2022年12月

Reverence

「鶴のしめ縄 新しい年への願いを込めて 広田千悦子
今年もお正月のしたくをする時期になり、どんなかたちのしめ縄にしようかとしばらく考えていました。羽を広々と広げるような新しい年になればいいなという気持から、今年は鶴のしめ縄に。しめ縄をつくる時間は、過ぎてきた一生をざっと振り返る時でもあります。振り返りの時間はどうしてもできなかったことに目が向きがちですが、反省ばかりだとやる気がなくなりますから、良かった点を探してみます。古くは、お正月の神様は新しい年を無事に幸いに過ごすための力を授けにやってくるという考え方がありました。今年の良かった点を頭に浮かべつつ新年にほしい力を思い描いています。 」

大切なお客様の接待、そして社交ダンスのパーティで2日間、飲んでしまった。頭がボーっとしている。この時期は飲み過ぎ注意報だ。
バレリーナのピンクのロマンスチュチュに、金井さんが作ってくれたチョーカーをリボンにして、シクラメンローズのサテンシューズで花のワルツを踊った。
成功!! 
鳥海さんが、‟社長のダンスのポーズが、ひとつひとつしっかり決まっていた!!” と褒めてくれた。それに自分で回れるから、クルリクルリもきれいで。ヤッター
たしかに、トウシューズを履き出してから、足が強くなって、足もしっかり上がる。そして、引き上げもあるからバランスもとれて、ふらつきが少ない。
良かった!!
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それにしても、バレリーナのお衣装は、すばらしい。
社交ダンスのようにキラキラはついてないけど、とても品があって美しい。そして、からだにしっくりと馴染み、つたない踊りをしっかりとフォローしてくれる。
ハッと気づいた。
バレリーナのお衣装で一番美しいのは、Reverence の時だ!!
バレエの時一番大切にするおじぎの時。
  ※Reverence  深い尊敬、愛情をもった崇敬、尊敬、敬い。
立ち止まり、深く相手に、お客様に、そして回りのみんなに Reverence を!!
そうか、年の瀬。
このReverenceの気持をしっかりと持って、2022年をしめましょう。
ありがとうございます  
  Reverence










迷うための旅

「追想録 ジャン=リュック・ゴダール(映画監督)さん  20世紀芸術へ明瞭と行動(編集委員古賀重樹)
‟私がヌーベルバーグに属していたころ、私たちは何かを始めていると信じていた。しかし、40年たって振り返ってわかった。あの時代には何かが終わろうとしていたのだ” 映画は1930年から50年代にかけて栄光の時代を迎えたこと。その後、長い衰退期を経て、ほぼ消滅するか、テレビやコンピューターのために別ものになったこと。”今日、国民国家は、欧州連合とかグローバル化とかの名の下、より大きな実体のために消えていく傾向にある。かつて映画は、国民が自分自身を見る方法だった。だが、少しずつ消えていった” 自由を求める反抗心があったのは確かだ。ただ決して‟やみくも”ではなかった。‟勝手にしやがれ”は即興ではない。古典に戻って、いかにフレームを切るか、カメラを動かすかを全て計算して撮っている。自由に撮ったというのは嘘だ。ヌーベルバーグがセオリーを壊したという考えは間違いだ。絵画におけるピカソのように、古典を知り尽くした上での革命だった。・・・・。明察と行動の人は、スイスで認められた、自殺ほう助により自ら人生にピリオドを打った。9月13日没 91歳。」

‟私たちは何かを始めていると信じていた。しかし、40年ふり返ってわかった。あの時代には、何かが終わろうとしていたのだ”
旅の絵本 安野光雅さんの絵の模写を始めた。
‟旅はどこまでもつづいておりました。丘を越え、川を渡り・・・、そのような町から町、国から国へ迷いながら、はるばる旅をしました。私は見聞をひろげるためではなく、迷うために旅に出たのでした。そして、頭の中にあるこの絵本のような世界を見つけたのです” 
迷うために旅に出た安野光雅さんの模写はすっごく楽しい。
スケッチブックに鉛筆を走らせて下書きをする。色は少し自分のほしい色をいれさせてもらって・・・ もしいつか私にたっぷりとした自由な時間と、ある程度の資産ができれば、私も迷うための旅に出たい。
あちこちでキャンバスをひろげ、何かが終わろうとする時に、静かに、‟ 自由をもとめる反抗心 ” を最後の最後まで蝋燭の光のように灯し続けたい。

