IS イスラム国

イスラム教徒の女性観

 イスラム教社会には、市民社会の原則である人権原理、民主主義が通用しない。この2つがきれいに揃ったイスラム社会は世界のどこにも存在しない。最も近代化が進んだとされるトルコでさえ、エルドアン体制に見えるように決して市民社会の国家とは評価できない。

 ムスリムにとっての女性は、戦前の日本における女性以下の扱いになっていて、極めて劣悪な人権保障水準にある。正統派のスンニ派盟主国サウジアラビアでも、異端派のシーア派であるイラン、イラク、シリアでも、女性の人権は非常に低い扱いを受ける。独裁国サウジアラビアやカタールなどではほぼないに等しい。

 パキスタンではブット首相(最後は暗殺された)が出たが、ごく一部の例外的な女性であって一般的な女性の人権は非常に低いし、民主主義、適正手続きは存在しない。


 今回の集団強姦事件を起こしたパキスタン人も容疑を否認しているが、「やっていない」という冤罪を主張しているわけではなく、「無理やりではない」という弁明であり、被害者が14歳の女の子であることの意味をまるでわかっていない。日本国内ではこれらは強制があろうがなかろうが完璧な犯罪になる。 


 ことほどさように、イスラムの人たち、とりわけ男性のイスラムは全く人権原理や民主主義をわかっていない。日本国内で活躍しているイスラムたちの多くは、外食産業で成功を収めているが、こうした外食産業の労働現場は総じて超がつくブラック労働体制がまかり通っている。長時間労働、最低賃金割れ、無労災、雇用保険逃れなど、当たり前のように行われるのは、彼ら経営者自身の出身国の労働基準が頭の中から抜けきらないためでもある。

 
 そして、イスラム教徒は一定の割合で必ずISやアルカイダへ心理的な共感を持つようになり、これらの活動へ何らかの形でかかわるようになる。すでに日本国内でISメンバーに転身したムスリムも少なからずいる。こういった人たちを「国際化」、「グローバル化」の掛け声だけでどんどん入国させてしまうことの本当の危険を、今の政権は全く理解していない。





<集団強姦容疑>パキスタン人逮捕 山口、スカウトの祭典で

毎日新聞 9月7日(水)

 昨年7、8月に山口県で開かれた「第23回世界スカウトジャンボリー」で参加者の少女に性的暴行したとして、県警は7日、自称・埼玉県羽生(はにゅう)市小須賀、無職、エラヒ・マンスール容疑者(23)=パキスタン国籍=を集団強姦(ごうかん)容疑で逮捕した。

 逮捕容疑は昨年7月31日午後9時40分ごろ、山口市阿知須(あじす)の山口きらら博記念公園内で、別のパキスタン人の少年(当時17歳)と共謀し、当時14歳の外国人少女に性的暴行を加えたとしている。「無理やりではない」と容疑を否認しているという。

 県警によると、翌日未明に大会運営者から110番があり、8月4日に少年を同容疑で逮捕。エラヒ容疑者を指名手配した。2人とも大会参加者だった。

 世界スカウトジャンボリーは昨年7月28日〜8月8日、世界約150の国と地域から約3万4000人が参加して開催。キャンプ生活をしながら、スポーツや平和学習に取り組んだ。

日本人がターゲットになったテロ

3551c114.png ブッシュ政権のイラク戦争を是認した政治家、大使の人たちはまだわかっていない。あの戦争が今に至る全てのパンドラの箱を開いた。アルカイダはビン・ラディンを暗殺してもまだ消えず、ISの膨張は止めようがない。「ビン・ラディンの身柄捕捉」を大義にして始めたアフガニスタン戦争がタリバン政権を蹴散らした後、なかなか捕捉できないビン・ラディンに苛立ち、いきなり全く無関係のイラク攻撃へ舵が切られたのが悪夢の始まりであった。

 
 アルジャジーラのニュースを見ていればすぐにわかるが、イスラム教徒はイラク戦争に猛烈に怒っている。それはもう本当に烈火のごとく怒っている。それがシリアにまで飛び火して火消しができなくなった。対立しているロシアとアメリカは、ISの恨みを買うという点では同じ立場にいる。むしろロシアの方が激しい恨みを買っている。ロシアは旧ソ連時代にアフガニスタンに侵攻、今はシリア政権と結託して他国を圧倒するシリア国内での空爆被害を出した。近い将来、ロシアはチェチェンだけでなくロシア全土がテロの危機に瀕する時代に入る。サッカーワールドカップは最も危険な時期になる。

 
 今回、ダッカで自爆的テロが行われ、裕福な私大の学生ら数人が犯人だった。今までになかった犯行態様として、意図的に日本人、イタリア人、アメリカ人だけを選りすぐって惨殺している。尋問してバングラデシュ人とわかると殺さなかった。日本人だ、国際協力の技術者だと説明しても全く見向きもされず、若い女性も容赦なく惨殺。命乞いも何の効果もなかった。日本人であることが理由で狙い撃ちになり完璧にISのテロターゲットになった初の事件ではないかと思う。


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 今、海外でODAや人道支援に関わる日本人は非常に危険である。ダッカどころか、同じスンニ派のトルコでも空港のテロがあった。アメリカと欧州の大国が主なターゲットだったアルカイダ時代と異なり、「サイクス・ピコ体制」という言葉を英語で世界中に広めてしまったISは、中東の領土問題やイスラエル問題が解決しない限り、理論上、殲滅させることが非常に難しい。世界中から、世界言語の英語によって大量のテロ戦士が、自爆攻撃を厭わずに馳せ参じてくる時代。地中海を通じて、またサウジアラビアやカタールからは潤沢に資金や人材、兵器が流れ込む。前世紀の常識が全く通用しない戦闘が日常化している。



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 今回のテロによって、JICAのトップを務める北岡伸一理事長は緊急の記者会見に。「強い憤り」を犯人たちに感じていると述べた。北岡博士は学者だった東大法学部教授(日本政治史)から外交の最前線へ転身し、自身のキャリアを現代日本外交の場に大きく展開していった方である。小泉政権で国連大使、安倍政権で安保法制懇の座長代理を務めて日本の国防、外交に強い影響を与えた有識者。同じ安保法制懇のメンバー、細谷雄一(慶大・法教授)のゼミ教官でもあった。イラク戦争にも外交の当事者として関わり、戦争支援を主張した。安保法制懇の他メンバーも多くがイラク戦争支援を主張していた。


