2024年05月

忘れやすい動物

「大波小波  コロナ禍と時評
私たちがいかに忘れやすい動物か、美術批評家 椹木野衣(さわらぎのい)の新書、‟ パンデミックとアート ”  左右社 を読んで痛感する。同書は2020年3月から2023年5月まで連載された批評をまとめたもの。今振り返ると、自粛要請や美術館の休館、その一方での ‟Go To トラベル” やオリンピック強行など、行政の対応に問題点が多かった。アベノマスクに何の意味があったのか。また欧米諸国に比べると感染者数が少ないのに、なぜ医療体制が崩壊寸前まで追い込まれたのかも謎だ。今はコロナ対策の一つ一つを検証すべき時期なのに、与党も野党も裏金問題にかかりきり。まるでコロナなど遠い過去のことのよう。次のパンデミックに備える姿勢は皆無だ。それにしても、本書によって時評というものの重要性をあらためて認識させられた。すぐれた批評家がその時々の状況を批評し、後日それをまとめて書籍にする。間違いを繰り返さないためにも、未来の人々のためにも、時評とその書籍化は積極的に進めてほしい。ところで、コロナ禍は終息したのだろうか? (舟) 」

さっそく、パンデミックとアート、おもしろそうなので、買ってみた。
ヒェー、細かい字でうすい紙にビッシリと書かれている。前書だけでも読むのに、カメが歩くように読んでいる。
p.002 前書 忘却と反復2024
‟新型コロナウィルス感染症が WHOによりパンデミック(2020.3.11)にされてから、すでに4年が経過した。さらに国内での感染症法上での位置づけも2種から5種へ変更(2023.5.8)され、その対策が大幅に縮小されるきっかけとなってまる1年が経過する。街はコロナの驚異などなかったように賑わい、以前の日常が戻ってきているように見える。人によっては国を挙げてのあの大騒ぎは一体何だったのか、と感じる人もいるだろう。事実、もっと早く普通の生活に戻してもよかったのではないか・・・”

今日は金曜日。しとしとと雨が朝から降っている。
猿田彦のコーヒー豆を捨てた。‟おいしいかわかんないけどとりあえず違う豆買ってみた” とまどかが言った。‟ 助かった!! ” ‟ そうだ袋を開けた時の匂いから違う。カラっと香ばしい豆の匂いだ。豆がじとーっとしてないよ ” ガリガリと豆を挽きながら、朝のコーヒーを楽しむ。
‟ うん、これだネ ” 
それにしても人間は忘れやすい動物だ!!
だけど、何かが違っている!! という違和感が引き金となって、過去を探り当てる。
コロナを振り返り、消えてしまったことのかけらを今、一つ一つ取り戻せるか・・・ ためしている。

もう半世紀も前!?

「飛鳥圭介 おじさん図鑑  Funny old guy's view  高校一年生
もう半世紀も前、おじさんが高校生になったとき、おいわいに父親からセイコーの腕時計をもらった。叔母からは万年筆だった。他に革のカバンも買ってもらった。一挙に大人になった気分の高校一年生は、晴れがましさと恥ずかしさで頬を赤らめて、4月、新しい学校に通い始めたのだった。腕時計は、時間の全てを己のものとして管理できることを意味し、万年筆は、消しゴムでは消えない勉学督励の象徴として胸ポケットに差してあった。終戦から20年ほどを経た、高度経済成長時代を迎える前のまだまだ世の中全般が貧しい頃だった。腕時計と万年筆は、おじさんにとって宝物だった。今、ピカピカの高校一年生たちは、何をお祝いにもらうのだろう。腕時計などは小学生の頃から持っているだろうし、万年筆はあまり使われなくなった。モノはあふれ、貴重品といえばスマホかゲーム機か。時代は流れ、新高校一年生の大事なものも完全に様変わりした。 エッセイスト  」

