2025年02月

2.28

「筆洗
爆薬を積んだ2台のトラックが、狭い一本道を双方別の方向から猛スピードで走ってくる。このままでは正面衝突し、大爆発する有名なたとえ話である。事故を避けるためにはどちらかが方向を変えるしかないが・・・。米国のノーベル賞経済学者トーマス・シェリングさんの理論によると、こういう場合、事故のリスクをより深く理解している方や事故で失うものが大きい方が道を譲るしかない。」

‟ピルエットをまわりたくない人いる?”
私はハイと手を上げた。そうするとドッっと笑いがおきた。
先生も生徒も、みんなくるくるまわりたいのだ。
そのためのプレポワント、トウシューズのレッスンである。
私は実はイメージと違いすっごく慎重な小心者だ。
リスクはとりたくない。このレベルでトウシューズを履いて片足重心でまわれるのは、まだ早いと考えている。
もしふらついて、足首でも捻挫したら大変だ!!
だけど、容赦なくピルエットの練習は続いた。私は爪先で立たずに、まわった。これならば楽勝だ!!
でも、みんなはふらつきながらもチャレンジしている。
マイペースでいこう。
68歳のバレリーナは基本が大事。
リスクはとらず、身の丈で、それでも繰り返し繰り返し基礎を地道に続けてゆく。
考えたら、45歳から始めたバレエも、すでに23年の年月を費やした。
ほとんどの人は、上のレベルへ上がっていった。またはやめてしまった。
ずーっと私は初級クラスLG3にいる。
あと20年は基礎を続けたいと考えている。

クライミングはスポーツである以前に生き方なのです

「 EYES クライミングとは・・・
             カヤック冒険作家 佐藤ジョアナ玲子

米カリフォルニア州南部のジョシュアツリー国立公園に行ってきました。荒涼とした砂漠地帯にジョシュアツリーという大きい木(高さ10メートル)の珍しいものが群生。

その正体はテキーラの原材料アガぺと同じ、リュウゼツラン科に分類される多肉植物です。その鋭い葉に、鳥が虫を捕まえて鋭い葉に突き刺しています。空腹のネズミが地面の巣穴から顔を出して、サボテンのトゲをものともせずにかじりつきます。風が吹けばまるで砂嵐。テントで寝ていると隙間から砂が入り込んで、朝起きたら顔が茶色くなっていました。

人間にとっては過酷な環境ですが、古くはネーティブアメリカンの土地。さまざまなカルチャーが開花した1960年代ごろからはロッククライミングの聖地になりました。服はボロボロ、お金がなく粗食で砂漠にこもった当時のクライマーは既成社会に反抗的なヒッピーに見えますが、そうは自認していなかったでしょう。彼らはただ、岩が好きだったのです。今も普通の生活を捨てて、砂漠の岩に集まる人たちがいます。周りから浮いてしまっても、熱中できるものがあるのは幸せです。クライミングとは、スポーツである以前に生き方なのです。 」

IMG_5827




“好きなことして生きていける”って幸せなこと。
まずは自分の好きなことって何?そして自分探しがはじまっていた。

私は保育園に入れられた時から始まった。
保育園をはだしで脱走した。靴を履くには職員室の前を通らなければならなかったから、小森先生(こうもりに見つかる)と考えて、しんちょうに計画をして成功した!!
それくらい自分の好きなことをやってきた。だから私は、3才から幸せ者だったと言える。

そしてとうとう、68歳バーバになった。やっぱり今でも好きなことをなりわいとしている。
だからあと20年、いや続けられる限り、好きなことにチャレンジしようと思う。




2月も終わり

「 桟俵の船  広田千悦子

2月も終わりが近づいてまいりました。
他の月と比べてほんの数日短いだけなのに、毎年のことながらあっという間だったという気分になります。
他の月と同じようにもう少し長ければよかったとつい思ってしまうけれど、1日でできることは自分が考えている以上に多い。一日一日を大事に生きようと思う節目になっています。

2月が終わりに近づいて3月が見えてくると、寒い寒いとつぶやいていたのもだんだんと忘れていきます。
そろそろ桃の節句の支度をしています。今年も桟俵を拵えて和紙の紙雛をいくつもつくり、花と一緒にのせてしつらえます。桟俵を船に見立て、川に流すことがあるのは、災いや疫病を、水の力で流し去るため。自分や大事な人の邪気払いとしたり、穏やかな季節の中で日がな過ごして元気になるのも、桃の節句の過ごし方のひとつです。


なかなか返事が来ず、出張の日のために、計画をづるづるあとに回したり、またはキャンセルしたりと、落ち着かない2月の終わりを迎えています。

それでも今週の日曜日から発表会がめじろおしにつまっています。さくらも新一年生になるし・・・。
だから余計にザワザワと心が揺れ動くのは2月が日にちが短いから。
計画をめんみつに立てれば立てるほど、一つが狂うと、また一から書きかえる。あーどうしてこうなっちゃったんだろう。ま、そうやってモヤモヤしながら。

