2015年11月

フレネルレンズの光

アンデス山脈、フォルクローレを聴く。もうすぐ夜が明ける。なんて素敵な朝なんだろう。これと言って何かがあるわけではない。けど、心の中にひたひたと温かい黒潮が満ち満ちてくる。寒いお部屋がコーヒーを沸かしたお湯の蒸気で少しずつぬくもってきた。
“灯台の光はなぜ遠くまで届くのか” テレサ・レヴィット著。タイトルで手にした本。
灯台の光をここぞついに感じていなかった。
私は、西戸崎という街に住んでいた頃、乙姫丸という船で高校へ通っていた。志賀の島から西戸崎、そして博多埠頭へと40分くらい船に揺られ、気持ちのいいお天気の日には、船のデッキに立ち、海と入り江に設置された赤と白の蝋燭のように細長い灯台をぼうっと眺めていた。
時々かもめが近くをすれ違い、トビウオが波間をジャンプする。プラスチックのゴミ、くらげがゆらゆらと波間を漂う。すっかり忘れていた。あれから40年以上の航海を続けている。
灯台の光はなぜ遠くまで届くのか?
この本を開くまで、灯台の光はロマンチックな海の風景の一つだった。“1800年代、海難事故が相次いでいたフランス、何よりも船乗りたちは暗い海を明るく照らしてくれる灯台を求めていた。小さな光を効率よく、より遠くまで届けるにはどうすればいいか。−その難題に挑んだのがフレネルだった。
多くの命を救い、人々を魅了し、世界中に広まったフレネルレンズ。19世紀の偉大な業績。”
“レンズはたくさんの働きがある。拡大、縮小、回転、散開、収斂、補正、と様々な働きがあり、光を歪めて通すという性質があります。
フレネルレンズは、数あるレンズの種類の中でも非常にユニークな存在です。
収斂が苦手で鮮明な像を結ぶことはできません。が、光を集めることにおいて、その右に出るレンズはありません。”
この本の著者は、歴史学者でもある。19世紀20世紀の200年間は世界がグローバル化した時代であった。そしてその時代を研究し、人々にわかり安く説明するためには、人や物の複雑な流れ、国際的なインフラ、つながりなどすべてを切り捨てざるをえなくなる。それはまるでフレネルレンズのように。
“そこで私は、一切焦点を絞らないことにしました。すると、私のフレネルレンズは光を集め、灯台の光のように私を目指す世界へ安全に導いてくれました。”
いや、おもしろい。レンズとは鏡のように焦点を結び像を結ぶべきものと考えていた。
焦点を絞らないことが、確実に光を集め、強くしっかりとした水平線まで届く光になるとは!?
人間の頭の柔軟性はすばらしい。光の魔術師と言われたおもしろい形のレンズ、見てみたいなあ。

一等級フレネルレンズ
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出雲日御碕灯台(島根県)
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幸せの日曜日