朝イチのアポは、R銀行だった。
R銀行は担当者と上司、こちらは経理とヒロ君にミキちゃんと私で4人。
銀行さんとの商談もメディアスタッフの2人には慣れてもらおうと参加してもらった。
話はバブル時代に飛んだ。そうすると上司の銀行マンさんは、生まれたばかりで何も覚えていません!! と 話された。37歳らしい。
‟じゃあ、1ドルが350円だった時も知りませんよねえ” と私はたたみかけて、みんなで笑った。
時代はめぐりめぐる。バブルに円安に、貧乏な時代に・・・。
しかも、あっという間に、変化は訪れ、すべてを飲み込み、それでも何事もなかったかのように流れてゆく。
それにしても、長く現役を続けられるとしたら・・・ あと、ひと波もふた波も、サーフィンできるということか。
楽しみだ。

ポートフォリオ

 「 外国人の発言力  ミネベアミツミ会長CEO 貝沼 由久

  米テスラのイーロン・マスク氏はコロナ明けに、全社員出社して業務をするよう命じた。その頃は日本でも在宅勤務すべきという風潮があったが、彼の発言はそれを否定するものだった。在宅勤務はコロナの蔓延中は仕方がないが、業務へのマイナス影響があるので、私はコロナ明けには全員出社すべきだと確信していた。テスラが体現する集中力や構想力の共有も社員が同じ場所で仕事をすることなくしては生まれないだろう。
 ウォーレン・バフェット氏の発言力も大きかった。日本では、一時 ‟ 選択と集中 ”と言って本業への集中がもてはやされた。今でも多角化の株価は割り引かれる(コングロマリット・ディスカウント)が根強い。私はこの考えに反対だ。わが社は、ペアリング、半導体、モーター、など様々な部品を製造販売している。また複数の事業を手掛かける方が経営は安定するし、成長分野に資源を振り向ければ、会社はより成長していく可能性が広がる。バフェット氏が多角化企業である日本の総合商社に大型投資をした後、その株価は高騰した。黒船同様、今でも外国人の発言の影響が大きいのは残念だ。  」

 リモートがコロナの時は当り前で、東京の街はガラーンとしていた。そして、私は何度も会議をかけてみんなを招集しようと、努力したが、ムダだった。
 やっと、コロナは明けて、すでに、長い時間がたったかのように思うが、とうと私が通っているバレエスクールのマスクは解けた。だが絵画教室はまだコロナは続いているか・・・。
 ところで、コングロマリット、多角化だけど、私はポートフォリオを組むと考えている。一つの事に集中すると、もしかそれがダメになった時に、打つ手がない。一緒に終わることになる。何事もゴーイングコンサーン。継続することに価値がある。だから、あれやこれやと、たくさんの選択肢を常に持つように心掛けている。コロナでも動きを止めず、あーだこーだと、試行錯誤を続ける。
すでに、2024年も半分を過ぎた‼
6月が始まる。

※ ポートフォリオ
  Portfolioとは、複数の書類をひとまとめに持ち運べるケースの意味。語源はイタリア語のPortafglio
  リスク管理のため、卵とかごの話に例えられます。卵を1つのかごに入れてしまうと、そのかごが
  落ちた時全ての卵が割れてしまいます。が、1つずつ違うかごに入れておけばたとえ1つのかごが
  落ちてしまったとしても、他の卵は安全です。




