数年前に祖母を亡くしている。もう一人の祖母はさらにその数年前に他界した。密接な関わり合いがあったのは最後に亡くなった祖母。友人たちと一緒に富山県に越中おわら風の盆を見に行っていて急逝した祖母の死に目に会えなかったことは痛恨の極みである。
 
 この時を境にしてがらっと時代が変わった気がした。親しかった人たちが他界したり、同期生が続々と結婚、出産、転勤など、世代交代が加速して進み、それに伴って周囲の人たちが変わり、他人からの呼ばれ方、呼称が変わる。

 私を「・・・君」と呼んでくれた人の一人、世話になった恩師は65歳で早く他界したが、たった一人でもそう呼んでくれる人が大きく減った気がした。

 逆に増えてきたのが、「さん」と「様」。三十路になればそう呼ばれるようになってくるのだろうが居心地が悪い。別に「・・・君」と呼んで下さっても構わないような人たちも丁寧にそう呼ばれる。

 年をとるとはそういうことも含まれると知る。