋落の国会議員から息を吹き返した北海道出身、武部勤。自民党の若手議員らとのグループ「新しい風」の会合で挨拶。

 地方選での自民党が連敗していることについて、

 「トップの責任は非常に重い。(首相に)徳性がないと言われてもしょうがない。」

 「(首相には)恥を知る心がないのではないか。正しい判断をする心がないのではないか。何回もぶれにぶれていることが国民の皆さん方に失望感を与えている。」
 
 と麻生首相を痛烈に批判、総選挙前の自主的退陣を重ねて求めた。

 ぼろぼろの麻生太郎も少なくとも武部よりはましであって、この男にいわれては気の毒だ。

 これらはみな、武部があの悪夢の農水相時代に当てはまっていた台詞である。武部が参加しているこのグループが「新しい風」であるわけがない。

社会保険庁への派遣社員

 社会保険庁のねんきん特別便は届くべき人へ届かなかったり、届いた人が事務所に出かけてもやっぱりサラリーマン時の支払い記録が見つからなかったりと予想通りの惨憺たる中間状況のようである。

 元々、ここまで状況が悪化した理由の一つが、かつて社会保険庁へ情報入力のために派遣会社から派遣されていた社員の質が極端に低かったからとされている。派遣社員の奪い合いとなっていたためか、JCBサービスのような主に親会社JCBのために作った会社からも派遣されていたが、もっともひどかったのがあの悪名高いフルキャスト。何と派遣された人材が中国人であった。日本語がきちんと使いこなせる、という説明だったらしいが、大嘘ばかり。

 田中実

 という名を「田」と「中実」で苗字と名前を切り分けて入力するなどでたらめ作業の雨あられ。結果として取り返しのつかないシステム上の大混乱を助長する役割しか果たさなかった。

 もちろん、実際はそうではなかったが、中国人が例え全員、日本語検定1級だったとしてもそれでもおかしなこと。年金記録は事柄の性質上、年齢、勤務履歴、住所、年金支給額など極めて重要な個人情報が詰まったもの。これを日本国籍を持たず、いずれ中国へ帰ってしまう可能性が高いあやふやな派遣社員にさせていたということ自体が論外の話であろう。

 年金はもはや正確に復旧することが全く不可能だと判明した。この切り替え作業を実際に開始して運用に入る際に担当していた厚生労働大臣は小泉純一郎である。

政教分離がわからない男

9f675ea5.bmp 誤解のないようにあらかじめ申し上げるが、私は伊勢神宮はとても独特の雰囲気を持った興味深い神道の神社であると思っている。中心的な15年戦争の戦争指導者たちを神様=御霊として祀り、特攻隊員たちに無益な殺し合いの「悲しみ」を見いださずに日本男児の生き方としての「美」を重ね合わせ、境内の一角にパル判事の写真をでかでかと掲げ彼の判決文を金科玉条のごとくに奉っている靖国神社とは全く異なる。出雲大社と並び、個人的には好きな神社である。
 
 私が尊敬する政治学者、明治学院大の原武史は、かつて1960年代の幼少期、父親とともに里帰りの列車としてあえて遠回りの国鉄を選んだことが非常に貴重な経験になったと述懐している。母や兄弟たちは近鉄で先に帰ったが、どうしても国鉄を使って帰りたいと父にせがみ、遠回りした原。ローカル線にて目のくらむ時間が掛かったらしいが、
 
 「どうだ、母さんたちと一緒にあっちの電車に乗った方が良かっただろう。」

 と話しかけた父に原はゆっくり首を横に振った。明治維新以降の富国強兵、殖産興業の時代にあった近代化時代にも、逆に一生一度の「お伊勢参り」は理想的な国民の義務とされた。その当時の国民がわざわざ時間を掛けて蒸気機関車にひかれた客車に乗って伊勢神宮を目指した時代の雰囲気、面影、残滓がありありと残る木造の車両だったからだった。原は鉄道を通じた政治社会学の解析という珍しい切り口を持っている。私もこうした経験をぜひ持ちたかったものだ。もちろん、今はこうした車両は鉄道公園にでも行かない限り見ることはできない。

 だが、その伊勢神宮であろうとも、一国の総理大臣や閣僚らがずらりと揃い踏みで参拝するというのは大問題である。我らが首相、小泉純一郎は、昨日伊勢神宮を参拝した。見るも哀れなパンダ女と成り果てた子飼いの猪口邦子大臣ら5人の閣僚と一緒である。
 