 北岡理事長が「強い憤り」と言うまさにその言葉と同じ怨恨を、ロシアを含む大国による空爆で家族を殺された遺族や、すでに1000万人以上の難民になって塗炭の苦しみを味わっている中東人。国家主権を蹂躙されたパキスタン人など、多くがこの15年以上、メラメラとたぎらせながら胸に秘めている。イラン、イラク、シリアというシーア派三国だけでなく、アフガニスタン、バングラデシュ、パキスタンに至るまでの広大な地域でこの15年以上、戦争や戦闘・制裁行為を続けているという異常事態は、通常の外交、軍事の判断として全く合理性を欠いている。難民が膨大に発生し続ける事態はイラク戦争時代からわかっていたことであり、それがトルコや欧州になだれ込むことは容易に予想ができたことであった。


 絶対にやってはいけないイラク戦争を始めた結果が今日の惨状。その戦争遂行時に外交の当事者だった方が今、イラク戦争の負の副産物からしっぺ返しを受けて衝撃を受けている。そうした立ち場にいた人がイスラム世界に対して何を言っても説得性も議論の客観性もない。JICAは人道援助、難民救済に尽力してきたことで世界的に有名な緒方貞子時代と異なり、田中明彦(東大法学部教授、国際政治)時代を経て現在に至っている。JICAの役割も業務もこの15年で大きく変化した。純粋な難民支援ではないODAは必ずしも現地の歓迎を受けているばかりとも言えない。現在はJICAの職員全てがISのターゲットになっていると言って言い過ぎではない。

 バングラデシュはアジア圏有数の親日国。日本への好感度がナンバーワンの人気で、ODAの金額も英、米を抜いて日本が一位。漫画のドラえもんなどが国民に広く浸透して知られている。タレント、ローラの母国でもある。その圧倒的親日国のバングラデシュで、昨年秋に農業支援活動をしていた星邦男さんに続いて今回の大規模テロが発生したことは大きな衝撃。


 ISメンバーが理事長の顔や業務内容の変化を理解してテロをやっているとは思わないが、今回のように敢えて日本人を選び出して殺害するテロが起こった以上、明瞭な一線を踏み越えた事件。日本が欧米と足並みをそろえて同調していると相手方には見られている。この悪夢全てはイラク戦争に始まっている。イラク戦争で最も強烈な憎悪を買ったアメリカ、英国、豪州と協調して行使する集団的自衛権のあり方についても再検討が必要である。


 http://www.sankei.com/world/news/160702/wor1607020080-n1.html


ISを支持するイスラム教徒

71380459.jpg イスラム教には宗教的寛容という概念が乏しい。サウジアラビアやカタールのようなイスラム宗教国家では、イスラム教を離れる脱教は死刑と定められている。実際にそれが刑罰で執行されることはそれほど多くないが、他の宗教へ改宗することはムスリムにとって命がけの選択になる。今回、バングラデシュで殺害された男性のように、イスラム原理主義の民間人によって私刑として殺害されることも多い。 

 イスラム教の国家として最も「民主的」とされてきた国がトルコだが、近時、エルドアン大統領の独裁政権が続き、徐々に宗教政治色が強まって政教分離が危うい状況にある。イスラム教という宗教それ自体が近代市民社会の諸原則、つまり、基本的人権の尊重原理や民主主義と相容れない教義を持っている以上、イスラム教やムスリムと市民社会との融和、共存には一定の限界があり、乗り越えられない大きな壁がある。


 ISが本来のイスラム教ではないとしばしば言われる。愛、平和、調和を基礎にするイスラムの教えを何も反映していない、偽イスラムに過ぎないとムスリムから再三、批判を受けているが、ISは厳然として今も大規模に存在し、広範囲に実効支配を続け、すでに50カ国から2万人以上の「義勇兵」がシリア・イラク入りしている。油田は破壊され、原油の闇取引も厳しい制裁で締め上げられたはずが、ISの資金は大きく減ってはいるものの枯渇していない。なぜかというと、シリアの周辺国、サウジアラビアやカタールから巨額の資金がISに流れていたり、隣国トルコがISとの間で原油の闇取引を行っているからである。


 トルコがタンクローリーで大量の原油をシリアからトルコへ運搬している様子をロシアが衛星写真を公開して暴露したことからわかるように、EU入りを目指すトルコは根深くISとの繋がりを水面下で持っている。また、サウジやカタールは形式上、外交上はIS掃討作戦に協調し、制裁に参加しているということになっているが、サウジやカタールは部族社会であり部族長、王族、富豪の一部には巨額の資金援助をISに対して行っている者が数多くいる。スンニ派のサウジ、カタールら中東の盟主国は、シリア、イラク、イランなどシーア派の民族を蛇蝎のように嫌っており激しく弾圧する。また、石油利権、イスラエル問題などを巡って決して欧米に対しての怨恨感情が消えていないため、西洋社会を敵視するISを資金や人材、兵器などの面から支援するイスラムは多い。


 ISに心情的に魅了されているイスラム教徒は、実際は世界中に多数おり、したがって、ISが偽イスラムであり、イスラム教ではないと言い切ることもムスリムとしての位置づけを否定することもできない。そうでなければ、世界中の医者やエンジニア、デザイナーに至るまで、十代の若者を含めて男女問わずISに続々と義勇兵に参戦している事実を説明できない。現地入りしてあっという間にその地獄を知った時にはすでに遅いが、その外側にいる段階ではISの洗脳に直接、強烈に影響されているムスリムは多く、表だって堂々とISに共感する自分を公に出来ないだけであって、実際はISの活動に喝采を送っているイスラム教徒はかなりいる。欧州が受けたテロ被害を自業自得だとドライに受け止め同情や非難をしないムスリムは実際はむしろ過半数であるかもしれない。

  
 


 http://www.sankei.com/world/news/160324/wor1603240009-n1.html

(共同)

 キリスト教に改宗の男性殺害で声明 バングラデシュ「牧師を見せしめに」


 バングラデシュからの報道によると、同国北部クリグラムで22日、イスラム教徒からキリスト教徒に改宗していた男性(68)が殺害され、23日までにイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)支部を名乗るグループが犯行声明を出した。

