2015年01月

雪のソルーション

ベランダのカーテンをひく。39階下に走るマッカーサ通り。
うっすらと白い。雪が降る夜は、静かに、深々と長い。楽しい夢が見れる。亡くなってしまった人たちもその時のままいつでも会える。まだ会ったことのない未来の人にも。夢は時間を越える。雪が降る夜は集中して夢の世界へ入っていける。だから次の日はすっきりとした朝がやってくる。誰にも夢を邪魔されずに、どっぷり夢を満喫した次の日、心は穏やかで晴れやかだ。
今日は月末の金曜日の雪降り。東京はパニックにならなければいいが。
I am Stanley Kubrick  を観た。
1990年代のロンドン。
スタンリー キューブリックと名乗る男が、「次の映画に起用しよう」と人々に声をかける。超有名なキューブリック監督は、マスコミに姿を現さない謎の人物だった。監督に声をかけられた人々は喜んで酒や食事をおごり、金を貸す。
"I am Stanley Kubrick." と名乗る男は、実は詐欺師でアルコール依存症で同性愛者。本人とは似ても似つかない男だった。
これは本当にあった嘘のような話。
人は簡単に嘘の夢のような話に引き込まれる。嘘をついている本人も、自分の話が、どこまで嘘でどこまでが夢でどこまでが本当の話か? 時々意識は子供の手から、“あー” と離れて、空を漂いだす。黄色、赤やブルーの風船のように、高く登れば登るほど、黄、赤、ブルーの色さえも区別がつかなくなってしまう。
思いや意識は、まず心や頭に浮かび、言葉となって現実に姿を現す。そして、行動となり、ソルーションとなるまでは、本物ではない。とすれば金融経済は実態がない空気のようなもの。その中で私たちは I am Stanley Kubrick  やら、何やらを演じているのかもしれないなあ。
6時40分。 外は深々と降る雪、雪、雪のうっすらとしたカーテンがひかれている。
雪は真っ白だ。確かに実態もある。しかし はかない。
空が明けてきた。雪の日。真っ白な世界が広がる。
少しうれしいなあ。

ベランダから。
東京タワーは足元だけ。
本当に雪が降っている。
2015013006370002




ハチは
ベッドのタンスの間でひっそり。
2015013006360000















ズーム。
2015013006360001















新しいおもちゃだよ!!
頭 使ってネ。
2015013006370001


静かな木曜日

ブログを書かない時、書けない時、それは頭の中が整理されていない時だ。あえて整理しない。結論を出さないように先送りして、縦糸と横糸が織り成していく現実の様を傍観した方がいい場合。
それらのことを忘れようと努力する。
昨日から温度は下がっている。明日は雪マークだ。
足元から冷えていく。1週間いろんな人と出会い、いろんなことがある。
六本木にある病院を椎葉さんから紹介して頂いた。 “あー社長 そこは保険がきかないけど いいですか?”  “ うんOK ”  私も大分前に “保険のきかない病院” にたまたま辿り着いた。
13年前、会社を作った時、それまでのストレスと不規則な生活で身体はボロボロだった。“じ” がいつも会議の前に大変なことになり、膀胱炎にもよくなっていた。その保険がきかない病院は、切らずに治す!!。 よさげだなあ。 私の父が手術をしていたことを思い出し、あれは大変だった。 よし やってみよう。
献身的で、時間は少しかかったが、それから 嘘のように私はすっきりした身体となったのを 思い出した。
保険がきかないという事は、腕に自信がある先生だろう。80才は超えている年齢に、全く見えない。銀色にフサフサと美しい髪、しっかりとしたインフォームドコンセント、すばらしい!!
同じ診察なのに、まったく正反対のオピニオン。
あー病院、医者は、ここまで違いが出るのか? 驚きだ!!
私たちは、しっかりしないといけないなあ。自分の命、家族の命、人任せにできない。自分自身が、まずどうなりたいのか。信念を持って、そしてそれを導き助けてくれる方向で彼らを使った方がいいなあ。主役はあくまでも私たち。病院やドクターではない。データや検査結果は、どこまで私たちに関係するのか。まず自分の中に輝く生命力と神秘の力があることを信じよう。
すっかり外は明るくなった。風はない。
静かな1月29日木曜日。家族で力を合わせよう。とくしに会える日を楽しみに。
予定日は2月14日、バレンタインデーだ。
そして、その日は私のバレーの発表会。
いいことは重なるなあ。