あっという間に3月となり、新学期を迎えるんだろうナあ。
こんなときは、ゆっくりと仕事の帰りに銭湯でもひとりで行ってくるかあと、楽しい計画に塗りかえる。
毎日毎日、こくこくと変化する中で、後先ばかリとらわれているのは、どうなんだろう。
せめて今日ある1日を大切にしよう。

IMG_5824






人生100年時代

「はじめに
‟人生100年時代”と聞いて、ぼんやりとした不安を感じてしまう人も多いのではないだろうか。私たちが不安になるのは問題が健康だけではないからだ。長生きするにはカネが必要だ。少なくともカネが必要だとみんなが思っている社会に私たちは生きている。‟老後には2000万円どころか4000万円必要” ‟子どもをひとり育てて大学に行かすには3000万円” 耳にするのはそんな話ばかりではないか。カネ、カネ、カネ。そこから逃れようと、宗教に走る人もいるが、お布施をするにも、壺を買うにもカネがいる。一昔前ならば国や勤めていた会社がどうにかしてくれた。それは国の経済力が上向いていて、寿命もそこまで長くなかったからだ。一方、今の日本は経済力が大きく上向くことは期待できそうもないにもかかわらず、寿命は延びている。将来を担う子供も減っている。当然うまくいくわけがない。年金制度は崩壊しているし、会社も社員の老後の保障どころか、今現在の給料の引き上げにも慎重だ。実際、国や企業は‟もうこれまでの仕組みは無理です”と言い出している。多くの人にとって考えなければいけないのは、どのような心持ちでいればいいのか、自分や身の回りの仲間が今をどう生き延びるかだ。‟偉人に学ぶしかない” 偉大な功績を残した人たちも、ひとつの職業で人生を終えた人はほとんどいない。多くの偉人に共通するのは、生活するためになりふり構わず稼ぐ姿勢だ。今を生き延びるために、必死だった。重要なことは働くことだ。偉人たちですら世間体を気にせず、人に頭を下げたり、頼み込んだり、ときには逃げたり、必死にもがいた。食っていくためにはなりふり構わずプライドを捨て、何でもした。  偉人の生き延び方 栗下直也 」

3連休のあと、2月は28日までだから、あっという間に3月だ。
本当に ‟1月はいき” ‟2月はにげる” このままで行くと、‟3月は去る” ということで、新学期が始まる。
ただ、そんな時がかけてゆくなか、計画は一歩一歩動いているように感じる。
‟ねえママ、40度の熱いお湯に入っている人って、元気らしい。肌が活性化して、新陳代謝がうながされるみたいだよ。銭湯っていいんじゃない”
そうだよね。1週間のうち1〜2回は銭湯に行く。
孫もそれにつき合う。しかも、あつーいお風呂と冷たーいお風呂を4〜5回は行き来する。
人生100年時代を生き延びるためには、‟銭湯通いだね”
※江戸時代、えどの街で繫盛した湯屋。
当時湯に入るために必要な料金が一銭だったことから‟銭湯”と呼ばれるようになっという。身体を洗い華美な装飾が施された石榴口をくぐること イコール ‟日常”と‟非日常”の境を往来することだったのかもしれません。

幸福になる努力

「偉人の生き延び方  栗下直世 左右社
‟サラリーマンの大半は、幸福になる努力が足りない。まずにおいをかいで、幸せの方向をちゃんとつかんで、階段を上がるように、しないといかんです。幸せにつながらない、階段を上がっちゃだめです。もっとも、そうしたいと思っても、無理という立場の人もおるでしょうね。かわいそうだけど、それはしかたない。ところが、幸福のためには、全く役に立たないことをやって、疑問を感じない人達もたくさんいる。これは一種の妖怪ですよ”  水木しげる 」

世界堂に行って、描き上がった4枚の水彩画を額装してもらうことにした。4枚の絵に合った額を選びその中に敷くマットを選ぶ。
‟F8になると大きいので、二重にマットを敷くこともできますよ!!”
ヘエー、しかもマットはカラーを2色使えて、しかもその厚みもでてくる。立体感が増していい感じだ。
絵を描いて、額を選んで、作品ができあがる。
楽しいなあ。
幸福になる努力、まずは私と向き合うこと。
自分はいったい何が好きなのか?
何をしているのが幸福なのか?
そういえば、私はいつも自分に聞いている。
今日は何を食べたいか? 今日はどんなことをしようか?
もちろん、生活をして、仕事をして、という枠組の中で、それでもただ流されているのではなく、いつも自分に聞いている。だって、自分の人生だから。主人公はいつも私。
だから自分の人生を生きるようにしている。
記事検索
月別アーカイブ
プロフィール

末口静枝

カテゴリ別アーカイブ
タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