季節の切り抜き帳 〜 Clipping of Season 〜

移り変わる季節と日々の暮らしの記録

カテゴリ: 宮部みゆき

3
4093864438希望荘
宮部 みゆき
小学館 2016-06-20

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【内容情報】(「BOOK」データベースより)
家族と仕事を失った杉村三郎は、東京都北区に私立探偵事務所を開業する。
ある日、亡き父・武藤寛二が生前に残した「昔、人を殺した」という告白の真偽を調査してほしいという依頼が舞い込む。
依頼人の相沢幸司によれば、父は母の不倫による離婚後、息子と再会するまで30年の空白があった。
果たして、武藤は人殺しだったのか。
35年前の殺人事件の関係者を調べていくと、昨年発生した女性殺害事件を解決するカギが隠されていた!?(表題作「希望荘」)。
「聖域」「希望荘」「砂男」「二重身」…私立探偵・杉村三郎が4つの難事件に挑む!!
【目次】
聖域/希望荘/砂男/二重身(ドッペルゲンガー)

仕事も家族も全てを失った杉村さん、あまりにも身勝手な一族に振り回された彼のことが気掛かりでした。
まさか、本当に探偵になるとは・・・
彼が探偵になってどうなるの? いったいどういういきさつで探偵になったの?と気になることばかり。
彼の探偵としての仕事ぶり、カッコイイ探偵ではありませんが、とても杉村さんらしい性格がにじみ出た仕事ぶりでした。
相変わらず巻き込まれ体質は変わっていませんが。
どうして探偵になったのが描かれる話が非常に興味深かった。
実家に戻り、職探しをする彼、道の駅の様なスポットで地元の食品販売を手伝っていた彼がどうして探偵になっていったのか、流石、宮部さん、しっかりと読ませてくれました。
あの一族の中で居場所のなかった杉村さん、今が一番彼らしい生き方をしている様に感じました。
宮部さんは、最初から彼のこの姿を描くために今までの作品を書かれていたのかもしれませんね。
彼の探偵業、これからも楽しみにしています。

3
4041028361過ぎ去りし王国の城
宮部 みゆき
KADOKAWA/角川書店 2015-04-24

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【内容情報】(「BOOK」データベースより)
早々に進学先も決まった中学三年の二月、ひょんなことからヨーロッパの古城のデッサンを拾った尾垣真。
やがて絵の中にアバター(分身)を描きこむことで、自分もその世界に入りこめることを突き止める。
友だちの少ない真は、同じくハブられ女子で美術部員の珠美にアバターを依頼、ともに冒険するうち、パクさんという大人と出会い、塔の中にひとりの少女が閉じこめられていることを発見する。
それが十年前のとある失踪事件に関連していることを知った三人は、ある計画を立てる…。
「今」を引き受けて必死に生きるすべての人へー心にしみこむ祈りの物語。

宮部さんのファンタジー、がっつり重い「悲嘆の門」と比べると、主人公が中学生になりややライトに仕上げられている感じ。
古城のデッサンを拾った少年が絵の中、描かれた世界を旅をする、素敵な設定です。
しかし、美しく楽しいファンタジーに終わらせず、現代の闇をモチーフに使っている点が宮部さんらしい。
旅のパートナーに選ばれた珠美は、中学ではハブられた存在、また、唯一登場する大人・バクさんも、悩みを抱え、仕事を休んでいる。
何の悩みも持っていなかった少年・真が彼らと旅することで、人の痛みを知り、悩み、成長していく。
珠美が受けているいじめも、結構ハードで、学校だけでなく家庭にも問題がある、だからこそ少女を助けたいという強い想いが伝わってきた。
「世界を変えること」、その後の変わり方はどうなるのだろうと思いながら読んでいたのですが、劇的ではないのがかえって好ましかったです。
珠美のその後が気になりますが、真、バクさん共々、良い未来に繋がることを祈るばかりです。
宮部みゆきが初めて、というようなティーンにも読んでもらいたいなぁ、と思う一冊でした。

