2025年05月

2025年05月30日18:23

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ちょうどいいつきあい

「大波小波　　国宝との付き合い方

大阪市立美術館の "日本国宝展 " と奈良国立博物館の " 超国宝－祈りのかがやき" 展が、
ともに大盛況だという。　国宝というと妙にありがたく感じられるから不思議だ。
だけど、何が美しいか、何が貴重かを、国に決められるのもしゃくにさわる。
国宝とは " 重要文化財のうち世界文化の見地から価値の高いもので、たぐいない国民の
宝たるもの " だと文化財保護法に書かれている。
文部科学大臣が指定するが、実質的には文化庁文化審議会の委員たちが話し合って決める。
人間がやることだから間違いもある。
重要文化財の指定解除にいたった永仁の壺事件は、鎌倉時代の作だとされた陶器が現代の
ものだと発覚したからといって、陶器にかわりはないのであるが。
最近も四国の二つの美術館が贋作(がんさく)をつかまされた。
" 少女と白鳥 " " 自転車乗り " を。後者は無料公開して人気だという。
米ハーバード大学が80年前に27ドルで購入した " マグナ・カルタ " の複製が、実は原本の
一つだったという珍事もあった。
" この国宝はニセモノかも " と思いながら鑑賞するぐらいがちょうどいい　(水)」

現代書林さんから久しぶりに電話がはいった。
「そろそろ次の本を出版しませんか？」というお話。
あれから10年の歳月が流れていた。
思い出した " 世界で活躍する子どもに育てる報方法 " という2冊目の本を書いていた。
1冊目は、リヨン社から " 0歳から英語ができる本 "
そうだよね。　3冊目かぁ！？
でも書きたい内容がいっぱいあって、絞り込めないなぁ。
10年の間、あれやこれやと散弾銃でバラバラバラと、弾を打ち続けている。
ただ、どれもこれもまだまだだ。
だから・・・　ただ、自分のやっていることや、考えていることを本にして
出版するのは悪くない。　　一つの区切りになる。
1冊目は結構売れた！！
2冊目は今も少し在庫があるらしい。
それにしても、まだ10年間も現代書林さんは持っていて下さっているようだ。
普通、シュレッダーにかけて処分されているだろうに、優しい顔が思い出された。
有難うございます！！

2025年05月29日17:41

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自由と教育の道

「十字路　　大学の自由と金融教育　
　　　　　　タスク・アドバイザーズ社長　眞保二郎

米国で政権と大学の対立が続いている。
発端は学内の反ユダヤ主義の管理を巡るものだが、党派対立の様相も垣間見える。
政権側は補助金や研究委託費を止めて兵糧攻めにする。非課税資格の剥奪さえちらつかせている。
日本の私立大学は学費等が収入の6割以上を占める。
米国はその割合が相対的に小さく、政府の助成や委託研究、出版手・知的財産からの収入、
そして寄付金とその運用益が埋め合わせる。
政権との応酬で矢面に立ち、先に音をあげたコロンビア大学では、附属病院からの収入を除くと、
政府助成関連が収入の2割を占める。寄付金とその運用益は合わせても2割にとどまる。
一方、ハーバード大学は、政府助成が1割、寄付金とその運用益が4割弱だ。
とはいえ、寄付金は使途が定めれられているものが多く、必ずしも自由になる資金ばかりではない。
そこで採用の停止、借り入れ、運用資産売却と手を打たざるを得なくなる。
厳しい投資判断が続くだろう。
昔ならこうした動きを学校が ” 財テク ” かとくさす向きもあった。しかし教育と研究の独立性を守る闘いの中にあっては真剣さが際立つ。究極の目的は個人の経済的自立。
存在意義を懸けた米国の大学の闘いは、同時代で得られる格好の教材かもしれない。」

ももの2年生の担任がかわった。
漢字テストに算数の宿題と毎日追われている。
とくの時は、2週間に一回くらいの漢字テストが、ももは1週間に一回。
しかも今回は、プリントが配られたのが遅く、中に遠足も入ったので、4日しかなかった。
バーバは指導係として、前回と同様100点満点をもちろん狙っていた。
毎日プリントを使って練習させた。
けど、昨日模擬テストをしたら書けていない。
毎日練習させたのに覚えていないんだなぁ。
” できなーい　書けなーい ” と、ももは叫んだ。
一晩寝て作戦を変えた。
これはいかん、漢字を嫌いになっちゃうぞぉ。
そうだ！　1個でも2個でも書けるだけ書くことにしよう。
私だって京都芸大のカリキュラムとシラバスを見て、すっごく物怖じした。
” できなーい ” という気持ちが襲ってきた。
いやいや、一つでだけでも、どれか一つ、自分ができる科目にチャレンジしよう。
そこから道が開けてくる。
とにかくやれることを見つけて一つやってみよう。

2025年05月28日17:34

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黄金ビザ

「NZ ” 黄金ビザ ” 富裕外国人誘致　　　シドニー＝時事

ニュージーランド(NZ)政府がビザの要件を緩和し、富裕外国人の誘致に力を注いでいる。
NZに高額投資を行なう外国人に長期の居住を認める ” 黄金ビザ ” を4月から発給。
経済成長につなげることを狙う。
申請者の約半数は米国人で、トランプ政権の高関税制作などに伴うリスク回避に
NZが一役買っているもようだ。
黄金ビザの要件は、
①事業や投資信託に3年間で500万NZドル(約4億2500万円）を出資
②債権や不動産開発を含む幅広い投資を5年間で1000万ＮＺドル(約8億5000万円）実施
のいづれか。

