我が国が定める法の1つに感染症法というものがあます。

この法律は、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する措置を定めるもので、感染症の発生や流行を探知しまん延を防ぐための対策を講じるために、感染症を治療した医者に対して保険所に届出を要請しています。届けられた報告は集計され、その結果は、感染症発生動向調査(週報)として国立感染症研究所から毎週公表されています。

風疹が流行しています

感染症の1つとして風疹がありますが、この届出件数が今年大幅に増加しています。今年第30週(2018年7月22日から2018年7月28日)あたりから報告件数が通年と比べ急増しています。地域ごとの報告件数では、2018年の累計として、2018年39週(9月23日から9月29日)までで多い都道府県上位3は東京都が1番多く307件、次に千葉県195件、そして神奈川県108件となっています。

日本では1976年、1982年、1987年、1992年、2013年と流行がありました。このため、1990年4月2日以降に生まれた人は2回ワクチンを受ける機会がありました。それより年齢が上の人は受けていても1回。そして、1979年4月1日以前に生まれた男性は1回もその機会がありませんでした。2013年度の調査では、20〜40代の男性の約12.3%(20代 約6.1%、30代 約15.8%、40代 約16.3%)が風疹への抗体を持っていませんでした。

風疹は、発熱、発疹、リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発疹症です。感染から14〜21日の潜伏期間の後、発熱、発疹、リンパ節腫脹(耳介後部、後頭部、頚部)が出現。風疹ウイルスの感染経路は、飛沫感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播します。このため、特に注意をしていただきたいのは、風疹の抗体を持っておられない方やそのご家族、特に妊婦の方です。

妊娠20週頃までの妊婦が風疹に感染すると、風疹ウイルス感染が胎児に及んでしまい、先天異常を含む様々な症状を呈する先天性風疹症候群が出現します。先天異常として発生するものとしては、先天性心疾患(動脈管開存症が多い)、難聴、白内障、色素性網膜症などになります。先天異常以外に新生児期に出現する症状としては、低出生体重、血小板減少性紫斑病、溶血性貧血、黄疸、間質性肺炎、髄膜脳炎などあります。さらに、進行性風疹全脳炎、糖尿病、精神運動発達遅滞などが見られることもあります。

ご家族の中に1979年4月1日以前に生まれた男性がおられるご家庭の方は特に風疹の抗体検査と必要に応じて予防接種を受けることをご検討ください。弊社メディブリッジの卵子提供プログラムにてご出産をご予定されている方々も、生まれてくる子供のためにご検討ください。