 地元警察によると、1999年に改宗した男性で、22日朝に散歩しているところを3人組の男に刃物で刺された。声明は「(キリスト教の)牧師を見せしめにした」としているが、男性は牧師ではなかった。

 バングラデシュでは昨年9月から、外国人などを狙った襲撃や殺人事件が相次ぎ、ISが犯行声明を出した。昨年10月には邦人男性も殺害された。

IS志願者の日本人が身柄拘束、強制送還

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 「イスラム国」を名乗るISに加入しようとしたところでトルコ警察に身柄を拘束された23歳の日本人男性が国外退去処分になり強制送還された。今日、24日夜、帰国している。和歌山県在住の若者でイスタンブール経由で19時10分ごろ、関西空港に到着。

 
 トルコの地元メディアや世界各国のメディアが報じている。M.M.というイニシャルである彼はトルコ南部のガジアンテップでトルコ軍警察に拘束された。

 携帯電話にソーシャルメディアを通じて知り合った「イスラム国」関係者と連絡を取り合った形跡が残されていたという。兵士として参加する予定だったようであるが、シリア入国前に身柄を拘束されてむしろ非常に幸運であり、ISの元に入った場合、逆に人質に使われる可能性が高かった。

 母親は  

 「オランダの方に行くみたいな感じだった。おもちゃのモデルガンは持っていた。そんなに大それたようなことする子とは思ってなかった」

 と答えている。兵器マニア、戦争フリークというわけでもなかったようである。和歌山県警が経緯を任意で聞く予定になっているが、笑い話で済む話ではない。

 昨年も北海道大学の学生がISへ入国しようとして大きなニュースになったことがある。ISへ接触するということはただごとで終わる行為ではなく、今回のように事前にブロックされて強制送還されたことは非常に幸運なことであった。



http://www.dailysabah.com/investigations/2016/03/23/turkey-detains-japanese-man-seeking-to-join-daesh-in-syria


7c4ebe1b.jpghttp://www.hurriyetdailynews.com/japanese-man-to-join-isil-captured-in-turkeys-southeast.aspx?pageID=238&nID=96816&NewsCatID=509


http://www.csmonitor.com/World/Global-News/2016/0323/Turkey-detains-would-be-ISIS-recruit-from-Japan

http://www.japantimes.co.jp/news/2016/03/24/national/japanese-man-deported-turkey-trying-join-islamic-state-group-reports/#.VvPYp-KLSUk


https://www.washingtonpost.com/world/middle_east/japanese-aspiring-jihadi-detained-in-turkey-official/2016/03/23/f07b9520-f173-11e5-a2a3-d4e9697917d1_story.html


http://www.japantimes.co.jp/news/2016/03/23/national/turkey-detains-japanese-man-seeking-to-join-is-in-syria/#.VvPYpuKLSUl


http://www.timesofisrael.com/turkey-detains-japanese-man-seeking-to-join-is/

http://news.trust.org/item/20160323142540-w4kc4

https://citizentv.co.ke/news/japan-detains-national-for-trying-to-join-is-119518/

http://asia.nikkei.com/Politics-Economy/International-Relations/Japanese-detained-in-Turkey-for-trying-to-join-Islamic-State-reports

http://www.globalpost.com/article/6750189/2016/03/23/turkey-detains-japanese-seeking-join-syria






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イエメン 「神の愛の宣教者会」の高齢者施設がテロリストが襲撃

 サウジアラビアの南に位置するイエメンで、「神の愛の宣教者会」が運営する高齢者のための施設がテロリストによって襲撃され、4人の修道女と12人の入所者が殺害された。マザー・テレサが創立した宣教者会。

 イエメンでは、1998年にも会の3人のシスターが殺害されている。イエメンでは、イスラム教シーア派(主にペルシャ語圏のイラン、イラクやシリア系)が、元々のイスラム教正統であるスンニ派の政権に対して反政府活動を展開し、シーア派の一つ、フーシ派(ホウシー派)が台頭して急激に治安が悪化している。隣国サウジアラビアはこれを押さえ込むために非常に躍起になって軍事介入を広げている。

イラク戦争 終わりなき戦い 本日放映

 今日のISIL、ISIS拡大に至る中東の大混乱は、ブッシュ・チェイニー政権が行ったイラク戦争にその全てが始まっている。国際社会の反対を押し切って始まったこの戦争によりイラクの治安とインフラが崩壊。すでに始まっていたアフガニスタン戦争の戦後統治にも空白が生じ、アラブの春に繋がり、ISの登場と跳梁・拡大を生み出し、シリア崩壊に繋がり、多数の難民と死者を生み出し、そして、今、サウジアラビア(正統スンニ派、アラビア社会の盟主)とイラン(異端シーア派、ペルシャ社会の盟主)とが戦争直前の状況にある。

 今日を含めて3回連続でNHK・BSにて放映。

BS世界のドキュメンタリー

「イラク戦争 終わりなき戦い 第1回」

2016年2月16日(火) 17時00分〜17時50分 の放送内容


イラク戦争が始まって10年余り。「ビンラディン追跡の20年」など、現代史を検証する番組で国際的な定評のある英国の制作会社ブルック・ラッピングが、“歴史的な過ち”と言われるイラク戦争とその後の混乱を新たな証言から描き出すシリーズ。

第1回は、戦争突入までの道のり。大量破壊兵器保有をめぐり、イラク外相がほのめかしたという過った情報をもとに戦争に突き進む米英首脳たちの姿を、当事者たちが証言する。(全3回)

おまえはイスラム教徒ではない You ain't no muslim,bruv.