土曜日は、にわとりの日だった。 2.8だからケンタッキーのフライドチキンが1480円→1000円。当然並んでムーミン谷のコーヒーカップをゲットした!!
やっぱり私は、セールやバーゲン、おまけ、スペシャルに弱い。MBBも新春何か企画したいなあ。
今日は一週間に一回のお休み。うれしい。好きな本を読んだり、デトックスをしたり、お掃除したり、鳥たちも “とりの日曜日” を楽しんでいる。
ハチは 佐藤先生からのプレゼントがお気に入り。
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まず、“脱出老人” 水谷竹秀 を読む。サブタイトル、フィリピン移住に最後の人生を賭ける日本人たち。
帯に、“開高健賞作家の体当たりノンフィクション。問題山積みの超高齢者社会ニッポン「だったらみんな連れてこいよ!」ーフィリピン退職庁長官の言葉” 小学館。プロローグ第1章から第6章は、日本脱出の理由がタイトルになっている。老後の寂しさ、借金、閉塞感、北国の雪かきと寒さの身体への負担。ゴミ屋敷、介護疲れ、そして最後の7章は、孤独死した女性なので理由は想像し推測されてて、美しい島へとなっている。
以前に読んだ本、「下流老人 一億総老人、崩壊の衝撃 藤田孝典著」 帯に、“年収400万でも将来生活保護レベルの暮らしに!? 大反響10万部突破”  
どちらの本もノンフィクションで現実の、しかも現在進行中のケーススタディで実話がたくさんでてくる。
58才の私は、心ではまだ青春だが、実年令では同じ世代。日本社会の氷山の一角。その奥深い、国やマスコミが語らない闇の部分をしっかり見ないといけない。
3年前、ロングスティ財団主催のビッグサイトで行なわれた「ロングスティフェア2012」は、高齢者たちで早朝から長蛇の列ができた。来場者は一万人の大台を突破する勢いで年々増え続けている。極上のセカンドライフ、ゆったりと海外生活。ブースはフィリピン、タイ、マレーシア、インドネシア、100近くのブースが出ている。
序章のしめに「平均寿命を考えれば、定年を迎えた段階であと20〜30年は生きることになる。現役を離れ死期が脳裏をかすめる時、自分らしく生きるとはどういうことか、幸せは何かという万国共通の問いに対し、彼らをフィルターにして、私なりの解を見つけだせば本望である。」と著者は語っている。
定年。お勤めが終わり、自分を縛っていた仕事や付き合いなどしがらみから解放されたときからの、自分らしく生きる、幸せとは何か? 
いろいろな人達の最後の人生を春夏秋冬に例えれば、冬の過ごし方考察本だ。
ところで、この冬の日本人のデータ。
「超高齢社会に突入した日本では孤立死が深刻な問題だ。日本全国の統計は明らかになっていないが、例えば東京都23区では、2012年孤立死(自宅で亡くなった単身世帯で自殺も含む)した人数は4472人。最も多い区は足立区397人、ついで板橋区354人、太田区341人。つまりこの3区では1日平均1人ずつが孤立死している計算だ。」
そう、現代は家族は核家族化し、親戚や親子さえもバラバラになって、お一人様が最適に暮らせる日本という先進国。それを裏返せば、春、夏、秋とキリギリスは人生を謳歌し、冬は一人で・・・・。昔の古いうる覚えの記憶に、死ぬ前におりる生命保険があって大金があなたの手に入るとして、どう使うかというアンケートがあった。一気に何千万何億円ともらったとしても、人は生きてきたように死んでいくという回答があった。
定年後は新しい人生ではない。それまで生きてきた自分らしく生き続けるという延長線上に続く未来だ。幸せとは何かという問いの答えを知っている人は、たとえ孤立死になったとしても幸せに死んでいくだろう。

幸せのディナー
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札幌のみやちゃんたちのカニ鍋。
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おいしーいネ。
  ヒロ・マド・トク

リスクマネジメント

昨日はちょっと不思議な日だった!! 朝のいつもの風景に六本木方面からお台場に向けて、白い煙がスーっと流れ出した。もくもくとビルを包みだした。虎ノ門の39Fは東京タワーのてっぺんとほぼ同じ高さに位置している。眼下に見下ろすように、ビル郡、海、山、富士山まで、ワイド180℃ビュー。
そこを白い煙が広がっていく。咄嗟に火事の煙が広がっていると思った。まどかとひろに電話した。“情報確認して、どこかで、多分新宿辺りか、大火事が起きているかもしれない!!” ・・・・ 結局霧だった。すごい霧が発生したらしい。“白い虹も出た” と!?誰かが言っていた。それから事なきを得て、六本木のオフィスへ 8:45。柿園さんは掃除機をかけている。私は机の整理に取り掛かる。するとアナウンスが大音量で流れる。 “防災センターです。3Fで火事が発生しました。速やかに避難して下さい!!” 私と柿園さんは顔を見合わせて、“逃げよう!!”  私は、ハンコ、カバン、通帳をさっとカバンに入れて非常階段に向かう。アナウンスから一気に3分で下まで降りた。下には、このビルには朝からこんなにも大勢の人がいるのかと思うほど、人が溢れている。出勤前の人たちかな!? しかし、非常階段はドアのノブにはカバーがかかっていて、私たち以外誰もいなかった。 そして、逃げてない人も。店はそのまま続けていたし、コーヒーやパンを食べ続けてる人もいた。
私は、周りを気にせず逃げるようにしようと決めている。
そして、特に個室(エレベーターの中)、角を曲がってその先が見えないところ、後ろに感じる人の気配、瞬時に行動できるよう日頃から結構気を使っている。
3才の子が目に絆創膏のようなものを貼っていた!? どうしたのかな。玄関先でスマフォを見ていたらしく自転車と出合い頭にぶつかったらしい。しかも、どちらもスマフォをいじっていたらしい。危ないなあ。危険なことが起こることがわかっていて、人はスマフォにとりつかれる。
ホーム、道路、自転車、車!? 自分にはそんなことは起こらないと過信しているのか? 結構私たちの周りは、気をつけないといけないことで溢れている。生身の身体は傷つきやすい。そしてトカゲの尻尾のような再生能力は人間の細胞には限度がある。
グローバル社会の必須アイテムは護身術!!と危険対応力だ。リスクマネジメントが大切。

雨から晴れてミツバチの羽音をきこう!!