ペンギンとセイウチ

「海の玉手箱 杉本幹  北極と南極
北極と南極。どちらも氷の世界で似たようなイメージですが、自然環境や生態系は大きな違いがあります。北極は海の氷が凍って浮かんでいて陸地はありません。氷の厚さは平均10メートル。一方、南極は陸地のある大陸。降り積もった雪が固まってできた氷の厚さは2500メートルもあります。より寒いのは南極で、最低気温は氷点下97.8度です。生態系では、ホッキョクグマやセイウチは北極周辺だけに生息し、ペンギンは南極周辺にいますが北極にはいません。鳥羽水族館ではセイウチとペンギンが隣合わせの水槽にいます。が、自然界では決して出会うことはないわけです。両極ともに、ユニークで不思議な生物が生息しています。北極には歯が角のように伸びたクジラのイッカクや、深海にすみ寿命が400年以上とされるニシオンデンザメがいます。南極には血液が透明で皮膚からも酸素を取り込むコオリウオの仲間や環境が悪くなると脱皮して体を小さくするなど変わった生態をもつナンキョクオキアミも。南極や北極には、きっと未知の生物もまだまだたくさんいるはずです。‟しらせ”に乗ってまだ行ったことのない南極で、見たことのない生物を探してみたい。夢がどんどん膨らむのでした。 (鳥羽水族館学芸員) 」

そうなんだ。ペンギンとセイウチは自然界では出会うはずがない!!
北極と南極に分かれていたんだ。
ところで、今日 三井さんがララポートのテナント継続の件でアポイントが入っていた。
いつものように商談をしながら、うちの会社のグッドポイントをアピールしてゆく。最後に ‟私はあと20年だから・・・85歳まで!!”
と、若い2人のデベロッパーにちゃかされた。
‟そのころには会社は大きくなっていて、僕たちしたっぱじゃ 社長には会えなくなってるでしょうね!!”
とワハハと笑った。
その時、私はなんにも感じなかった。人がどう思おうと、どう言われようと、私は私が決めたことはやってきたから。
それにしても、ペンギンとセイウチは出合わない宿命だ!!
なにかが作為的に動かないと。
だからあとは運を天にまかせよ!! そうすれば・・・。

不買運動VS

 「 一人不買運動   三沢 興文

 もう長いこと、サントリー製品を買っていない。安倍晋三首相時代に開かれた ‟ 桜を見る会”の前日、後援会主催の夕食会で、サントリーが酒類を無償で提供していた問題を知って以来、特定の顧客のみを優遇する企業は許せないと、不買運動をしているからだ。
 その後、同社の社長が、多くの国民が不安視している健康保険証廃止を強力に推進していると聞き、不買への誓いを固くして今に至る。むろん、私一人の不買で同社が痛痒など感じるはずがない。他人に不買も勧める気もない。では何のための不買か。私の場合、日常の具体的な思考・行動の積み重ねこそが自分自身の倫理的信条になると信じるからだ。そんな不買がいつまで続くのかと首を傾げる人もいると思うが、便利なことに同社製品は街中にあふれていて、ロゴを見る度に自らの憤りを思い出し、信条を確認できる。別な理由で不買を決めたマクドナルド製品も20年以上口にしていないし、最近ではこれにスターバックスコーヒーも加わった。                           」


 日曜日、孫とバーバの日だ。まずは新丸子へスープ食材と焼き鳥を買い出しに行く。家に帰ると、ももとさくらを連れて今日は、武蔵小山へ出動!!マルエツでは、ピアンカとエレキギター、そして、アートを描くという。イベントが広場で行われていた。おにぎりをももとさくらに食べさせて、ゲーセンへ。クレーンゲームを楽しむ、ももとさくら。
そこから、天然温泉へしみず湯へ向かう。
にぎわっている中を、露天風呂、1階、2階、そしてあつ風呂と水風呂を循環して回る。
あーさっぱりした!! バーバはジョッキ生ビール、ももとさくらは温泉玉子をいただく。
銭湯、焼き鳥、温泉玉子 、生ビールは、積極的に応援しまーす!!
ももとさくらととくは、‟ また来るネ ” と必ず挨拶する。

IMG_20240526_145008650_AEIMG_20240526_143718856_AEIMG_20240526_143712350_AEIMG_20240526_143707871_AE

記事検索
月別アーカイブ
プロフィール

末口静枝

カテゴリ別アーカイブ
タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