2023年12月

アナログの幸せ

「考える広場 東京新聞  アナログの定義

※広辞苑はアナログanalogを ‟ある量またはデータを連続的に変化しうる物理量で表現すること” と定義し、‟比喩的に、物語を割り切って考えないこと。または、電子機器の使用が苦手なこと” とも説明している。一方、デジタルdegitalは、‟ある量、またはデータを有限桁の数字列(例えば二進数)として表現すること” と定義される。

想像力の余地が大切 (言語脳科学者 酒井邦嘉)
‟今日は澄んだ冬空で、富士山が見えますよね” これは対面したから、富士山を見たという情報が脳に刻まれる。人間の脳は、いつ、どこで、何を、どのように、というエピソードとして記憶する。空間的な手がかりがあると情報をとりだしやすくなる。記憶は効率ではなく、枝葉の情報が本体を支えるほど頑健に残る記憶となる。オンライン会議で本気のブレーンストーミングは難しい。まずカメラで視線がずれ、アサッテの方向を見ながら話すため、相手に真意が伝わりにくい。場の共有もできにくい。コミュニケーションが破綻し、AIとの閉鎖空間に閉じこもれば、社会は崩壊しかねません。SNSも、相手の目を見ず、相手のことも考えずに書き込むから炎上し、多くの人が傷つく。私が勧めたいのは紙の本や新聞を読むことです。脳にとって入力される情報量は映像よりも音声のほうが少なく、さらに活字のほうが少ない。そして入力の情報量が少ないほど脳は想像力で補う。逆に情報量が過剰になると、脳は受け身モードになり、吸収するべき情報も薄れてしまう。読書では情報が少ない分、想像力が鍛えられます。行間を読めば、映像を見るかのように脳の視覚野が活動し、音楽を聴くかのように聴覚野が働く。考える間もなくネットで検索するのではなく、想像する余地が残っていることが大切で、それが脳の力を引き出すのです。 」

都内から人が少なくなってきた。
朝の通勤電車もギューギュー詰めは終わった。すでにお休みをとって実家や田舎に、またはバケーションに出かけた人も多いんだろうナあ。
この時期は、家族や親せきの人と海外旅行をしていた時代がそんなに遠くない過去にあった。
今は、来年のしこみをギリギリまで動いて、あーだこーだとあがいている。
それはそれで充実していて悪くない。
合間に銭湯へ寄って帰る。ご褒美に焼鳥を買う。東京浴場は年末年始通常通り開いていて、除夜の鐘をお風呂で聞けるらしい!!
あったかいお風呂は、今の私の最高のひとときだ!!
これさえあれば、また一生懸命働ける!! よかった。


小豆王国

「明治時代のベンチャー セコマ会長 丸谷智保
明治15年(1882年)に、原生林生い茂る北海道十勝野を開拓した男がいる。依田勉三。彼は大器晩成の‟晩成社”を立ち上げ、勇躍開墾に分け入った。資金は彼の一族が出資した5万円。現在の価値で10億円だ。想像を絶する開墾の努力と苦難。やっと作物が実り光明が見え始めた時、トノサマバッタが襲来し食べつくされてしまう。しかし、その凄まじい災禍にも耐え残ったものがあった。小豆である。2度3度と繰り返される数百万羽の蝗害を生き延びた小豆畑を見たときの喜びと希望は如何ばかりだったか。勉三は結局失敗に終わるのだが、彼が命がけで守った小豆は令和の今も作り継がれ、全国の多くの銘菓に十勝産が使われる ‟小豆王国”となった。彼らの壮絶な労苦を思えば、現代の北海道を発展、進化させることは容易にすら思えてくる。自然と共生しつつ、開拓の炎を持ち続け、一穂の小豆を後進に残し得れば、やがて100年の実りとなってこの地を更に発展させてくれるだろう。北海道は今も開拓の可能性を秘めた大地である。 」

‟今日でトウシューズをはくのは、今年最後だから” と自分にムチを打って、パドブルをする。全身を引き上げ、頭から首で持ち上げ、足の甲を強くひけないように力をこめる。
息をストローで ‟チュー” っと吸い上げるように上に持ち上げる。
本当にポワントで立つのは、66歳の私には、つらい!!
だけど、レッスンが終わる頃には、汗がでて、からだはホカホカになる。
表参道を軽やかに駆け抜けていける。
どんなことも、大変な労力の上になりたっている。
すがすがしい気持になるためには、苦しみを通りこさなければならない。
失敗や無駄や、辛さのあとに、喜びは訪れる。
近道はないのだ。楽して得ることはできない。
だから進んで、まず大変な方を選ぶようにしておこう。

昇り龍

「くらし歳時記 正月飾り
わが家の正月飾りは、毎年どんな形にしようかと考えて作ります。過ぎ去ろうとする一年を振り返り、新しく迎える年がどんなふうであってほしいかとしばし考えるのです。おそらく古い時代には、そういう気持がまず始めにあり、祈りを形にしようと試行錯誤しながら拵(こしら)えたのだと思います。今年はといえば世界中でめまぐるしくものごとが動いて、その流れを追うだけでも大変な一年となりました。何もできない無力感を抱くことも少なくありません。ただ、どんな物語も一人の人間の内側から始まります。だから、季節の力を感じながら、自らを整え、日々を過ごすことも、力になります。多くの人が手を合わせる気持に包まれる正月は、貴重な時間でしょう。今回の正月飾りは、太い二本のしめ縄を土台にして、藁を立ててまとめ、山のように仕立てました。来年の干支である辰、すなわち天に昇る竜を思い浮べつつ、天高く祈りが届きますようにと願いを込めました。 文  広田千悦子 写真  広田行正 」
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リハーサルを含め、船堀ホールで行われた4日間の発表会は無事に終わった。
1時間以上も前からホールには、席を待つご家族の長い長い行列が続いた。小さな子供達もしっかりと舞台をつとめ上げ、すばらしい踊りに感動の拍手がわきあがった。
‟ あー いいクリスマスだった ”
こんな幸せな時をいただくことができて、うれしい。
先生達も、ラ・トミオカ工場のスタッフも、発表会を終え、踊り終えた子供達、大人バレリーナ、ミュージカルショーの英語の子供達、ナティ、松月さん・・・。
心がウキウキと温まり、ほんわかとほっぺが蒸気して、また日常の世界へ戻っていった。
来年は、もっと天高く上る竜のように、より大きな夢をかなえよう!!