配偶者や25歳未満の子の帯同も可能で、3～5年経てば永住権を申請できる。
ラクソン首相は ” ビジネスを強化し、成長を加速させる ” と意義を強調している。」

京都芸大の講義科目を2つ終了した。（採点はまだだけど、とりあえず作品は送った）
次の講義にチャレンジ。
色彩学だ。
その課題はまず、200色の色を集める。
次に、その200色から30色に絞りこんで、色のパレットを作る。ということ。
え！？
途方もない200色なんて、どうやって集めるの！？！
じゃぁ、すっ飛ばして30色を集めればいいか、なんて、ショートカットを考えてみる。
説明を読んでみると、例えばトマト。
トマトの中に、光が当たっている部分と、陰の部分では、同じ赤でも色が違うとある。
確かに、それらの色を絵の具を使って、5㎝×5㎝の正方形に使ってみよう。
黄、赤、白、黒、緑・・・などの絵の具を混ぜて、これだという赤を探して作りましょう。
そうか、そういうことなのか。
トマトの赤といっても、その赤は5～6種類は見つけられそうだ。
200色って、簡単に見つけられる。
と会ったけど・・・
20個くらいの物から、色のバリエーションが探せる。
できるなぁ。
第一課題をやってみよう。
楽しそうだ。
それにしても、トマトの赤って一つしか見えていなかった色が、
実は見方によっては、豊かに広がっていく。
思い出した。
空の青さを知るのに、世界中を回る必要はない。
自分の立っている、頭の上に広がる空を見よ！
私は ” 黄金ビザ ” がもてる人ってすごいなぁと思っていたけど・・・
大変だなぁって考えたりもした。

2025年05月27日17:19

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志賀の島

「くらし歳時記　鹿の角

旧暦の端午の節句がやってきます。
若葉は濃い色に移り変わり、爽やかな風も湿り気を帯びています。
菖蒲とよもぎも香りが強くなり、素人目にも薬効が強くなっているように見えます。
根もしっかり強く張って少し引いたぐらいでは抜けません。
端午といえば薬草ですが、飛鳥時代では薬狩りが行なわれ、“ 鹿茸(ろくじょう) " と
呼ばれる若い鹿の角をとっていました。
鹿の角は1年かけて成長し、自然に落ちて、を繰り返します。
再生を繰り返すことから、復活や力強さの象徴とされました。
知り合いの漁師から ” 落角 ” を分けてもらい、手にすると想像以上の重みと滑らかさ。
鹿角は4つの頂点を持つのが最終形だとか。
今年はほれぼれするような角を旧暦の端午のお供えものにして、復活の力を頂けるように
願いを込めたいと思います。

文　広田千悦子　　写真　広田行正」

私は九州に住んでいた時、志賀の島中学校を卒業した。
海と島を一本の橋で繋いでいた志賀の島。
金印発掘の話もあって、神社には、鹿の角がたくさんお供えされていた記憶がある。
友人の両親は漁業を営んでいたり、旅館やらお土産屋さんとか、いろんな職業の人がいた。
休みの日には、自転車で島を周り、海に入って貝などを捕った。
私の夢には、時々その頃の記憶の反映か、砂浜で貝を掘ることが出てくる。
数日前も大きな貝がザクザクと出てきた。
砂抜きをして、持ち帰ろうと、塩水で洗っていた手の感触がリアルだった。

※大きく、たくさんの貝が出てくる夢は、豊かさや繁栄を暗示する吉夢とされています。

2025年05月27日10:08

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試行錯誤

「 ‟ 試行錯誤 ” テーマ　　桜美林大名誉教授　芳沢光雄さんが新著　 ‟ 新体系・高校数学 ”
‟ 昔の大学生は、授業で余った時間に数学のパズル問題を出すと一生懸命考えた。答えが出ないときに私が解答を示そうとすると、『先生、絶対に言わないで』と怒った。ところが定年間近になると学生は『この問題のやり方を教えて下さい』とすぐに言ってくるようになった。それも一人二人ではない。自分で試行錯誤しないことが一番の衝撃でした”　と吉沢さんは振り返る。
大学入試でマークシート方式が採用されて以来、‟正答を出す公式だけ暗記する暗記数学が横行した” と嘆く。その結果『大学生で微分積分の計算はできても、小中学生レベルの液体の濃度計算ができなかったりする』という。　芳沢さんは、大学で四則計算の基礎から教えるユニークな授業を実施した。
社会に出て重要なのは、自分で面白いことを考えたり、編み出していったりする創造力です。
今、スマホのアプリを使えば、何でもわかる便利な世の中だが、そのユーザーではなく、ぜひアプリを作り出す側に回ってほしい。そのために、試行錯誤は欠かせないのです。　」

とくは、ボーイズの発表会とジャパンバレエの白鳥の練習が日曜日行われている。それでまる一日ママととくは外出する。ももとさくらとバーバは、今日は何しようか？ということで、自由ヶ丘に出かけた。
みどり湯はお昼の1時からあいている。ゆっくり銭湯にはいって、それから、歩行者天国になっている自由ヶ丘の街をブラブラする。
雨上がりの風が心地よい。広場で女神祭りのイベントが行われていた。
ベンチに座って、アーティストの歌ライブを聞く。
みどり湯で買ったコーヒー牛乳とポテトチップス、バーバは出店からビールを調達してきた。
バラードを聞きながら空を見上げる。雲が風に流れている。いい感じだ。風呂上りのビール、ポテトチップ、ライブ、最高！！　
後ろに座った親子から、‟ママ、有名な人出てないの！？”と声が聞こえた。2人はすぐに席を立っていった。
試行錯誤、ものごとに向き合う態度で見え方は変わってくる。
プリズムに光が当たり、色の波長の虹ができあがった。
物に色があるのではなく、光に色がある。光の反射で色ができる。
色の光もまた全部が集まれば無色になる。

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末口静枝

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