4
462010809X悲嘆の門(下)
宮部 みゆき
毎日新聞社 2015-01-15

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【内容情報】(「BOOK」データベースより)
「連続切断魔」の正体は?
「悲嘆の門」とは何か?
圧巻の終章に向けて物語は加速する!
最高傑作誕生。このめくるめく結末に震撼せよ。

憧れの山科社長が殺され、犯人を探すためにガーゴイルのガラに取引を持ち込んだ孝太郎・・・
上巻のラスト、いったい彼はどうなるのか?
真犯人は誰なのか?
ガラの語るもう一つの世界の存在は?
と多くの疑問を抱え、下巻へ。
幾つもの謎、殺人事件の他にも事件は次々と起こり、学校でいじめを受けている美香、孤児になった真菜・・・、どれかひとつだけでも作品が成立するほどのものをこれだけ盛り込んで、それでもきちんと作品が成立する、宮部さんの力量に圧倒される。
ガラの力を借り、連続殺人事件の犯人を追い詰める孝太郎、猟奇的な殺人事件の結末は意外な展開に。
真っ白な青年だった孝太郎はガラの力の元、どす黒く汚れていく。
幼馴染の美香のために遂に・・・
あぁ、孝太郎が戻れない世界に行ってしまったのか・・・と、今回も後味の悪い読書になってしまうのかと思ったのですが、光が見える展開で良かったです。
「英雄の書」の続編であることは途中まで気づきませんでした。
「英雄の書」自体は、閉塞感が辛く私はあまり好きになれなかった作品なのですが、本作でユーリが登場し、本の力が綴られる過程でやっと宮部さんの意図が伝わってきました。
エンターメント性も非常に強い作品で、ガラが登場する場面では「デス・ノート」のような感覚もあり、読んでいて場面が目に浮かぶことが多い作品でした。
映像化されることもあるのかなぁ。
凄いのを読んだと強く感じる本でした。

4
4620108081悲嘆の門(上)
宮部 みゆき
毎日新聞社 2015-01-15

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【内容】
日本を縦断し、死体を切り取る戦慄の殺人事件発生。
ネット上の噂を追う大学一年生・孝太郎と、退職した刑事・都築の前に、“それ”が姿を現した!
人の心に渇望が満ちる時、姿を現すものは?
大ベストセラー『英雄の書』に続く待望の新刊!
ミステリーを超え、ファンタジーを超えた、宮部みゆきの新世界、開幕。

「怖いよ。怪物がくる!」
貧しい母子家庭、電気を止められ食べるものもない、母親が病に倒れた傍らにいる少女は、窓の外の異形の者を見つめる・・・
プロローグから一気に宮部さんの世界に突入、圧倒的なこの世界観、やはり凄い作家さんだと感じます。
本編ではネットを騒がす連続殺人事件の話題に、死体を切り取る殺人鬼、「模倣犯」を思い出す、いや、それを超える何かを感じる。
主人公の大学生・孝太郎のアルバイト先、ネットガーディアンの会社は、その存在は知っていてもどんな仕事をどのように行い、どうやって仕事として成立しているの?と私が感じていて仕事。
この設定も非常に面白い。
ネット上に氾濫する「言葉」、山科社長の「言葉は体の中に蓄積する」という会話がとても印象的。
とても宮部さんらしさを感じる。
バイト先の友人が行方不明になり、探し始めた孝太郎と元刑事・都筑が出会う。
そして彼らが見つけた異形の者・・・
いきなりミステリーにファンタジーが注入。
え?ミステリーじゃないの?と驚くが、宮部さんの多彩な作品群から考えればこれも納得。
本作は、宮部さんの今までの作品で培ってきたものの集大成になる様な予感がする。
物凄いものを読んでいる、いったい何が起こるのか・・・と、下巻が楽しみです。

4
4022512040荒神
宮部みゆき
朝日新聞出版 2014-08-20

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【内容情報】
元禄太平の世の半ば、東北の小藩の山村が、一夜にして壊滅状態となる。
隣り合う二藩の反目、お家騒動、奇異な風土病など様々な事情の交錯するこの土地に、その"化け物"は現れた。
藩主側近・弾正と妹・朱、朱音を慕う村人と用心棒・宗栄、山里の少年・蓑吉、小姓・直弥、謎の絵師・圓秀……
山のふもとに生きる北の人びとは、突如訪れた"災い"に何を思い、いかに立ち向かうのか。
そして化け物の正体とは一体何なのか――!?
その豊潤な物語世界は現代日本を生きる私達に大きな勇気と希望をもたらす。
著者渾身の冒険群像活劇。

