外出をしている間に・・・・。
ハチがケージのクリップをはずして、部屋の中を自由自在に動いていた。
足取りを探偵のように追ってみる。まず、台所のトイレットペーパーが床に落ちている。シンクに行って、スポンジ、コーヒー豆焙煎機の蓋、あれれお気に入りのコーヒーポットの蓋もなくなっている。そこから私の部屋へ移動した。あー化粧の筆が大中小、ペンシル、アイライン、ぜーんぶ落とされている。
また移動して、ベッドルームへ・・・・。
いたずらと冒険の後始末に追われる。
が、コーヒーポットの蓋だけが出てこない。ハチの冒険のお蔭で、冷めたコーヒーを飲むはめになりそうだ。

「90歳までの人生設計 玉村豊男
今72歳の私は、46歳でブドウを植え、52歳でワイナリーを建てた。600坪から始めたブドウ畑は現在2万坪。高齢化した農家が耕作を放棄した土地を少しずつ借り足してここまで増えるのに四半世紀かかったことになる。そのくらい同じ仕事を続ければ、人は何らかの成果を目に見えるかたちで残すことができるものだ。自分もブドウを育てて新しい人生を歩みたい。そのため私は千曲川ワインアカデミーを作り、今年もいま受講生を募集中だ。その平均年齢は毎年決まって45歳である。
“60何歳かで会社を定年になった時、あと30年続けられる仕事は何かと考えて、ワインを作る農業を選びました”
そうか、みんな90歳まで生きることを当たり前と考えているんだ・・・・。この考えは新鮮だった。90歳まで生きるのなら45歳はまだ半分。これからもう一つの人生が生きられる。よい大学に入って大きな会社に就職し、望みどおり正社員として“終身”雇用されたとしても、それからさらに30年生きなければならないのだ。それなら、あと20年近くも組織に縛られて個性を潰し、忖度しかできない習性が身に染みるより、早くから自分ひとりの力で歩く能力を養ったほうがよい、と考える45歳の決断に私は拍手する。」

老後の生き方が問われる時代になった。
チャレンジと冒険の旅が90歳まで伸びるとしたら、すっごくいい時代になった。