72ee6174.jpg ロンドンのレイトンストーン駅で起こった地下鉄襲撃事件は、被害がそれほど大きくならずに犯人が現場で逮捕された。その事件現場で犯人が逮捕された時、

  
 「おまえはイスラム教徒ではない。 You ain't no muslim,bruv.」
 
 と犯人に3度、大声で声をかけた男性の映像が話題になっている。

 http://www.theguardian.com/uk-news/video/2015/dec/06/london-knife-attack-bystander-shouts-you-aint-no-muslim-bruv-video


 最後のbruv はbrother の意味で、ムスリムに限らず同じ宗教、教団などに所属する人々同士で使用される言葉。声をかけた男性はおそらくはイスラム教徒であることがわかる。

 
 世界中でIS(ISIL、ISIS)やアルカイダ、ボコ・ハラムなどのイスラム系テロリスト組織が毎週のように事件を起こしているが、これらの組織や犯罪に対して「普通のイスラム教徒」の人たちや組織、指導者らかの非難があまり聞こえて来ない。全くないわけではないが、明らかに少ない。彼ら普通のムスリムにとってISやアルカイダはやっかいな存在でもあるが、反面、日頃から敵対感情を抱いて苦々しく思っているアメリカ、英国らが血相を変えて混乱に落ちている様子について、どこかしら喝采を送っている面がある。


 同じテロ事件であっても、スンニ派とシーア派との間で、また、政府と反政府勢力との間の対立から自爆テロが起こったりした事件には顔を曇らせる様子とは対照的な反応が多い。アメリカやロンドン、パリなどのテロ事件について話すと、いつの間にか話がテロからそれて列強国の傲慢な外交、国際政治に話が飛んでしまう。それはそれ、これはこれと話が全く異なるはずだが、積年の悪化した対米感情からテロ被害についても「ざまあみろ」とまでは言わないにしても、内心では半分そのように思っていることがわかる。本来ならば全てのムスリムが、テロリスト犯に対して

 おまえはイスラム教徒ではない You ain't no muslim,bruv.
 
 と言わなければおかしい。
 
 疑いようもなくイラク戦争は絶対にやってはならない戦争であって、それを起こしてしまった以上、このように収拾のつかない怨恨の溝が深まっていくことは自明であったが、しかし、開戦前、これほど手の施しようがない事態になるとはだれも予想すらしていなかった。相手を過度に侮って、事態の悪化を甘く見積もったブッシュ政権の責任はあまりにも重い。事前にコリン・パウエルら制服組の軍人サイドからは強く先制攻撃の開戦は辞めるよう進言されていたが、むしろ文民であるブッシュ、チェイニー、ラムズフェルドらネオコン組がそれを聞き入れなかった。

 しかし、だからといってISやボコハラム、アルカイダの暗躍に喝采を送って良い理由にはならない。既存のイスラム教徒、イスラム組織がISやアルカイダの膨張を食い止めるための努力をあまりしていない、その言動が薄いことによって、一般社会からの不信が増すことが避けられない。つまり、それは煎じ詰めればイスラム教、ムスリムそのものが厳しく問われていることでもある。

 同志社大の内藤正典教授ら、イスラム教、ムスリムに詳しいとされる研究者からは時折、あまりに牧歌的な楽観論、対話の必要が説かれるが、一定程度それらに説得性はあるとしても私は根本的に疑問である。「ムスリム」あるいは「イスラム教」という宗教、宗教者そのものに内在する本質的な問題がありはしないか。同じ事は過去のブッシュ政権や現在のロシア情勢を見ればキリスト教にもプロテスタントから東方正教会まで宗派を問わず同様の問題が存在はするが、しかし、キリスト教世界は曲がりなりにも基本的人権原理と民主制を基礎にした市民社会に脱皮して(あるいは脱皮しつつ)いる。イスラム教やムスリムにはそれがほとんど黎明期、草創期に近い水準でしか見いだせない。





 

ISIL イスラムの女性観

d1b8b2a0.png N.Y.タイムズ記者がシリア、イラクで暗躍するISILの性暴力について記事を書いている。その内容は戦慄すべき無法状態で何の弁明も通用しない。犠牲になっているのは多くがイラクやシリアに居住していたヤジディ教徒の女性たち。一部、海外から渡ってきた女性イスラムが犠牲になることもあるが、もっぱらイスラム教徒は異教徒の女性を性暴力の対象にしている。

 
 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/45253


 元々、「イスラム教」には女性を重要な存在として尊重する人間観がない。女性を家庭の中の仕事に専念させる傾向が強いのも、女性を家庭内で保護して大切にしているという「説明」はされるが、実際は女性の強い希望があったとしても高い教育は受けられず、管理職など重要な要職で働くことはなく、運転免許も取れず、外出したり他の男性と会話することさえ夫の許可が必要になる国、地域が多い。

 イスラムの女性観は徹底的に近代市民社会の基本的人権原理に追いついておらず、民主主義的な基盤もない。通常の男性であっても諸々の近代人権諸原則が守られておらず、むしろサウジアラビア、バーレーン、クウェートのような専断的な統治の専制国家が多い。最も民主主義に近い自由が保障されているのがトルコだが、そのトルコであっても独裁的な政治、法律、規制は多く存在し、欧州や北米、日本に遠く及ばない。


 イスラムが主体になった民主的な国家は世界のどこにもない。このことが如実に物語るように、イスラム教は根本的に人権原理や民主主義政治と相容れない。ISのような無法集団が21世紀である現代にかくも大々的に暗躍し、膨張するとは多くの人が思っていなかっただろうが、きっかけと環境さえ整えば、こういう悪夢は容易に現実となる。


 国内に多数存在するイスラム教徒は、表だってはISやアルカイダを支持できない。実際、それを口にすることもない。しかし、心情的にはどこかしらISやアルカイダに共感している心性を見ることが少なくない。中東、アラブ出身か、アジア、アフリカ出身かを問わず彼等には共通してとにかく反アメリカの不信が強い。アフガン・イラク戦争、パキスタン内でのビン・ラディン暗殺作戦などを見れば、彼等がアメリカに憎悪を燃やす心情はわからないわけではないが、しかし、そうであれば、同じ事はロシアであっても同じであり、アメリカと戦争を共にした英、豪なども同類のはずだが、段違いに反アメリカの観念が強烈になっている。イスラエル問題、アフガン・イラク戦争、ビン・ラディン暗殺、シリア空爆など常に対ムスリム国際政治の中心で立ち回るアメリカは、他国を圧倒して別格の憎悪を受けている。


 そのアメリカが現在、国内に多数のホームグロウンテロリストを抱えて深い悩みにある。リクルート活動に協力するなどしない限り、ISを心情的に支援すること自体を取り締まることはできない。FBIやCIA、NSAは全力でその事前鎮圧に努力しているが、人口が3億人弱、広大な国土、多民族混成社会では、事実上、全てを摘発することは不可能。アメリカ国籍を持った「国民」が虎視眈々と反政府テロを狙っている以上、向こう半年から1年以内にアメリカで再び大きなテロが起こされる可能性が非常に高いといわれる。


