オレンジ色のスポンジを奥の底までぐーっと入れてゴシゴシとこすっていく。冬の4時だから外は漆黒の闇に包まれている。CDから流れるハープの美しい音色を聴きながら、心と、そしておいしく食べたフォンドボーのデミグラスソースの汚れを落とす。
ろくとハチは壁をかじったり、寝室のカーテンの中で眠っている。
私のお城の孤独な朝は、すばらしい。
まだ、白と黒の影絵の世界。そこから、心や考えが少しずつ目覚めてくる。

「最近訪れたロンドン。金融シティまでの道路は高級車の渋滞が続く。歩道をコートの襟を立てながら気ぜわしく多くの人々が行き交う。そこには、ブレグジットの不安、恐れは微塵も感じなかった。難航する離脱交渉をよそに、あり余る自信がシティーの中には漂っている。堅牢な歴史的建物と現代建築の美が調和するシティー。大きな建築用クレーンが至るところに見られた。その力強さの源泉は何か。歴史と伝統であり、金融ビジネスのインフラであり、英語という世界最強のコミュニケーション手段であろう。そしてそれらを求めて集まる世界の頭脳である。世界は未曾有の金余りで、世界最大の国際金融都市シティーに今もお金はとうとうと流れ続ける。市場の主役が変わりつつある。規制に縛られた銀行が主役を降り、民間ファンド、さらにはグーグル、アップルなどのグローバル企業が自身の運用チームを持ち、人工知能(AI)を活用しながら、存在感を増す。シティは常に時代の変化を捉え、不死鳥の如く進化している。国際金融都市『東京』ははるか後方に位置する。」 不死鳥 石田建昭 東海東京証券会長

夜が明けだした。12月1週目。そろそろ2018年の手帳を買わないと!!