エレガントに生きる

「モードは語る 中野香織 装いの思想と時代のうねり
ディオール展は‟夢のクチュリエ”というタイトルの表現そのままに夢心地の世界に顧客を誘い込む。デザイナーの芸術的想像力と職人の高度な技術が融合したアートピース 。ディオールのドレスは、マネキンなしで文字通り ‟立って” いる。彼が考えた女性の美の理想形が表現されているため、女性は完成された‟型”に入ると、完璧な美のバランスを体現できるというわけだ。一方‟男が考える女の理想”の型にはめられるのを嫌ったのがシャネルだった。シャネルの服は服だけで立つことはない。中に入る女性が着て服の美しさが立ち現れ、女性のくつろいだ動きを支援するように作られている。1920年代、ファッションは女性解放を進めたシャネルは、50年代にディオールが男性目線で “女性らしく” するファッションを流行させるのを見て、怒りのあまり71歳で再デビュー。男性視点の女性美よりむしろ自立した女性の活動を助ける機能美を追求し第二次黄金期を迎える。一方権威であるパリモードをあっさり無視してミニスカートで革命を起こしたのが60年代ロンドンのマリー・クワントだった。シャネルが ‟醜い” とみなした女性の膝を、クワントは大胆に出し、ミニスカートを世界に流行させた。クワントの服は大量生産を意図した。シンプルなデザインだが、走るとき飛び跳ねるときに躍動美が立ち現れる。それぞれのデザイナーが時代のうねりの中で影響しあい自由で情熱的な創造によって人々の装いを、ひいては行動を変え、社会を変えていった。暴動もデモもなく、革命を起こしてきたファッションの力を、回顧展を振り返り思い知る。 」

超久しぶりに、この寒い極寒の中、シルクのツーピースにビロードのジャケットを着た。山ガールから、今日は変身だ!!
そうすると、普段の機能的であったかい、そして歩きやすいズックに馴染んだ身体は・・・おしゃれエレガントに抵抗を始めた。
どれを着てもしっくりこない。
ワァー  ヤバ
エレガントから遠ざかっていた自分を、せめて今日はドレスアップして、大切なお客様を接待しなければ・・・。
すっかり、エレガントに装うということが、私から抜け落ちていた!!
ハチが横で、‟ヤバイ” ‟ダメダ” を連発している。
気を付けよう!!

クリスマスイブの朝

「本音のコラム 国民は猿か 前川喜平
宋の狙公は猿を飼っていた。その猿たちに栃の実を ‟ 朝に3つ 暮れに4つ与える ” と言ったら猿たちは怒ったが、‟ 朝に4つ 暮れに3つ与える ” と言ったら喜んだ。 きっとこの猿たちは、‟ 朝に4つ 暮れに3つ奪う ”と言ったら怒るが、‟ 朝に3つ 暮れに4つ奪う ” といったら 仕方がないと納得するだろう。大軍拡の財源をめぐって与党内で繰り広げられた騒動は、この猿たちを思い出させた。猿芝居をしているという意味では、与党政治家たちも猿のようなものだが、問題は、彼らが納税者である国民を猿扱いしていることだ。」

今日は、すっごく冷えたナあ。
そして一戸建ては、マンションと違って、やっぱりベッドから飛び起きるのに勇気がいる。
猿というのは、今、目の前のことが一番。
だから、未来がどうのこうのという、夢やら目標は二の次ということか。いや、猿は何かの権力者に牛耳られて自由を奪われているとしたら、とにかく今を生きるしかない、という考えに狭まれてしまうのか。
私はさる年ということが判明した。横浜中華街で占い師にみてもらうまで、すっかりとり年と信じていた。
猿は猿でもお釈迦様の手の中で、群れずに自由な時と空間を大切にしたい。
それが、今に縛られずに少しだけ遠い未来を夢みることができる。そのためには、自分の頭で考えて試行錯誤を繰り返し、リスクをとってチャレンジを続ける。
ファーストモンキーになって一番にジャンピングする。
ワァー今日は寒いナあ。外は真っ暗、でも、ろくとハチ、ユズとウメ、それに、千まで4時に起きてくれた。
クリスマスイブの朝。