長い一日の夜が明けた!! 中山さんが言うように、6時の東京まだ暗いけど、お台場辺りから、そうオルタンシアコレクションのラピスラズリーのように、濃いインディゴブルーの色が出始めている。刻々と空は1秒ごとにうすーくカーテンを引いていく。
宝石も美しいけど、夜明けの東京の街もいいよ!!
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早起きしてみてネ。
だけど昨日のパーティの準備、そしてパーティの日、それからパーティのあと片付け、本当にご苦労様でした。夜も遅くまで仕事してるでしょうから・・・睡眠時間も大切。とくはすごく喜んでました。大人の社交会のパーティにベテランのシッターさんやスタッフのみなさんと楽しく遊んでいただいた 素晴らしい一日でした。 とく様とく様って、まるで たけちよ のよう!! ログションの離乳食でカンパイして、すいませんうんちまで!! とく様満面のスマイル。
ありがとうございます。
ところで、M銀行の会議の花は、皇居を見下ろす高層ビルのビューと、森田気象予報士の話。
地球は太古の化石燃料を使うことによって、二酸化炭素が排出され、温暖化は年々進んでいる。次の100年後に向けてこのままでいくと、東京の街の平均気温は35℃に達する。それは、世界地図の中で日本の東京や街のハチが1年に4.6km移動しているのと同じらしい。
ということは、今の気候を最適として生きている生き物たちは、1年で4.6km移動してこの環境を保つ必要があるらしい。
そこで、4.6km北へ移動するのに、人間だと1時間39分、チーターだと2〜3分、ダービー馬4分、いのしし7分、カメ9時間、カタツムリ750時間かかる。
動物は移動して逃げられるが、植物は足は地に埋まり動けないから、種から移動させるしかないので、楡の木なら1〜3年、マツなら3年、クリ・ぶな5〜25年、モミの木100年〜150年。
当然だんだん枯れていく。植物が死んでしまうと、そこにいる微生物や虫や小鳥と、一つの種が消えることにより植物連鎖が崩れてくる。
じわじわと知らず知らずに、自然や私たちの生態系は破壊へと向かっている。
11月30日、パリでは、地球温暖化の会議が行なわれる。フードチェーンの頂点に立つ人間んは、広がるグローバル社会で何を取組んでいくべきか、どういう生き方をすべきか、今年はミツバチをいつもそばにおいて大切なことを考えてみよう。
クモとミツバチの恋のかけひき、アトラップモアー。ユニークピースのオルタンシア。アメリカインディアンナバホ語の月ミェウェイ。そしてナポレオンの紋章ミツバチ。
人生という物語のパズルの一片一片の謎解きが進んでいく。

花がある人に!!

今日は一年に一回の大きなパーティがある。
二つのパーティが11月26日に重なった!!
ちょうど午前(お昼)と午後になったので、時間が重ならないから両方に出席できる。
午前の部は、M銀行新社ビルのお披露目も兼ねている。テレビでお馴染みの気象予報士の環境問題のレクチャーもある。流石だ。楽しみだけでなく、学ぶことも用意されている。午後の部はジョセフィーヌの新作発表とドレスコードのガラディナー。サプライズでオペラを鑑賞し、とっくんに離乳食も!!
パーティも年をとってくると億劫になってくるから贅沢病だ。ということは 昼と夜で2回のフルコースとなると胃がもたないなあ と考えてしまう。いや、せっかくのお誘いを楽しもう!!
パーティを楽しむ心得その一。着飾ることにチャレンジしよう。普段と違う自分を楽しむこと。髪もくるくるに巻いてメイクも念入りに、つけまも。
午前は、アルマーニのパンツスーツにダイヤをつけて行こう。ビジネスモードのパーティスタイル。あと、レースの手袋も忘れずに。このアクセントの小物でけっこうおしゃれ感がでます。
午後は、社交会風にロングドレス。ペパーミントグリーンのカクテルドレス。アクセサリーはどうしようかなあ。ショウメだから、ショウメのものをドレスに合わせて。ペパーミントにはゴールドよりシルバーが合うなあとか、まるで子供の頃に遊んだ着せ替え人形のように、自分の顔や手や足や洋服をあれこれと考えていく。靴、バッグ、コート。そう言えばこの前、週刊文春で読んだ徹子の部屋の解説。なぜ徹子の部屋がロングランか? その理由の一つに、脚本がほとんどいらなかった プラス 徹子さんは自分でメイクをして自分で衣装など全部考えてやっていたらしい。 だから、番組制作側は、スタイリストやメイクスタッフやシナリオライターなどいらずに、お人形タレントと違って、お任せでできたとういことらしい。
そうだね。社長にとってパーティも大切な学びの場。人との出会いの場。情報収集の場。そして自分をうまくアピールして自分を成長させる場だ。花がある人に幸せの女神が微笑む!!
オーラを輝かせる練習の場だな。
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