4062163136ブレイズメス1990
海堂 尊
講談社 2010-07-16

by G-Tools

【内容情報】(出版社情報より)
『ブラックペアン1988』から2年――。
あの外科研修医・世良が帰ってきた!
ニースの国際学会にお供することになった新米外科医・世良。
命じられた秘密ミッションは、伝説の天才外科医・天城に佐伯教授からのメッセージを渡すことだった。
一筋縄ではいかないクワセ者の天城を相手に、カジノで一世一代の賭けをした結果、無事日本に連れ帰ることに成功。
佐伯と天城の計画する、新しい心臓専門病院の設立を手伝うことになる。
しかし、それこそが大学病院内での激しい戦いの始まりだった!
神の手は実在するのか!? 
医師にとって大切なのは、患者の命と金、どちらなのか!?

確かに現役医師の立場から言いたいことがいっぱいあるのは解るのですが、「イノセント・ゲリラの祝祭」「極北クレイマー」とこのところワクワク感を感じられなかった海堂さん。
海堂さんの頑張りもあってAi情報センターが設立されたり、厚労省でAiの検討会が開かれたり…とやっと、任を果たした感があったのか、やっとエンタメに戻ってきてくれました!!
私の大好きなブラックペアンの続編、世良さん登場でワクワク!
残念ながらミステリー色は無く、思いっきりエンターテイメントな作品でした。
天城先生のキャラの濃さったら…w これは映像化狙っている感じもあり。
天城先生を演じられる俳優さんって鹿賀丈史さんくらい?
鹿賀さんは、もう別のシリーズに出ていらっしゃるのかしら?
ただ、ヒロイン役がいないから邦画の法則で男女入れ替えて薩摩隼人の駒井を薩摩おごじょにしちゃうのかな?w

さて、本筋に戻って…
天城の濃いキャラだからこその派手な展開でサクサク読めちゃいました。
ただ、海堂さんの本領発揮になるであろう、手術シーンの叙述が前節のわりにアッサリなのが勿体ない。
あの場所での公開手術って衛生面とか、ホントに大丈夫なのかい…って感じはあるけど、金に糸目をつけなければそれすら可能なのかしら。
でも、そこを流石って思わせてくれるようなリアルな叙述が欲しかったかな。
スリジエ・ハートセンターのこれからが気になります。
この世良さんが、極北の債権請負人になるまでの空白部分が気になって仕方ありません。
人物相関図もそうですが、時系列がバラバラの海堂作品、この埋められていく感じがとても嬉しいのですが、流石に頭の中がごちゃごちゃに…。
検索したらこんな時系列表を見つけました。
ご参考までに。

とにかくとにかくエンタテイメントです。
私の好きな『螺鈿迷宮』の碧翠院桜宮病院が出てきたり、バチスタの桐生さんが出てきたりするのはファンには嬉しい限り。
ただ、花房さんとのラブシーンは、陳腐で必要なかったかな。
黄金地球儀がここにも登場するのですが、「黄金地球儀」はシリーズ外作品なので、あまり売れてないのかしら、宣伝臭がぷんぷんしちゃってるんだけど…。
ニース、モナコ、初の海外取材をされたそうですが、出版社持ちで豪遊されたんでしょうね〜。
いいな〜、はい、庶民のヒガミですw

このミス出身の海堂さんですから、次はきっとミステリー!ですよね。