私へのチャレンジ

「人生100年時代の大人女子  女性ファッション誌の変遷 (米澤 泉)
女性ファッション誌界には長年絶大な勢力を誇った一派が存在した。通称‟赤文字雑誌”と呼ばれるそれらは、1975年に誕生したJJを筆頭に CanCan、Vivi、Rayを指す。女子大生と20代のOLを中心にした、好感度の高いモテ服を指南した4誌は、赤い字のタイトルロゴゆえに赤文字雑誌と呼ばれた。しかし、21世紀に入った頃から、風向きが変わる。SPRING、SWEETなど、個性的なファッションと豪華な付録を打ち出した宝島社を中心とする雑誌が台頭してきた。赤文字雑誌に対抗する青文字雑誌と呼ばれるものだ。モテを追求した赤文字雑誌から自分の好きな服を着る青文字雑誌へ。他者の好感より自己の充足というメッセージは、男性も年齢も意識せず、果敢に歩む新しい女性たち ‟女子” を誕生させた。単なる若作りではない、大人女子という生き方。これは、結婚のプレッシャーや妻や母という役割にとらわれていた女性たちの救世主となった。自分が主役の人生を送りたい。・・・・。anan、non-no や JJで育った世代も、もう還暦を迎えた。彼女たちはファッション誌とともに生きてきた。そんな60代に向けて ‟素敵なあの人”  60代からもう一度おしゃれを楽しもう。なぜ60代からなのか、それは奥さんでもお母さんでもなく、素敵なあの人60代になってようやく女性たちは役割から解き放たれ、個人として好きなおしゃれを楽しめるようになるのではないか。私らしく自由に生きられるのではないか。私が私であるために。ファッション誌は長年女性に寄り添い、時には慰め時には叱咤激励してきた。歩むべき未来を照らし続けてきた。それは‟今”のみを反映するSNSにはない特性だ。 (甲南女子大学教授) 」

山ガールファッションに今日は特別にバレリーナの袋をさげた。
なかには、品川タカナワプリンスホテル飛天の間で踊るお衣装とバレエシューズに、ベリーショート、ショッキングピンクのズラが入っている。
まず、全てを装着して、ベニーゼワルツステップ花のワルツを踊ってみよう。鏡に映る自分は、何かしっくりしない。もっと頭 なんとかならないかナあ!?!?
普段の装いは機能性と人が違和感を持たないように、しかも踊れて可愛くてあったかいと、いくつかの要素を組みあ合わせて、服を選んでいる。
ショータイムで踊る時は、バレエだったら、先生が曲と題目に合わせてみんなの衣装を選んでくれた。あとは、メイクは私は自分でやった。
これが社交ダンスだと、すべて自分で考えて衣装、ヘアースタイル、メイクは夏子という風に。
今回はバレリーナのレンタル衣装でロマンティックチュチュを5着の中から選んだ。そして、髪はズラでいこうと渋地下で衣装に合わせて、バレエシューズはサテンのピンクで作ってもらった。
社交ダンスのギラギラのドレスに負けないように、ラ・トミオカの職人がシクラメンローズのチョーカーを手作りしてくれた。
さあ、すべてのものを装着して!!
ワルツステップは心地よく踏めた。
ちょっとショッキングピンクのベリーショートずらは飛んでゆくことなくしっかりフィットしているが・・・ すっごく違和感が漂う。‟うーんどうしようか?”
フラビオに感想を聞く。最初ショッキングピンクに反対していた彼だが、‟ギリ合格ライン” がでた。そして他の先生や関係者からどう見られるかについて聞くと? ‟うーん個性的” と言われることらしい。
それは、ワァー素敵とか、きれいねえ、とかじゃない感想。
ま!! いいか。 ファッションはチャレンジ。
リスクをとって新しい世界の扉をあける創造性と柔軟性、先頭を走る自分の自由の女神のもの・・・だから。

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