あっという間にスペイン最後の日だ。そうなると、左脳は東京に戻ってからの月末。仕事の段取りを考え出す。待ったあー。スペイン、もしかしたら もう2度と人生で訪れることがないかもしれない国。最後まで楽しもう。ラジオから くるみ割り人形の金平糖の踊りの場面が流れる。
セラーノ通り、スペイン広場は、日曜日たくさんの人が繰り出している。レストラン、宝石屋、みやげ物店・・・・、大道芸人達。 “ワァ”っと 人を驚かせて、目の前の缶にコインを入れてもらう。
アルパカ

身体に泥を塗った人形もどき

移民が溢れ、人種が混ざり・・・、日本と違いハローワークや求人誌、親の仕事を継ぐというような、守られた環境ではなく、自分の力で新大陸に土地を探し根付くためには、何とかして仕事を作り出し生きていくためにお金を稼がなくてはいけない。
“ここは一番スリが多い所です。” バッグをしっかりガードする。
“この2階の隅の窓際にヘミングウェイはいつも座って食事をしていました。”
へミングウェイが眺めた窓。

ヘミングウェイは、カリブ海を渡り、この地で小説を書き、ワインを飲み、そして子豚の丸焼きも食べたのかな。”
世界最古のレストラン。びっしりのお客様。トイレに行くのにテーブルの下をくぐらないといけないくらい。椅子と机と白いテーブルクロス、グラス、皿、ナイフ、フォーク、プレイト。3人のウェイターもプロだ。蝶ネクタイに白のシャツで皿を3枚、5枚器用に重ねテキパキ動く。


マニュアルでは到底教えることができない。
筋肉と、オーダーの記憶をリズミカルにこなす。
私は学生の頃、ウェイターの仕事はアルバイト、パートで、短期で就く職種と考えていた。いや一生かけて一流のウェイターになり、世界一のチップを稼ぐ人も。目の前に繰り広げられる彼らの動きを見ていると、プロとはこういうことだと目を見張る。そして、朦朧とした頭のとくと私たちは、夜のフラメンコもこぎつけた!! スペイン人、ティピカルな人にはアラブの血が息づいている。キリスト教がスペインで広がる前にイスラム教が、そして彼らの労働の歌と音楽と踊りがこの地にあった。
ジプシーの葡萄を踏む力強い足。手は背中まで上へ下へ動き指先は魔法使いのように動く。首は肩から一瞬にしてくるくると回り、ピタッと止まる。フラメンコ、赤と黒と光と闇に繰り広げられ、かき鳴らされるギターの音。
“マドリードのあちこちで普通に彼らは踊ってますよ。その踊りの意味や歌を知ると もっと楽しめるでしょう。スペイン人でも歌詞をしっかり理解できる人は少ないです。シンガー、ギタリスト、ダンサーというように、階級もあるんです。彼らって 意外と 踊ること以外できないですよ。飛行機に乗ってもバッグを預けるっていうことも分からない。” HISのスペイン支店長が話してくれた。
今回は特別に私達家族のために、いろいろとエスコートしてくださった。ありがとう!!
日本からメガブルーバードの社長がこられると、各ホテルにワインと赤いバラのプレゼント。

そして、もと陸上選手で、この地で30年、寿司と免税店を経営している社長も挨拶に来られた。
“日本には戻られますか?”
“いや、スペインに僕は根付きました。この地で一旗上げると決めた以上、この地が僕の新天地です。”
いろんな思いといろんな血がスペインに見えた。楽しい旅だった。
そう、血の赤い色も、この地を踏み、人と語らい、見えてくる複雑な赤だ。
セラーノ通り、スペイン広場は、日曜日たくさんの人が繰り出している。レストラン、宝石屋、みやげ物店・・・・、大道芸人達。 “ワァ”っと 人を驚かせて、目の前の缶にコインを入れてもらう。
アルパカ

身体に泥を塗った人形もどき

移民が溢れ、人種が混ざり・・・、日本と違いハローワークや求人誌、親の仕事を継ぐというような、守られた環境ではなく、自分の力で新大陸に土地を探し根付くためには、何とかして仕事を作り出し生きていくためにお金を稼がなくてはいけない。
“ここは一番スリが多い所です。” バッグをしっかりガードする。
“この2階の隅の窓際にヘミングウェイはいつも座って食事をしていました。”
へミングウェイが眺めた窓。

ヘミングウェイは、カリブ海を渡り、この地で小説を書き、ワインを飲み、そして子豚の丸焼きも食べたのかな。”
世界最古のレストラン。びっしりのお客様。トイレに行くのにテーブルの下をくぐらないといけないくらい。椅子と机と白いテーブルクロス、グラス、皿、ナイフ、フォーク、プレイト。3人のウェイターもプロだ。蝶ネクタイに白のシャツで皿を3枚、5枚器用に重ねテキパキ動く。


マニュアルでは到底教えることができない。
筋肉と、オーダーの記憶をリズミカルにこなす。
私は学生の頃、ウェイターの仕事はアルバイト、パートで、短期で就く職種と考えていた。いや一生かけて一流のウェイターになり、世界一のチップを稼ぐ人も。目の前に繰り広げられる彼らの動きを見ていると、プロとはこういうことだと目を見張る。そして、朦朧とした頭のとくと私たちは、夜のフラメンコもこぎつけた!! スペイン人、ティピカルな人にはアラブの血が息づいている。キリスト教がスペインで広がる前にイスラム教が、そして彼らの労働の歌と音楽と踊りがこの地にあった。
ジプシーの葡萄を踏む力強い足。手は背中まで上へ下へ動き指先は魔法使いのように動く。首は肩から一瞬にしてくるくると回り、ピタッと止まる。フラメンコ、赤と黒と光と闇に繰り広げられ、かき鳴らされるギターの音。
“マドリードのあちこちで普通に彼らは踊ってますよ。その踊りの意味や歌を知ると もっと楽しめるでしょう。スペイン人でも歌詞をしっかり理解できる人は少ないです。シンガー、ギタリスト、ダンサーというように、階級もあるんです。彼らって 意外と 踊ること以外できないですよ。飛行機に乗ってもバッグを預けるっていうことも分からない。” HISのスペイン支店長が話してくれた。
今回は特別に私達家族のために、いろいろとエスコートしてくださった。ありがとう!!
日本からメガブルーバードの社長がこられると、各ホテルにワインと赤いバラのプレゼント。

そして、もと陸上選手で、この地で30年、寿司と免税店を経営している社長も挨拶に来られた。
“日本には戻られますか?”
“いや、スペインに僕は根付きました。この地で一旗上げると決めた以上、この地が僕の新天地です。”
いろんな思いといろんな血がスペインに見えた。楽しい旅だった。
そう、血の赤い色も、この地を踏み、人と語らい、見えてくる複雑な赤だ。