 そのアメリカとの強い同盟を持つ日本。その日本にイスラムを多く入れれば、多数の米軍基地、インターナショナルスクール、アメリカ人のライブやコンサートなどがある以上、現実の危機が増すことになる。経済面から見ても調理人・シェフの資格でイスラム教徒を国内に多数、招き入れれば、ドネル・ケバブの屋台やカレー屋などは多く経営されるかもしれないが、それで国内の経済が特に劇的に活性化されるわけではない。多くの雇用が提供されるわけでもない。むしろ逆に国内の外食産業の重大な脅威になる場合もある。さらにそれらの雇用は決して良質ではなく労基法違反のブラック経営が多い。何ら国内で評価されるべき貢献がないこともある。


 「労働力」が減少する日本に「移民」を入れようという提案が、財界や自民党から多いが、すでに相当程度入ってきてしまっている移民をさらに大々的に国内に入れてしまえば、数多くのイスラムも入り込む。同じように女性の人権意識が希薄で年がら年中、信じがたい性犯罪がニュースになりっぱなしのインド、ヒンズー教徒も入ってくることになる。断食の習慣もあり、食生活もブタ由来の成分には触れることさえできないなど制約が多い。こうした異民族、異文化の「移民」として国内に多数抱えることがどれほど危険なことであるか、財界はまるでわかっていない。産業界の都合、需要だけで国内をめちゃくちゃに引っかき回されることに主権者たる国民は合意などしていない。
 

特攻とテロ

「特攻とテロはまったく違う」 

 実行犯「kamikaze」仏報道に元隊員・末吉氏憤り


 産経新聞 11月18日(水)7時55分配信


「特攻とテロはまったく違う」 実行犯「kamikaze」仏報道に元隊員・末吉氏憤り

 

 パリで起きた同時多発テロ事件で、現地メディアが自爆テロ実行犯を「kamikaze」(カミカズ)=カミカゼの仏語風発音=と表現していることに、語源となった神風特攻隊の元隊員から憤りの声が上がっている。命をなげうち、祖国を守ろうとした特攻と、無辜(むこ)の民間人を犠牲にするテロを同一視するような報道に、元隊員は「国のために戦死した仲間は、テロリストとは全く異なる」と反発している。 

 「日本をなんとか救おうと、愛国心の一念から仲間は飛び立ち、命をささげた。テロと特攻を一緒にするのは戦友に対する侮辱であり、残念至極だ」

 福岡県豊前市の末吉初男氏(88)は17日、産経新聞の取材にこう語った。

 末吉氏は16歳で陸軍少年飛行兵に応募し、昭和18年に陸軍飛行学校に入校した。18歳だった20年4月28日、特攻隊として、4機5人と台湾の飛行場から飛び立ったが、約1時間後、隊長機にトラブルが起きて沖縄・石垣島に全機不時着した。再出撃の命令は出ず、そのまま終戦を迎えた。

 末吉氏は、爆弾を積んだ小型ボートで敵艦隊に突入する特攻に旧海軍が「神風」という言葉を用い始め、国内に広がったと記憶している。鎌倉時代の元寇の際に暴風が起きたことから、「日本が最悪の状況に陥ったときには神風が吹く、国を守るために神様が加勢してくれると信じさせてくれる言葉だった」と振り返る。

 戦後70年、亡くなった戦友のことは片時も忘れず、冥福を祈り続けた。

 今回、パリの事件を報道で知り、「無差別に人を狙う、こんな恐ろしいことが起こる世の中になった」と残念な思いでいた。

 ところが、そんなテロの代名詞に「カミカゼ」が、誤って用いられている。

 特攻の攻撃対象は敵艦であり、乗っているのは軍人だ。無差別に一般市民を巻き添えにすることは決してなかった。末吉氏も、敵艦を攻撃するために特殊教育を受けた。

 航空母艦を標的とする際、鉄板の甲板に突っ込んでも空母は沈まない。格納している航空機の昇降口を狙うなど、課せられた任務を遂行するために、むやみな突入をしないことは絶対だった。

 「戦友は上司の命令に従い、国を守るため、天皇陛下のためと死んだ。特攻とテロが一緒にされるとは心外でたまらない。戦友に対して申し訳なく、はがゆい思いでいっぱいだ」

 自爆テロやテロリストを「カミカゼ」と表現する報道は、2001年9月の米中枢同時テロ以降、見られるようになった。今回テロ事件が起きたフランスでは、「3人の『カミカズ』のうち、1人がフランス人だ」「『カミカズ』が競技場に侵入しようとしていた」などの文言で報じられ、捜査を担当するパリの検事も記者会見で「カミカズ」と口にしている。

 末吉氏は、これまで生き残ったことを申し訳なく思う気持ちから、戦争体験をほとんど語ってこなかった。だが、戦後70年を迎え、ようやく今年、生き証人として自らの経験を語り始めた。

 「話を聞く若い世代の中には、これから政治家や指導者になる人もいるだろう。ひとりでも多くの人に、真実を知ってもらいたい」と強調した。(高瀬真由子)

インドネシアから「イスラム国」へ700人

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 インドネシアから「イスラム国」へ700人がすでに兵士としてリクルートされている。同じようにマレーシア、バングラデシュ、パキスタン、インド、タイ、フィリピンからも多く駆り出されている。イスラム圏唯一の比較的民主的な国家とされるトルコからも大量のISIL兵士が流れ込んでいることは良く知られている。

 アジア全域から、しかもタイのような仏教国、フィリピンのようなカトリック国からも傭兵のテロ人材が駆り出されている事態は危機的である。日本から目と鼻の先にあるこれらの国がIS化すれば、日本が標的になる可能性は近い将来、高い。




読売新聞 11月22日(日)

インドネシアのルフット・パンジャイタン政治・法務・治安調整相は20日、マレーシアで読売新聞と会見し、インドネシアから約700人がイスラム過激派組織「イスラム国」の戦闘員として中東に渡ったと明かした。

 パンジャイタン氏は政府のテロ対策の責任者。パリ同時テロを受け、「同様の事件は東南アジアでも起こり得る。テロに免疫のある国はない」と述べ、「イスラム国」の脅威に国際社会が一致して対応する必要性を訴えた。

 インドネシアは世界最大の約2億人のイスラム人口を抱え、過激派対策が課題となっている。パンジャイタン氏は「『イスラム国』は宗教を道具にしている。我々共通の敵だ」と批判。「イスラム国」に連動したテロに備え、東南アジア諸国連合(ASEAN)の情報共有強化が必要と指摘した。

http://www.channelnewsasia.com/news/asiapacific/indonesia-found-out-isis/2221116.html