宮部さんの長編、歴史物とあって最初はちょっと尻込みしていたのですが、やはり巧い!
ドンドンと引きこまれていきました。
化け物の描き方がホントに巧い。
「おそろし」シリーズを書く宮部さんらしい。
最初は訳がわからない、突然降りかかってきた恐怖という状況を描き、徐々に姿を表していくという手法も見事としか言えない。
突然現れた化け物に翻弄される村人たちと同じ恐怖を読者に感じさせる。
登場人物がとても多いのに、混同すること無く読ませるというのもやっぱり凄い。
普段、コレ誰だっけ〜と直ぐに見返しの人物紹介をめくりがちな私だが、本作ではそんなことは一度もなく、すんなりと読むことが出来た。
朱音の美しさ、優しさ、兄・弾正の歪み、少年・蓑吉、やじ、絵師・圓秀・・・と、ひとりひとりのキャラがしっかりと描きこまれていた点も素晴らしかった。
化け物退治のスペクタクルシーンも圧巻!
しっかりと堪能させていただきました。
化け物の正体についても、宮部さんらしいものをしっかりと感じさせてくれました。
ただ、登場人物が多かったせいか、化け物退治の後のエピローグが冗長になってしまった感じが少しだけ残念。
しかしこれだけのページを一気に読ませる宮部さん、やっぱり凄いです。

3
4087715329ペテロの葬列
宮部 みゆき
集英社 2013-12-20

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【内容情報】(「BOOK」データベースより)
今多コンツェルン会長室直属・グループ広報室に勤める杉村三郎はある日、拳銃を持った老人によるバスジャックに遭遇。
事件は3時間ほどであっけなく解決したかに見えたのだがー。
しかし、そこからが本当の謎の始まりだった!
事件の真の動機の裏側には、日本という国、そして人間の本質に潜む闇が隠されていた!
あの杉村三郎が巻き込まれる最凶最悪の事件!?
息もつけない緊迫感の中、物語は二転三転、そして驚愕のラストへ!
『誰か』『名もなき毒』に続く杉村三郎シリーズ待望の第3弾。

う〜〜ん、何だかスッキリしないなぁ。
杉村三郎シリーズ、これで完結。
宮部さんの作品の中でも、このシリーズは異色で社会の毒の部分を描いている作品だとは思うのですが、読後感の悪さが酷すぎる。
老人によるバスジャック、ある日突然、こんなふうに事件の巻き込まれて・・・と序盤、非常に読ませてくれるものがあり、老人が犯行に及んだり理由を知りたく、読み進めました。
宮部さんらしい文章の旨さ、エピソードの旨さで読ませてくれるのですが、このページ数はやや長く感じる。
悪徳商法についての記述や、社会の不均衡など書かれているテーマは重く、興味深いのですが、結局、結論がグレーだったように感じました。
三郎くんが辞表を提出した段階から不穏なものを感じていたのですが、このラストにはガッカリ。
入婿だとしても、もっと三郎は怒ってもいいんじゃないかな。
自分の仕事を捨て、生家との関わりを捨ててまでして結婚したのに・・・
それでも、社内広報誌の編集に意欲を持ち、自分の場所を見いだすようになっていた三郎があまりにも可哀想過ぎる。
う〜〜ん、何だか毒に当てられた感じでスッキリしません。

4
4163822402泣き童子 三島屋変調百物語参之続
宮部 みゆき
文藝春秋 2013-06-28

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【商品の詳細説明】
不思議で切ない「三島屋」シリーズ、待望の第三巻
江戸は神田。叔父の三島屋へ行儀見習いとして身を寄せるおちかは、叔父の提案で百物語を聞き集めるが。
【目次】
魂取の池/くりから御殿/泣き童子/小雪舞う日の怪談語り/まぐる笛/節気顔

