2022年10月

2022年10月31日17:03

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リベンジ

‟えー！？　もしか社長!?　社長ですか”
“でも、どうして、社長がこんなところでチラシ配りを？”
‟あ、このご近所にお住まいなんですか？”
と、びっくりした様子で。
伺うと、蕨のバレエの生徒さんとご両親が、たまたま流山おおたかの森に来られたようだ。
‟土曜日曜は、あちこちのお店をまわりながら、マーケティングをしています。お客様やお子様方の環境も変わっていますから。私もフィールドに出て、お客様の気持に触れないといけませんから・・・・”
‟すごいですね。でも、社長に会えて光栄です！！”
と、喜んで頂いた。
うれしい！！　すっごく元気をいただく。
ショッピングセンターで、たくさんのお客様とじかにお話しを聞き、バレエスクール・英会話スクールをお勧めし、ご希望をうかがう。また、他社を知ったり、子供達の様子をみることは、すっごく学びの体験になる。
経営するためには、フィールドをしっかりとらえなければ環境が変化し、潮の流れが一気に変わるこの時代において、一番大切なことだと、私は考えている。

「モードは語る　故ダイアナ妃の装いの意味　中野香織
人が服を着る目的は何なのか。語りつくされたかに見えるこの問題に斬新な回答が一つ加わった。リベンジである。高い人気を誇る故ダイアナ妃のファッションを扱った本、‟ダイアナ妃ルックブック　メッセージを秘めたファッション史”が発売された。

ファッションを通して人とつながったダイアナ妃のスタイルの変遷を追う本だが、大きなテーマとして貫かれているのは、リベンジなのである。著者エイローズ・モランの表現を借りれば、‟生贄（いけにえ）の子羊からリベンジクィーンになったダイアナ妃”のリベンジによる自己解放を痛快にたどる本である。ダイアナ妃のリベンジドレスは有名で、それは1994年サーペンタインギャラリーで着用した、露出多めの黒いミニドレスである。同夜、夫であったチャールズ皇太子が自らの不倫を公表することになっていた。対するダイアナ妃はセクシーなドレスを堂々と着こなし、満面の笑みでメディアの注目を集め、翌朝の新聞の一面を飾った。王室以外の世界中を味方につけたドレスがリベンジドレスと呼ばれている。自分に価値がないと思わせた元夫や恋人、元上司などに新しい自立した自分を見せ、嫉妬・後悔させることが目的。最終目標は、自分に自信を持つことという。リベンジにポジティブな正当性を与える著者は、ダイアナ妃が数々のリベンジルックによって成長し、自信を得ていく過程に、結婚の破綻から立ち直ろうとする自分自身を重ねる。もはやリベンジルックを必要としなくなった後に起きた悲劇には胸が締め付けられるが、ファッションの力が、切り捨てられて傷ついた心を癒し、自信を回復する後押しをしてくれると教えるダイアナ妃は、21世紀にも影響力を発揮している。ファッションの力を過小評価する社会へのリベンジブックにもなっている。　」

リベンジは、再生とか復活とかいう意味で1990年代からリベンジ成功として使われることが多くなったらしい。
コロナで、自由が奪われたロックダウンの2年半。
リベンジをかけるために、私はフィールドへでて、お客様の声を聞く！！

2022年10月31日15:22

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迷宮入り

「筆洗
簡単に出口が分からないように造られた迷宮といえばギリシャ神話のそれが有名。クレタ島のミノス王が、牛頭人身の怪物を、迷宮に閉じ込めた。道が入り組んでいて、出てこられない。ある王の息子テセウスが黒い帆の船に乗って、クレタ島に怪物退治に赴く。クレタ島のミノス王の娘は、テセウスに心をひかれ、迷宮から出る方法を教え、糸巻を彼に渡す。テセウスは、教えられた通り、糸の端を扉に結んで迷宮を奥に進み、中庭で怪物を仕留めた。そして糸を手繰って迷宮の外に出たという。（櫛田孫一著　ギリシャ神話）　」

そばで、私のひざの上で、ハチが毛づくろいしている。かわいい。
この家に来てから、私は2階に住み、ろく、ハチ、ウメ、ユズは1階に住み、分かれて暮らしている。けど朝のブログタイムは、いっしょに、私の書斎でくつろぐようになった。
ろくは、鏡の上。ハチは私の肩やら膝の上とかでリラックスタイム。今日はカノンを聴きながら、ゆったりと夜が明けるのを、コーヒーを飲み、ペンを走らせ、そして次に絵の具を持って、スケッチブックに色を入れる。

「怪物を退治し無事に迷宮を出たテセウスは、船で帰路につく。出発の前に父との約束があった。怪物を退治したなら白い帆を揚げる、という約束だ。ところがテセウスは白い帆を掲げることを忘れてしまう。テセウスが帰ってくるのを待っていた父は、海に見えた船の帆が、行くときにかかげていた黒い帆のままであることに落胆し、海岸の崖から身を投げる。テセウスは父の死を悔しがったという。迷宮を脱したと思って気を緩めるな、という戒めとも読める。　」