ISは、幼稚なストリートキッズ

b14d2e63.jpg ISメンバーが実際はどういう人間であるのか、普段の生活は具体的にどのように過ごしているのかが今一つわからなかったが、ISに拉致されて人質にされ、命からがら解放されたフランス人のジャーナリスト、ニコラ・エナンさんがコメントしている内容が示唆的である。

 「思いがけず手にした権力と武器に大騒ぎし、踊り狂った幼稚な集団。ストリートキッズみたいなものだ。」

 ISメンバーは、日々の生活においてコーランの内容よりもカラシニコフ銃に夢中になっているようなお子様たち。頭のいかれた連中が極端に独善的な暴力支配を成り立たせる時、しばしば「神」を持ち出す。オウム真理教がそうだった。ブランチ・デビディアンがそうだった。戦前の大日本帝国の軍閥がそうだった。

 だれの目にも良心に反する異常な暴力性。際限なく武装し、宗教を持ち出し、「究極の真理」を振り回して偽装しなければ、自分たちがしでかしていることのメッキ剥落をごまかしきれないからである。

 首をかききられたアメリカ人報道者、フォーリーさんと一時、一緒に監禁されていたエナンさんは、解放された今も日に十数回以上はISの下にいた日々の地獄を思い出し、激しいPTSDに苛まれている。

空爆には誤爆が多発する

f7651d8d.jpg空爆は、着弾の破壊で一瞬にして轟音と朦々たる粉塵に。視界もゼロに。ISやアルカイダメンバー以外に一人も犠牲を出さない、ピンポイントの正確な爆撃など、ゴルゴ13でも不可能である。

ロシアの航空機撃墜とパリの同時多発テロ以降、ムキになってロシア、フランスやアメリカが空爆を激化させはじめた。これまで標的にしていなかった石油関連施設やトラック、タンクローリーなどを含めて大規模に。特にロシアは日50回前後と仏、米の10倍以上の回数、物量で爆撃している。戦闘機だけでなくミサイルも使っている。

しかし、「空爆」は誤爆を多発させる。地上部隊と連携しない、単独の空爆が、夥しい誤爆を発生させてしまうことは軍事戦術的には周知の事実。本来は地上戦と平行で地上部隊が集めた詳細な地形や相手の陣形の情報を基礎にして、これらを空軍に伝え空爆が行われる。事実、11月13日に要衝のシンジャルを奪還できたのも、アメリカが50人限定で最強の海兵隊員をクルド人部隊と共同して地上戦に投入して緻密な空爆に繋げ、本来の作戦を実行したからできたことであった。

つまり、地上戦なしの空爆だけに依存した攻撃は、学校、病院、一般市民の住居、バスなどを間違えて誤爆する事に繋がることが避けられない。先月も国境なき医師団の病院を米軍が誤爆して医師やスタッフ、患者を含めて20人以上が死亡する事件があった。


誤爆を抑制するためには、地上戦を本格的にやらなければならないが、地上戦突入は自軍の戦死者が激増する。地上部隊の犠牲が大きすぎるために、10年以上の戦争で厭戦気分が広がったアメリカがそれをやりたがらないだけのことである。


シリアとイラクで誤爆で殺された人の数だけで25万人(国連推計)。1日あたり150人以上になる。誤爆してしまいました、すいませんでした、で済むはずがない。


親、兄弟、妻子、友人らを次々に「誤爆」で殺され、何の謝罪も補償も受けられない一般のシリア人、イラク人は、ロシアや欧米がISを殲滅させるために行った空爆によって絶望的な怒りをかき立てられ、元々はISメンバーではなかった人たちを新しくISのメンバーに仕立ててしまう逆効果を生む。


いったい、真に無責任な政治家たち、国家はだれであろうか。イラク戦争は世界中の猛反対を押し切って、ブッシュとブレア、英、米、豪が自分たちで始めた戦争である。絶対に始めてはならなかった戦争である。こうなってしまった以上、最後まで責任をもって地上戦に踏み切り、自国の兵士に大規模な犠牲が出ようとイラク、シリアの建て直しをやり遂げる義務がこれらの国々にはある。

イラク戦争とISIS

6f813dda.jpgISがパリでこれまでにないテロを行った。200人以上の犠牲者が地中海に面したレバノン(イスラエルの北)で起こっても大したニュースにはならなかったが、パリで起これば次元が違う。


http://mic.com/articles/128551/terrorist-suicide-bombing-attack-on-beirut-lebanon-kills-43-and-injures-hundreds#.AhONgFIeE


アルカイダは主にアラビア語だけで繋がっていたが、ISは英語を主に使う。アルカイダはその英語が使えず世界的な広報が乏しかったが、英語に通じるISは優れたネット活用の力を持つ。モスルなどを分捕った油田利権を基礎に、人材、武器・兵器、資金、情報などが世界中から集められる。リクルーターも世界各地におり、参加する「義勇兵」には月給3000ドルという破格の報酬が支払われる。


今回のパリ同時テロには、地元フランス人、フランスで難民になったシリア人、ベルギー国籍の協力者などが参加。多国籍の集団だった。英語を用いてストレートに洗脳勧誘を始められるようになったISには、文字通り全大陸から無尽蔵に近い人材が集まるため「対IS戦争」には終わりがない。彼らは多くが自爆テロを何ら恐れない人間爆弾に。この究極の戦法、零戦や回天を使ったかつての特攻と同じ狂気が70年経った今、世界中で起こり始めた。自爆を前提に攻撃を組み立てられれば防御はとても難しい。本気でISに狙われた場合、五輪開催時、東京での完璧なテロ防衛は限りなく不可能に近い。


http://jp.reuters.com/article/2015/11/15/paris-shootings-islamic-state-idJPKCN0T30UT20151115


ISは、英、仏、米らが戦後に暗躍したサイクス・ピコ協定時代、イスラエル・ユダヤ支配の終焉を謳う。1世紀近くも時代を逆算させて燃え上がるイスラム過激派を台頭させるきっかけになったのは、明らかにあのイラク戦争だった。暴走したブッシュ・チェイニーのアメリカに対しては開戦前、強い反対が国際社会からあり、アラブ社会、中東地域が非常にまずい事態に陥ることは多く指摘されていたが、侵攻後の拙劣な統治の失敗もあってイラクは壊滅的に解体。その後、現在の無政府状態に繋がっている。これほどまでの想定外の事態を予測した人は国際政治の現場ではほとんどだれもいなかった。