楽しみなシリーズの第三弾。
表題作の『泣き童子』、「童子」と言う単語から勝手にちょっと楽しい作品をイメージしていたので、おどろおどろしさにビックリ。
ああ、そうだった奇数作は怖い方だっただよね。
随分と聞き集めが評判になってきたようで、あちこちから誰にも言えない胸の内を吐き出しに来るようになりました。
『泣き童子』は、エピソードも物語の構成も見事で、流石の逸品。
おちかも、「ちゃん」から「さん」になった感じ、しっかりと聞き役に徹しながらも、語り手が喋りやすい導く様に成長を感じました。
『小雪舞う日の怪談語り』は、別冊文藝春秋の記念号に掲載されたもので、やや長め。
黒白の間を出て、一度に多くの話を収めた豪華版。
『まぐる笛』には、怪物が登場、グリーズリーっぽい感じが凄かった。
流石、どの作品も面白かったです。
このシリーズ、毎回掲載誌も出版社も違うから装丁もかなり違う、出版社縛りなんて無いってのが流石、宮部さんだね。
題字は京極さんと、なんとも豪華な一冊でした。
99話まで、ずっ〜〜〜っと楽しませてくださいませ。

4
4569810136桜ほうさら
宮部 みゆき
PHP研究所 2013-02-27

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【内容情報】
舞台は江戸深川。
主人公は、22歳の古橋笙之介。
上総国搗根藩で小納戸役を仰せつかる古橋家の次男坊。
大好きだった父が賄賂を受け取った疑いをかけられて自刃。
兄が蟄居の身となったため、江戸へやって来た笙之介は、父の汚名をそそぎたい、という思いを胸に秘め、深川の富勘長屋に住み、写本の仕事で生計をたてながら事件の真相究明にあたる。
父の自刃には搗根藩の御家騒動がからんでいた。
ミステリアスな事件が次々と起きるなか、傷ついた笙之介は思いを遂げることができるのか。
「家族は万能薬ではありません」と語る著者が用意した思いがけない結末とは。
厳しい現実を心の奥底にしまい、貸本屋・治兵衛が持ってきたくれた仕事に目を開かれ、「桜の精」との淡い恋にやきもきする笙之介の姿が微笑ましく、思わず応援したくなる人も多いはず。
人生の切なさ、ほろ苦さ、そして長屋の人々の温かさが心に沁みる物語。
ストーリーテラー・宮部みゆきの新境地!
【目次】
富勘長屋/三八野愛郷録/拐かし/桜ほうさら

小藩の真面目なだけが取り柄だった父が汚名を着せられて自害、次男の笙之介は父の汚名を晴らすため、江戸へ。
もっと硬派な作品なのかな・・・と思ったのですが、ほんのり桜色のイラストも柔らかい。
笙之介の性格もあって、「父の仇!」といった殺伐とした作品ではなく、江戸の長屋での笙之介の暮らしぶりは、貧しいながらも穏やかな日々。
長屋の人々の温かさが伝わってくる。
事件の真相解明に一気に走るわけでなく、
貸本の写本を生活の糧にしながら、起し絵作りを楽しんだりと笙之介の江戸ぐらいの様子は、いくつものエピソードとして綴られます。
日常の謎解きがあったり、当時の文化や江戸の暮らし・・・と、読者を飽きさせないのは流石、宮部さんです。
これだけの厚さがあっても、ドンドンと読ませてしまいます。
桜の妖精かと見まごうた切り髪の人、和香さんのキャラも大好き。
このまま、江戸で笙之介は穏やかに暮らしていくのかと思われたのですが、最終章、一気に展開します。
ああ・・・まさか・・・
小さなエピソードがきちんと最後への伏線に生かされていたことも解ります。
笙之介さん、生き直すならもう武士の身分なんて捨ててしまえば良いのに・・・
和香さんがあなたに二度目の生を取り戻してくれたのだから・・・
桜の季節に読めたことを感謝。

4
410375012Xソロモンの偽証 第III部 法廷
宮部 みゆき
新潮社 2012-10-11

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【内容情報】
そして、学校内裁判、開廷。期間は5日間。
複数の証人が登場し、検察側、弁護側、双方互角の審議が遂行するなか、最後に登場した証人は、あまりに意外すぎる人物だった。
この裁判は仕組まれていた!?
その証人はおずおずと証言台に立った。
瞬間、真夏の法廷は沸騰し、やがて深いが支配していった。
事件を覆う封印が次々と解かれてゆく。
告発状の主も、クリスマスの雪道を駆け抜けた謎の少年も、死を賭けたゲームの囚われ人だったのだ。
見えざる手がこの裁判を操っていたのだとすれば……。
驚愕と感動の評決が、今下る!