マスクはほぼ任意となった。にもかかわらず、ほとんどの人は98％そのままだ。
私のようにはずしている人は2％マイノリティ。なぜ？
習慣化されると、それが身についてしまい、マスクをはずすことに違和感を感じるようになったのかもしれない。
もう、日本人からマスクをとることができない！！ということになると、人はどうやってコミュニケーションをするのか？　そして人の顔をみわけるのか、一生分のマスクコストとはどれくらいかかるのか？　迷宮入りとなったのか？
※迷宮入り　未解決となった事件は、迷宮入りとも言われる。英語では通称、コールド・ケースともいう。（お宮入り）　＊不明瞭、不明確、正体不明、籔の中、ミステリー、闇の中

あっと、5時55分。外は明るくなってきた。
夜があける。

2022年10月31日13:32

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炎のみまもり

「認知症　　ケア手帳
‟おじいちゃんを連れて帰ってきて” 祖母がよく私に言いました。徘徊する認知症の祖父を家に連れ戻すのが、当時中学生の私の役目でした。家にはおじやおばも出入りして祖父の介護について話し合っていたことを覚えています。精神科医として多くの介護家族と接するようになった私は、その心理的特性や生活の質について研究しています。介護する人、される人の心理状態は、所属する家族の、①まとまり具合、②コミュニケーション、③役割分担といった要素に影響されます。家族内のコミュニケーションを増やし、メンバーの役割を明確にし、うまくまとまると、介護をめぐる心理面の負担が和らぐと分かったのです。私は皆さんに、認知症は ‟しつけ” と違うと伝えます。月一回以上家族で話し合い、役割分担を明確にするよう促します。話し合いの中で過去の関係のこじれが蒸し返されないよう、‟これから幸せになるよう工夫しましょう”と意識を未来に向けます。中学生の私も、介護家族の一員として役割を担っていたのでしょう。それは自分の成長の糧になったと、今では思います。　　家族全員への役割周知　精神科医　渡辺俊之　　」

私の子供の頃の仕事役割は、風呂焚きだった。
風呂の釜に、下に石炭を大きい順に空気が通りやすいようにおいて、まつぼっくりと枯れた松葉を適当にまぜて、新聞紙で火をつける。うちわで扇ぎ白い煙が黄色の炎を石炭に燃え移らせるまで、黒い石炭が赤く燃え盛り、灰色の灰と、いい具合にとけあうと、あとはひとりでに燃えてくれる。時々、またあおいで火をおこしながら、新しい石炭を2～3個いれつつ、お風呂のお湯がさめないように、火を守ってゆく。田園調布の家に住む時、いくつもの家を見てまわった。
9割の家には暖炉があり、まきを燃やしてくつろぐリビングがあった。
トロトロと燃える火は、心にやすらぎを与えてくれるんだろうなあ。そんな生活っていいナあと考えていたが・・・。
この家は、すべてオール電化だ。せめて、料理はガスの火を調整しながら煮炊きをしたい！！　
IHのお料理は楽しくない。熱さがデジタルになっていて、１から9で温度調整できるが、ほとんどの料理は 0か9、超熱いかなし。IHでの火加減調整は実際にやってみて無理だ。
まるで、IHは左脳料理。火を使いあくを取り、とろ火でなんて火加減でやってきた右脳料理人は、そもそも料理自体が、楽しくなくなっちゃったあ。
火のある生活をなくしてしまう現代人の行く末は、どうなるんだろう。
役割、責任、話し合い、コミュニケーション、仲間で力を合わせる、そういったことが、自分や家族、社会から遠ざかってゆくとしたら・・・・。
炎を消さないように、守り、石炭をくべていかなければ。

2022年10月28日13:50

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海からの贈物

練習のおかげで、パドブレが上達した。トントントンと床をきざみながら、スーッと動ける。
ただ、腰への負担が大きい。坐骨あたりがギイギイする。
ま、プロじゃないからほどほどに。

「マッコウクジラの排泄物で希少香料
マッコウクジラの排泄物で、希少な香料 ‟竜涎香”（りゅうぜんこう）が奄美大島で見つかった。奄美群島や沖縄はかつて竜涎香の漂着地として知られていたが、近年での確認は珍しいという。発見したのは、海岸で漂着物を集める、‟ビーチコーミング”のため、奄美を3泊4日で訪れた人。最終日の朝、北部の波打ち際に白っぽい塊を見つけ、特有の香りからすぐに竜涎香とわかったという。直径5ｃｍ、重さ11ｇ。マッコウクジラの生息数は回復傾向で、竜涎香が見つかる可能性は高くなっている。‟拾われないのはもったいない。ぜひ多くの人に探してほしい”　」