ISはこれまでとは異次元の脅威。空爆だけでなくイラクでの地上戦で真正面からISを撃退し、実効支配を取り戻さなければいつまでもISの活動は終わらないが、10年以上戦争が続き、すでに多くの犠牲を出した米、英、豪らイラク戦争開戦国は、さらに戦死者が増える地上部隊の派遣に踏み切れない。資金、兵器、人材が揃ったISが自然消滅することはない。また、イラクの戦乱が飛び火した隣国シリアにはアフガン、イラクからの難民も逃避行の果てに辿り着いていたため、一挙に欧州に向けて溢れだしたが、シリア問題ではロシアとそれ以外の大国の利害が一致しない。さらに、中東・アラブの怒りを一心に買っているイスラエル・ネタニヤフ政権の強硬な暴走を全く止められない。パレスチナの救済を決めた国連でネタニヤフは45秒間、無言で議場の各国を睨み付け続けるという前代未聞の挑戦的な抗議を行った。異様な光景であった。この3つに大国の利害が直結していることでISとの対決で大国の足並みが揃わない現状に繋がっている。


これから世界はこれまで想像もしなかった恐ろしい時代がやってくる。とてつもなく恐ろしい憎悪の対立が始まることになる。その引き金を引くことそのものだったイラク戦争は絶対に始めてはいけない戦争であった。それを引いた以上、戦争は止められない。ここまで来ればもうそれは回避できない。楽観できる要素はない。



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在日ロヒンギャがデモ

56fc1b7b.png 昨日は国連が定めた「世界難民の日」。日本に逃れてきたミャンマーのイスラム教徒、少数民族であるロヒンギャの難民などが、ロヒンギャ問題の解決に向けた支援を求めて都内でデモ行進を行った。


 ミャンマーでの抑圧を逃れて難民となって日本で暮らしているミャンマーの少数民族、ロヒンギャの人たちなどおよそ40人。多くが館林市などに暮らしている。密航船で漂着したり、タイとマレーシアの国境地帯で多数の遺体が見つかったりして人身売買の実態が明らかになっていることで知られるようになってきた。

 ミャンマー政府は、ロヒンギャの人たちを隣国のバングラデシュからの不法移民だとして自国民とは認めない立場。実際、これは何割かは正確な主張であり、ロヒンギャを遡っていくと圧倒的多数がバングラデシュ人のルーツを持つ。軍事政権時代の弾圧を逃れて一時、バングラデシュに「避難」していたミャンマー人イスラム教徒が、10倍以上になってミャンマーに戻り、国籍を主張していることもある。

 
 バングラデシュ人は国内の貧困から、マレーシア、パキスタン、タイ、フィリピン、インド、インドネシア、シンガポール、日本など世界中に分散して散っている状況にあるが、多くが不法移民。在日ビルマロヒンギャ協会の前会長、ゾーミントゥーさんも偽造パスポートで日本に入国した経緯がある。

 今の在日ビルマロヒンギャ協会の会長、アウン・ティンさんは、

 「最近、ミャンマーから逃れ難民になるロヒンギャの人たちが増えている。問題解決のため世界中の人たちに協力してほしい。」

 と話すが、実際はアジアの各地に散ったバングラデシュ人、ロヒンギャは現地でいずれにおいても対立、紛争を引き起こしており、一方的に擁護できる難民とばかりはいえない。日本で活躍するモデル、ローラの父親、ジュリップ・エイエスエイ・アル(55)も医療費の不正還付請求で詐欺罪に問われて有罪が確定したが、彼はバングラデシュ人でありパキスタン圏で暗躍したマフィアでもあった。他にも多くの違法行為、犯罪を行っていることが後からわかったが、彼は当初、一度目の逮捕の時、無罪を主張してマスコミにPRしたことが裏目に出て強い非難を浴びた。

 
 ロヒンギャは近時、IS(ISIS、ISIL、イスラム国)にゲリラ兵として参加するものも多く出ており、国際的な共感を得ることも難しくなっている。非イスラム圏に新しく入ってきたイスラム教徒との共存は想像を遙かに超えて難しい。世界のどこであっても問題を起こして軋轢を生んでいる。五輪開催までに建設系の労働者が日本に多数やってくる見通しになっているが、今後、数年間が日本のイスラム教徒対応にとって重要な期間になる。

 



IS イスラム教徒版のオウム真理教

fd5f3757.jpg シリアやイラクのイスラム過激派(ISやアルカイダ系)に海外から参加する外国人の内訳


 現代教育を受けた高学歴の若者が続々と根拠のない夢想にほだされて暴力的カルト集団に突っ込んでいく狂気。20年前に日本で見た光景である。彼らは最後に70tのサリンを作り、首都を文字通り壊滅させようとしていたが、時間切れでそれを霞ヶ関でばらまいた。

 ISは、イスラム教徒版の、今世紀版の国際的なオウム真理教になった。若気の至りでは済まないことが彼らにはわからない。



英医学生9人がIS参加か、トルコ入国後にシリアへ
AFP=時事 3月23日(月)

トルコ・イラク国境のハブールで、イスラム過激派組織「イスラム国」との戦闘からトルコ側に戻り地元クルド人住民らに歓迎されるイラクのクルド人治安部隊ペシュメルガ(2014年10月29日撮影、資料写真)。


スーダン系英国人の若い医学生9人が、トルコに渡航後に消息を絶ち、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」に医師として参加する目的でシリア入りした恐れがあることが分かった。英メディアや関係筋が22日、明らかにした。
 英紙ガーディアン(Guardian)と英国放送協会(BBC)によると、医学生らは12日、スーダンの首都ハルツーム(Khartoum)から空路でトルコのイスタンブール(Istanbul)に渡航。その後、シリアに向かうバスに乗り換えた。BBCによると、さらに米国とカナダのスーダン系医学生2人も合流したとされる。


 トルコ野党、共和人民党(CHP)のメフメト・アリ・エディボグル(Mehmet Ali Ediboglu)議員によると、不明医学生らの家族はトルコ入りし、手遅れになる前に学生らを帰国させようと、対シリア国境の都市ガジアンテプ(Gaziantep)を訪れているという。