いよいよ最終巻、先を知りたく気もはやりますが、終わらせたくない思いもあり、一日掛けてじっくりと読破。
いよいよ開廷、次々と証人が証言を行います。
その度、陪審員、傍聴人がどよめき、読み手である私も裁判の行方に引きこまれて行きました。
告発状を送った樹里の証言、被害者の家族の証言・・・、そして新事実が次々と・・・
その展開の見事さは流石、宮部さん。
そして、それだけでないのも宮部さんだから。
中学生たちの心情が非常に丁寧に描かれ、彼らが一夏で成長していく様子が実に丁寧に紡がれています。
かつてのNHKの中学生日記を見ているようでした。(テーマはもっと地味だったけどね)
そして、雪の夜に目撃された少年の謎が・・・
やはり、彼だったのですね。
あの日に起こったこと、そしてあの日に至るまでの被害者の少年と謎の少年の心情を考えると、本当に胸が詰まる。
被害者の少年の親は、彼を美化し過ぎていたのではないでしょうか。
脆く簡単に崩れそうな彼は、両親に抱きとめられたかったのではないか・・・
どうしても親目線で読んでしまうので、そこが非常に辛かった。
エピローグ・・・、やはり彼が語るのですね。
でも、やっぱり他のメンバーのその後が非常に気になった。
被告人だった大出は?嘘つき樹里は?そして涼子は・・・?
幽霊こと
敢えて読者の想像にお任せ・・・を宮部さんは選んだのかな。
もう一人の死者・松子のことなど、今回の裁判では正解が導き出せなかったことも多々ありました。
彼らがあの夏の体験を糧にして成長していることを願います。
生徒たちだけでなく、親も教師も。
そして、読メでファンクラブが出来たというヤマシンくんw
ホントに良いキャラでしたね。
個人的には判事の井上くんが好きですがw

4
4103750111ソロモンの偽証 第II部 決意
宮部 みゆき
新潮社 2012-09-20

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【内容情報】
「あたしたちで真相をつかもうよ」
一緒に卒業するはずだったクラスメイトが2人も死亡。
すべてにピリオドを打つため、1人の女子生徒が立ち上がった。
校舎を覆う悪意の雲を拭い去り、隠された真実を暴くため、学校内裁判を開廷しよう!
何としても学校で法廷を・・・教師を敵に回して走り出す生徒たち。
期間はわずか15日。
有志を集め証人を探せ!
女検事の苦闘、他校から降臨した弁護人。
証人を見つけ、開廷にこぎつけるまであと15日。

穏便に・・・と事件の真相を明らかにせずに済ませようとする大人達だが、涼子は自分たちの手で真実を明らかにするために学校裁判の実施を決意する。
反対する教師や、心配する大人たち・・・、しかし何とか裁判を開催することだけは許可を取り付けた。
大出を弁護するつもりが、検事になってしまった涼子、そして他校から弁護士に立候補した神原。
この神原が実に謎を秘めている。
彼の本当の目的は何?
柏木の死は本当に自殺だったのか?原因は?
柏木と神原の接点だった滝沢塾は、どんなところだったのか?
真相を明らかにしようと調べれば調べるほど、更に新しい謎が噴き出してくる。
宮部さん、どこまで読者に罠を仕掛けてくるのか!?
二部で目を見張ったのは、野田健一の成長。
背景のように目立たなかった彼が弁護士助手となり、どんどんと成長してく様が第二部の良心とも感じられました。
さて、いよいよ明日から裁判という日に、告発文の関係者・樹里に変化が!?
とまあ、とにかく早く最終巻が読みたいです!

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