イルミネーションが美しい。
2015010920260001

ロクとキス体験

すっかりご飯党になった。1合炊き便利だ。あんなにパンにこだわっていたのが、今ではピーナッツバターも熟成バターも冷蔵庫の中でひっそりとしている。
流れは一気に変わり、過去は未来に置き換えられていく。
その主導権は自分に持っていたい。自分が自分の意思で選択して色を塗りかえたい。人がやっているから、周りに流されてたまたま、事の成り行きで、などと色々なパターンがあるだろうが・・・。
今日は なぜか緊張している。 朝、面接を10時に行ったあと、まどかの病院へ駆けつける。
予定日は2月14日だが、とくしが大きくなり過ぎているので、帝王切開にする方がいいと、レントゲンなどをとり検査する。私は自然分娩でお願いしたい。まどかも そうだねえ と言っていた。とくしが生まれてくるのを、母と息子が力を合わせて、できれば自分の意志で生まれてほしいから。
母体の安全や子供のことを考えて先生の判断に任せるのがいいとは思うが、それでもやっぱり自然分娩でお願いしたい。ぐるぐる考えている。どういう方向に話は進むのだろうか? 
あれれ、肩に乗っているロクが今日はいやに重たく感じる。くちばしを近づけてきた。
鳥は、仲良くしたい時、くちばしキッスをする。最初はガブっとやられそうで緊張したが、そんな事は起こらなかったから、今は安心して、くちばしキッスをする。
あー 少し落ち着いた。
“ママ、心配しないで自然の流れだよ。” “固く緊張しないで” 
“そうだね。” ちょっと涙が出てきた。 
ロクも大人になったなあ。
今週は寒くなる。もう日曜日から2月、その寒さを通りこせば、春よコイ の季節になってくる。新しい芽吹きが始まり、東風が吹き、鳥たちのさえずりも響き渡る。
美しい季節がやってくる。
その頃には、とくしをこの手で抱っこすることができるだろう。
まどかとひろの目を盗んで、おっぱいなんかあげてしまうかもしれない!! アハハ、 楽しく新しい風が吹く年だ。
産むはやすしだ。

肩ロクとキッスしましょう。
2015012806380001















それでは
2015012806410002















くちばしがダンダン近づいてきます。
2015012806410003















チュー
2015012806410001















もっ一回どう?
2015012806380000

その人は企業戦士

さよならは だれにいう
さよならは 悲しみに
雨の降る日を待って
さらば涙と言おう
頬をぬらす涙は
誰にもみせない
こらえきれぬ時には
小雨に流そう
さみしさも 悲しさも
いくたびか であうだろう
だけど そんな時でも
さらば涙と言おう

朝から森田健作の歌をきいている。曲と一緒に彼が胴着姿で砂浜を走っているシーンが浮かび爽やかな風が吹いてくる。
誰にでも、けがれのない青春時代があったんだ。私も!!
いや どうかなあ。私の精神はもしかしたら3才から成長してないかもしれない。今も昔も欲を中心に渦巻く銀河系に生きている。(かっこよく書けば!!だが・・・・。)
学生時代と社会人がまず、竹の節目。そして、家庭を持ち子供ができ、と人は責任を果たし、社会に貢献し、心を成長させていく。その中で、厳しさやつらさに出会い、まっすぐな竹が曲がりくねったり、細ったり、と変形してくる。それが個性やユニークピースだろうか。