 同議員はフェイスブック(Facebook)上で、行方が分からなくなっている男子学生5人と女子学生4人の写真を公開。うち何人かは、卒業式での誇らしげなアカデミックガウン姿で写っている。

花田紀凱 ヤクザと外交の区別がつかない人

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花田紀凱
1942年東京生まれ。66年東京外国語大学英米科卒。
文藝春秋社にて『週刊文春』編集長(1988年)。その後、『マルコポーロ』編集長(1994年)。しかし、1995年「ナチガス室はなかった」の記事が国際的な大問題になり辞任。1年後に退社。『uno!』、『メンズウォーカー』、『編集会議』、『WiLL』の編集長を歴任。
 テレビ、ラジオ他、産経新聞にコラム「週刊誌ウォッチング」、夕刊フジコラム「天下の暴論」を持つ。
 http://bylines.news.yahoo.co.jp/hanadakazuyoshi

 ブラックジャーナリズムの王道を歩んだ妄想老人は、ヤクザの交渉と外交交渉との区別がつかない。同じ次元で論じている。

 ホロコーストやジェノサイド、植民地支配や侵略がなかったと平然と述べる人間の頭の中はこの程度。

 ヤクザ渡世の連中が腰が据わっているのではなく、妄想で頭をやられた泥酔老人の目が据わっているだけのことである。

 
***


暴力団幹部がイスラム国人質殺害事件に一言。

花田紀凱 | 『WiLL』編集長、元『週刊文春』編集長

これは『アサヒ芸能』ならではの特集だ。2月12月号の「イスラム国邦人拘束殺害事件 右翼民族派とヤクザが読み解く極悪テロ」。
関東広域組織の3次団体組長の話。

まずIS国とヤクザの「交渉」の違い。

〈恐怖を利用する点では同じだけど、ガラ(身柄のこと)をさらうのはまだしもカネ要求は最低だな。人質交換の要求も卑怯。我々の感覚的には恥ずかしいやり方だ。任侠に生きる人間は侍という自負を持っている。力で奪い取るのは誉れになるが、“泥棒”は蔑まれて、この世界では生きていけない〉
人質を取って交渉してくる相手に対してどう対応するか。
〈さらわれたらうちの組では『戸板に乗せて返してこいよ』ってことになるよ。煮るなり焼くなり好きにしろ。その代わり戦争だぞって。抗争時には盛り場に行かないように通達が出るし、殺されても自己責任という部分もある。組員とはいえ、何としても助けるという発想はない。日本もやられたら戦争するくらいの気概がないと、交渉は話にならないだろう〉

 ヤクザ渡世の人々の方が、よほど腰が据わっている。

 http://bylines.news.yahoo.co.jp/hanadaka…/20150214-00043045/

英国少女3人 IS参加でシリアへ

72918806.jpg 私が学生時代、日本中はおろか、世界を震撼させたオウム真理教の大規模テロ事件。結果として地下鉄サリン事件が最後の決定的なテロになったが、あれは現在の検証では70トンのサリンを製造し、ロシアから導入したヘリコプターを使って東京上空からばらまく予定だったとわかっている。想像を絶する危険なテロが引き起こされる一歩手前、ぎりぎりであった。私は、高校時代に高校の周辺にオウムの拠点がいくつかあり、衆院選の時など目の当たりにした上、大学に行ってからも秋葉原で当時、「マハーポl−シャ」という名の自作パソコン店を出して収益をあげていたオウムの信徒たちを見ているので、何となくあの不気味なオウムの雰囲気が肌感覚としてわかる。それはビュン・ジェーチャンのつくばアガペー、榊山清志のHCC浜松・ライブチャーチの信徒たちにも共通する独特の「雰囲気」であり、新興宗教特有の「におい」と言っても良い。頭の中がすーっと真っ白に吹っ飛ばされていくようなあの異様な感覚である。


 事件から20年、すでに記憶は風化し、オウム事件をまるで知らない世代が、オウム真理教を継承している「アレフ」に入会。公安調査庁などからあれだけマークされていても人数が減ったり、消滅の危機に瀕することがない。その手法の一つが映像や儀式を通じた美的な装いをほどこした勧誘。若い世代は新鮮な感性に溢れ、可塑性に富んでおり、影響されやすく、人格・思想の形成期にあり、直裁にカルト思想に染まりやすい。メディアを使った勧誘が効果が高い世代でもある。



 今、英国でトップニュースで持ちきりになっているニュースが、ロンドン在住の15〜16歳の同じ学校に通うイスラム教徒の少女3人が突然、トルコへ出発した事件。IS・イスラム国に参加するためトルコ経由でシリアへ向かったと見られている。ロンドン警視庁は異例の公開捜索、トルコ政府も協力している。


 この3人はロンドン東部にある公立中等学校の生徒で友人同士。17日午後、ロンドン南郊の空港からトルコ・イスタンブール行きの飛行機に搭乗したことまでは確認されている。少女はネットでISが作った洗脳ビデオを閲覧していたらしく、変わった様子は見えなかった。最後に父親と交わした言葉は、


 「お父さん、今、急いでいるの。」

 だったという。 

 
 3人のうち1人が、成人に達しているとみられる姉のパスポートを使ったため、少女だけのグループでも搭乗が許可。いずれも家族に行き先を告げていない。この3人の共通の友人の中に、昨年12月にシリアへ渡ってISに参加したとみられる少女(15)がいる。これに合流しようとしているらしい。同じイスラム教徒の家族らはパニックに。公開の声明を出して、絶対にシリアの国境を越えないでほしいと訴えている。

 
 英国はフランス、ベルギー、ドイツなどと並び、IS・イスラム国への参加者が多いヨーロッパの国。すでに英国から500〜600人いると推定。驚くのはそのうち、1割以上が女性らしい。

 
 今回の少女3人もISのメディアにストレートに影響されてしまった。ISにとって生命線になっているのが、ネット動画やツイッターなどのPRメディアであり、偽名で身分を偽装してリクルート活動に用いるFacebookなどのSNSである。ISを壊滅させるためにはこうしたネットのサービスを徹底的に遮断して彼らを封じ込める必要がある。ネットの表現の自由と、紙媒体や映画などの表現とでは自ずと保障の範囲が異なる。一刻も早く国際的に共同して本気になって対応する必要がある。後手に対応が遅れるほどますますまずい事態になっていく。

 

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