竜涎香って初めて知った。さっそくググってみると・・・
クジラの結石が海を漂うことにより価値のある香料になり、日本で1番高い竜涎香は沖縄の石垣島で見つかったもので約2億円の価値になった。
どんな香り？　すっごい甘い香りで香水などに使われる。
とさっそくどんな香水？　あーシャネルからもでてる。
「シャネルの5番にも使われる、たった4種類しかない動物由来の香料。人と香り5000年の歴史。香料がとれる動物は4種類しかありません。マッコウクジラ、ジャコウクジラ、ビーバー、ジャコウネコです。非常に高価な香料として珍重されてきました。海岸で偶然見つけた軽い石が、竜涎香で、思わぬ収入に恵まれた人の話が今でも時々ニュースになります。その香りは‟海と動物的な匂いを含んだ甘い香り”と表現できるかもしれません」

ヘエー、さっそく奄美の海岸をフラフラと歩きたくなった。
そういえば海の近くで育った私は、砂浜を歩くのが好きだったナあ。潮騒の音、寄せては返す白濁した波。いいナあ。楽しいナあ。
私の食卓には、ほぼ毎日、ワカメがでてくる、ポン酢をかけシャキシャキ食べる。
礒の香りがスーっと広がる。
そうだ。‟海からの贈物”をひもとこう。　Ａ．Ｍ．リンドバーグ

「海の底を網で漁（あさ）るようなことをするのはここでは禁物で、そういうやり方で目的を達することはできない。海はもの欲しげなものや、欲張りや、焦っているものには何も与えなくて、地面を掘りくり直して宝ものを探すというのはせっかちであり、欲張りであるのみならず、信仰が無いことを示す。忍耐が第一であることを海は我々に教える。忍耐と信仰である。我々は海からの贈物を持ちながら、浜辺も同様に空虚になってそこに横たわっていなければならない」　海からの贈物　　アン・モロウ・リンドバーグ

2022年10月27日18:24

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時計の針が80年前にもどりまわりだした

「モスクワ　出征する人々と家族
モスクワの‟文化公園駅”近くに、ウクライナ戦闘兵を送るための‟動員センター”が設けられた。リュックを背負った青年たちが門をくぐっていく。召集令状はB5ほどのサイズ。真っ白な紙にはんこが押されている。‟せがれを見送りに・・・”と守衛に声を掛け、門の中に入れてもらうおじいさん、おばあさんも。妻だろうか、赤いコートの女性が泣いていた。泣くことしかできないだろう。動員は最高権力者の命令だから。NHKの番組‟映像の世紀”とそっくり。目の前の人々が、第二次大戦で戦地へ駆り出されていく兵士と重なった。時計の針が80年前に逆戻りしたようだ。通行人の女性たちは、私を徴収された、アジア系ロシア人と勘違いして‟気の毒に”という目を向ける。でもあなた方もひとごとではないんですよ。動員の最終段階では、女性も駆り出されると、法律に明記されていますから。　小柳悠志　」

あちちー！　カップのコーヒーをひとくち飲む。まだぜんぜんさめてない。魔法瓶タイプのカップをまどかが買ってくれた。朝はコーヒーをいれて、机の上におき、ちびりちびりとのむと、1～2時間は熱いままだ。
日中は、これに氷と麦茶をいれていくと、夕方のバレエレッスンまで、冷たい。いろいろなものが便利になり、生活レベルは向上したが・・・　時代は80年前に逆行しようとしている。
‟ロサンジェルスで吉野行ったら5000円くらいして、すっごい高い”
‟ハワイも、もう気軽に行けないよ。ホテルも食事も飛行機代も、もう庶民レベルじゃないし”
もと、宝ジェンヌとローズが、レッスンの合間に話す。
そう言えば、昨日の火事事件。ママは、とく、もも、さくらをつれて、なんとか無事に家へもどった。
だけど、近くにある別の小学校では、子どもたちに防空頭巾をかぶせて、運動場で、2時間寒いなか、放置したようだ。マンモスの小学校だし、親に迎えにきてくださいとも連絡できないし、緊急マニュアルはそうなっているんだろう。
帰り着いたももは、その日、かんしゃくが起きた。感じやすいももは、サイレンの音、大人たちの動揺、何か恐いものがせまってくる・・・・・・　その感覚に、心が爆発した。
子どもたちは、知識や経験が少ないぶん、見る、匂う、さわる、味わう・・・　感性が発達している。
さて、さて、時代は、時計の針が80年前に逆戻りしているとしたら・・・。
私も65歳だから、経験したことのないような明日がすっごい勢いで、やってこようとしている。
さあ、しっかりと、呼吸をして、どっしりとしこをふもう。

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末口静枝

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