 「穏やかで実り多い年であるように、と参拝した。」

 のだそうである。
 
 伊勢神宮の神様に願ったその祈願の内容は立派だが、政教分離が憲法上定められており、憲法擁護尊重義務を負った国民代表たる国会議員で、かつ行政の最高責任者でもある彼が、同じく国務大臣を引き連れて堂々と参拝するのはおかしいのである。昨年も同じことを書いたが、行くならばあくまで「個人として」行かなければならない長崎の浦上天主堂であろうと、奈良の東大寺であろうと、イスラム教のモスクであろうと、このように宗教施設に公人として参拝することは政教分離違反の行為と思わなければならない。
 
 小泉は、最新の記者会見で靖国神社への参拝は、外交問題にはしない方がいい、外交問題にならないと言い張る。
 
 「一国の首相が一政治家、一国民として戦没者に感謝と敬意、哀悼の念を持って参拝する」

 ことに、日本人からおかしいとの批判が出るのはいまだに理解できないという。だが、一国民として参拝しているようにこれまで態度をとってこなかったからこそ問題になっているのである。首相就任前には堂々と「公式参拝する」と言明していたのであるから。
 
 「まして外国政府が心の問題にまで介入して外交問題にしようとする姿勢」

 も理解できないという。中韓が靖国参拝を外交問題に意図的にしようとしていることはその通りだろうが、これは単に「心の問題」と片づけることが不可能な問題であることが彼にはわからない。靖国神社とは出雲や伊勢などとは全く違った位置づけと意味を持つ神社である。伊勢神宮や出雲大社とて、その参拝のありかたによっては政教分離違反になるというのに、靖国神社に直近の一度以外は公式に参拝したとしか解釈してもらえない方法で参拝した彼には、宗教的な配慮、戦争史を踏まえた態度の取り方がまるでできていない。

 日本人、大和民族という異民族による過酷な植民地支配による侵略を受けた「恨み」はこのようなことをしているうちは絶対に消えない。

 「私は交渉の扉を閉じたことは一度もない。意見の違いや対立を乗り越える努力が必要だ。」
 
 といくら強弁しようとそれはできの悪い高校生の演説と変わらず、 

 「私は日中・日韓友好論者だ。」

 というのは悪い冗談にしかならない。
 
 政教分離がわからないということは、政治家として失格である。
 
 *ちなみに小泉純一郎に同行したのは以下の5人。このうち杉浦と中川はたびたび物議を醸す歴史認識を開陳してきた人物でもある。

  川崎二郎 厚生労働相
  杉浦正健 法相 
  中馬弘毅 行革担当相
  中川昭一 農相
  猪口邦子 少子化担当相

後藤田が心配したとおりになった

8eaabe40.JPG史上空前、圧倒的な指導性を持つ内閣を作り上げた「改革派」の首相、小泉純一郎。「自由と民主主義を愛して」来たはずの彼ら。選挙後に彼や忠犬幹事長、武部らがやってきたことは止め処もない独裁の嵐だと私は思う。小泉のそれには一事が万事、「適正手続き」が欠けていると思われてならない。民主主義とは現象面から見れば、最終的には「手続き」の問題に帰着するといわれるのは、近代民主主義の基本であったはずだが・・・。

 今の国政を巡るあまりに激烈な権力闘争、最高権力者への地位を奇跡的な道のりで一挙に登り詰めた小泉純一郎。その全過程がドラマチックであったことはその通りである。しかし、例え、彼の打ち出す政策のいくつかが正鵠を射ていたとしても、回復不能の打撃を日本の民主政治に与える代償もまた多く含まれている。繰り返しになるが、彼はあまりにやり方が強引すぎて「手続き的正義」がどこにも貫徹されない。

 私はすっかり老いぼれた業界人、筑紫哲也のように、真の「護民官」と呼ぶに相応しい政治家が後藤田正晴だったなどと、安易に後藤田を持ち上げるのはどうかと思うが、後藤田が小泉について最も心配していたのは、一直線に暴走していく危なさがあるという点であった。その点について見るならば今、かつて後藤田が心配した通りに事態が移りつつある。
  
 およそ「少数意見の反映」という民主主義の真髄とはほど遠く、数々の事前の約束をことごとく踏みにじった上であっさり導入され、用いられてきた小選挙区制度。制度そのものもその運用も歪みきっている。だが、空前の圧勝を果たした「いんちき解散」の衆議院選挙後、ますます図に乗ってきている我らが総理大臣の姿を見るにつけ、私には喜びを隠しきれずに
 
 「独裁者の踊る風景」 

 と見える。
 
 しかし、それにつけてもあの日本の国蝶、オオムラサキも真っ青という鮮やかな鹿鳴館ドレスでよたついている気持ちの悪い勘違いおばさんは何とかならんのか?
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