ありがとうございました。
カウントダウンが、飛び立つロケットのように始まります。

クリスマス

「クリスマスは日本でいちばんの記念日 加瀬清志(一般社団法人 日本記念日協会代表理事)
クリスマスは日本でいちばん人気のある記念日です。国民の祝日でもなく、キリストの誕生を祝うという宗教の祭日がなぜ長い間多くの人に愛され続けているのでしょうか。そもそも日本のクリスマスの行事の始まりは、1552年山口で執り行われたクリスマスのミサだと言われています。一般の人々がクリスマスへの関心を持つようになったのは、1904年輸入高級食材を扱う明治屋が銀座でツリーを飾りクリスマスセールを開催したことからです。その数年後には横浜の不二家がクリスマスケーキを製造販売しています。現代のクリスマスイベントのスタイルは100年以上も前に形作られていたんですね。1950年代になると繁華街や商店街に人波があふれる日、恋人たちのデートの日、家族だんらんの日など、12月を華やかにする年中行事になっていきます。ツリーやイルミネーション、赤と緑の装飾文化、みんなで特別なものを食べる日、誰もが参加できて楽しめて心が温かくなる要素がいくつも集まっているからです。その象徴が丸いクリスマスケーキ。ケーキを切り分けて食べるのは、みんなでひとつのものを分け合い、‟ありがとう” を素直に言い合える日だから、クリスマスはナンバーワンの記念日であり続けているのではないでしょうか。」

玄関にあるクリスマスツリーには、たくさんのプレゼントに人参!?が。
プレゼントの中には千くんの袋もあって、みきちゃんサンタから らしい。
朝、子供達は何時に起きるのだろうか!?! 
きっととくが最後かな。
昨日はバーバが最後に家にたどり着いた。10時過ぎ。シャワーを浴びている11時頃、とくがおやすみを言いにきた。
‟ありがとう、とく、バーバが帰ってくるまで起きていてくれて。おかげでお部屋は暖かくて、一人じゃなくって、明るいクリスマスイブだった”
あっという間に、4時になる。
12月25日 大安 クリスマスイブ。
今年も何とか無事に一年が過ぎようとしている。

みなさま メリークリスマス
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クリスマスイブの前の日

「柴犬  フランス歩記(あるき) 浅野素女
古いコインの鑑定さんが、仕事にまつわる苦労話をいろいろと聞かせてくれる。ナポレオン時代とか、もっと古い時代のコインを鑑定し、売り買いする仕事。時にはギャングから狙われたり、税務署や税関からは不正申告を疑われたりなど、実にストレスが高い仕事らしい。宝物が庭や森、家の中からでてくることは、フランスではそう稀ではない。古い館の改造を任された職人たちが、壊しかけた石造りの厚い壁の中から宝物を見つけた。ルイ13世、14世時代のコインがザクザク。お宝は館の持ち主と、見つけた職人で山分けになったという。‟ 昔は銀行なんかなかったわけだから、家のどこか、庭に穴を掘るとか・・・隠すしかなかった。それが誰にも見つけられずに今まで手付かずにあったということは、本人が子孫に譲る間もなく急死した!?戦争があった!?何らかの不幸があったのかもしれないね ” と鑑定士さんは言う。フランス北部の森を歩いていて、偶然指輪や紀元前の金のアクセサリーを見つけた人の話もしてくれた。こちらは考古学博物館に収められることになった。せちがらい年末、庭を掘り返したら宝物が・・・なんて想像するだけで楽しい。 」

クリスマスイブ前、クリスマスイブ、クリスマスは、くるみ割り人形三昧!! というわけで発表会のために船堀にあるホールに通っている。
田園調布駅から副都心線和光行きに乗り、新宿三丁目で下りて、都営新宿線で船堀に向かう。
さすが新宿付近はぐっと人が多くなる。通路は右側と左側に分けて、うまく人が流れるように整理されている。
帰りは、その人の波からすっと抜けて、新宿三丁目のビルに吸い込まれた。7時を過ぎていたので、ここあたりで夕食をとろう!! お店の暖簾の前で、入ろうかどうしようかと立ち止まっていると、店の人がさっと現われた。
‟ 一人なんですけどいいですか? ”  ‟どうぞ” と言って、カウンター席の隅をあけてくれた。
よかったあ。
おこもりにいい感じの場所だ。まわりでは、酔っぱらった人達の声がガンガン聞こえてくる。私の場所は一人酒にいいナあ。さっそくメニューを見て注文する。‟あ、おにぎりってありますか?” ‟メニューにはないですが、梅のおにぎりだったらつくれますよ” ‟よかった”
一日目、発表会はすっごく盛大に終わった。
まずはひとり祝いをあげよう!! すっごく感動した。よかった!!

八海山、梅おにぎり
カキ焼き、茄子揚げびたし
青菜炒め
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