「私の東京物語 木下晋(すすむ) 対等のいのち
絵本作家ではない僕に絵本をかかせたのは福音館書店の松居直さん。編集者の中国人唐亜明(タンヤミン)さんと3年かけてパンダの絵本をつくりました。この時、上野動物園にはパンダがいなくて、パンダの生息域で研究所のある中国四川省の奥地に行きました。パンダの研究者や出版社の人たちとプロジェクトチームをつくって、車2台で山を登りました。数万人が亡くなった四川大地震で起きた崖崩れの跡がまだあって、こわかったです。限られた時間では野生のパンダには会えません。ただ昨日捕獲されたばかりのパンダはいた。目にまだ野性味がありました。研究所では病気で倒れたりけがをしたりしたパンダを治して、また野性に戻すんです。パンダはもともと肉食です。氷河期に、生きるために残った竹を食うようになった。周辺の少数山岳民族がパンダを支えていて、干し肉をやったり、病気を治したりして助けたおばあさんの話を聞きました。おばあさんは、パンダと自分たちとのいのちを対等の目線で見ていました。世界が欲得にあふれて、これだけおかしくなっているときに、人間はパンダや微生物も含めて目の前の自然を見つめ、学ばないと、未来はないのではないかと思うのです。 (鉛筆画家) 」
私も鉛筆を持って、白い画用紙にいろんなものを描いている。その時は、心が自由で、羽ばたいて、幸せなオーラがでてくる。
会社を経営していると、常にB/SとP/Lの数字が頭をパンパンにしてしまう。欲や得や損で心はドロドロになる。そんなせちがらい自分でいつづけることは、すっごく苦しい。
バレエを踊ったり、キャンバスに向かっている時は、全てのことが頭から消える。
そして正常な自分になって、経営に取り組む。
‟世界が欲得にあふれて、これだけおかしくなっているときに、人間は、パンダや微生物も含めて、目の前の自然を見つめ、学ばないと、未来はないのではないかと思うのです”
ふっと立ち止まって、2月の終わり。
何が大切で、大事なのか、しっかりと考えてみよう。
やさしいパンの絵を描いてみた。
絵本作家ではない僕に絵本をかかせたのは福音館書店の松居直さん。編集者の中国人唐亜明(タンヤミン)さんと3年かけてパンダの絵本をつくりました。この時、上野動物園にはパンダがいなくて、パンダの生息域で研究所のある中国四川省の奥地に行きました。パンダの研究者や出版社の人たちとプロジェクトチームをつくって、車2台で山を登りました。数万人が亡くなった四川大地震で起きた崖崩れの跡がまだあって、こわかったです。限られた時間では野生のパンダには会えません。ただ昨日捕獲されたばかりのパンダはいた。目にまだ野性味がありました。研究所では病気で倒れたりけがをしたりしたパンダを治して、また野性に戻すんです。パンダはもともと肉食です。氷河期に、生きるために残った竹を食うようになった。周辺の少数山岳民族がパンダを支えていて、干し肉をやったり、病気を治したりして助けたおばあさんの話を聞きました。おばあさんは、パンダと自分たちとのいのちを対等の目線で見ていました。世界が欲得にあふれて、これだけおかしくなっているときに、人間はパンダや微生物も含めて目の前の自然を見つめ、学ばないと、未来はないのではないかと思うのです。 (鉛筆画家) 」
私も鉛筆を持って、白い画用紙にいろんなものを描いている。その時は、心が自由で、羽ばたいて、幸せなオーラがでてくる。
会社を経営していると、常にB/SとP/Lの数字が頭をパンパンにしてしまう。欲や得や損で心はドロドロになる。そんなせちがらい自分でいつづけることは、すっごく苦しい。
バレエを踊ったり、キャンバスに向かっている時は、全てのことが頭から消える。
そして正常な自分になって、経営に取り組む。
‟世界が欲得にあふれて、これだけおかしくなっているときに、人間は、パンダや微生物も含めて、目の前の自然を見つめ、学ばないと、未来はないのではないかと思うのです”
ふっと立ち止まって、2月の終わり。
何が大切で、大事なのか、しっかりと考えてみよう。
やさしいパンの絵を描いてみた。