その人は、大手企業に大学を卒業してずーっと働いている。
私の会社のお取引さまだ。
ビジネスの始めは、渋谷のワンルーム。8Fに行くために、古く揺れるエレベーターに乗るのが怖くて階段で登ってくる人もいたほど。ココダイジョウブかな?というイメージのオフィスだった。
お付き合いはその頃と今も13年間変わっていない。
その人は大企業の方針にも染まらず、たんたんと仕事をし、子供を育て、大学を出し、もくもくと働いている。
東北、大阪、九州と担当エリアは変わり、移動が続く。
“そろそろ地元にしてもらったらどうですか?”
“うちの会社は動きを止めることはできないです。”
私はお会いして、少し心配になった。学生時代柔道で鍛えた身体はがっちりして、だからどんなにかハードでも今も走り続けられるだろうが・・・・、気づくと 歩くとスピードは遅くなっている。まどかが、“靴のチャックが開いていたよ、多分足がむくんで痛いんじゃないかなあ” と話していた。
私はその人のことが心配だ。
企業戦士、そういう言葉あった。
多分日本のパパたちは企業戦士。
子供のため、家のため、会社のため・・・・、彼らが日本社会を支えてくれた。でもそこから生まれてきた子供たちは自由だ。
また違う未来を生きていく。
企業戦士は、砂浜を走り続ける。
ずーっと地平線のかなたまで。

本日 外は雨
蒼い一日
2015012706400000




ハチのバランスどころ
頭 首 お腹、お腹しっぽ
ちょうど真ん中
2015012607150003




本日夕食
・サラダ(クレソン、トマト、ポテトサラダ)
珍しい ぼうふ を見つけた。砂浜に自生するミツバのようなもの。
噛むと海の白浜の味がする。大好物。
いつも父と砂浜で見つけては ほったほった。
・ぼうふとワカメの酢の物
・豚肉巻き(サヤエンドウ、エリンギ)
2015012617290001

本当は怖いグローバリゼーション

この風邪はしぶとい。
日曜日、王さんが、“末口、誕生日。ワタチ たくさんサービスする。” と 3時間半も、全身から邪気をとってくれた。    “鼻水でる、首うしろ肩、赤いものでる。邪気とる!!”
おかげで、全身はポカポカで、身体は軽くなった。
それから調子に乗って、スパークリングワインを5〜6杯飲んでしまった。
虎ノ門に新鮮な魚介類のイタリアン料理店を見つけた。おとなしく家で寝てればよかったが・・・。
それで、 身体は、また 風邪の勢力が、少し盛り返してきた。
“負けないぞお!!”
新年の月刊三橋は、「罠に落ちた大国フランスの選択−今 日本が学ぶべき教訓は」 フランスの現状を紐解きながら、日本の経済対策について学んだ。いくつかポイントがある。
その一つ、フランス経済は、失業率10.5%という苦しい状況。貿易赤字が続き、フランスの国債の金利は0.9%となり、デフレになってきている。
これはフランスに限ったことでなく、日本も もう長いことデフレから脱却できていない。エネルギーを輸入し出し、貿易赤字が膨らんできた。そう言えば日本も似ているなあ。失業率だが、これから日本の政策が移民を受け入れ女性の職場進出を加速させていくと、労働市場に競争が始まり、賃金が下がっていく可能性もあるし、日本も失業率が増えていくかもしれない。
勝ち組であった先進国の特長は、格差が広がっていっていることだ。多分日本もグローバリズムの中に間違いなく組み込まれているから、アメリカで起きていること、ヨーロッパで起きていること、全て他人事ではなく、同じようにグローバリズムの矛盾するものが、もれなくやってくる。
グローバリズムとは、人、物、サービス、金が、国の枠を超えて動くこと、競争していくこと。
ヨーロッパの国々は統一され、自国の通貨からユーロに変わり、国と国は自由に動けるグローバリゼーション。アラブ系の人々がギリシャを渡り、フランスへ、イギリスへと安い労働賃金で競争を勝ち抜いてやってくる。集住化し、コミュニティができ、やがて力を持ってくる。
“かつてフランス人といわれた人々が住んでいた国フランス”の文化や独自性は急速に失われていく。そして後戻りはもうできない。一度失くしてしまったものは、蘇らない。
安くて、分かりやすくて、シンプルで、便利で、簡単で、強いもの。食べ物で言えばマック、洋服で言えばユニクロ、そういったものが世界から おもしろさと驚きと感動を失くしていく。
グローバリズム、けっこう怖いなあ。

トラノモン
2015012519420000















トラノモン&ママ
2015012519410000















トラノモン&ヒロ、マドカ、トクシ
2015012519420002
記事検索
月別アーカイブ
プロフィール

末口静枝

カテゴリ別アーカイブ
タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