“かってに踊るなあ〜” 肩越しに声がする。
“増井理事長ルンバ踊れるんだあ!?”
“君は自分でかってに踊るんだなあ〜” 私は座っている理事長を誘ってジルバをご一緒した。
ヘエー確かに理事長はジルバを踊れる。あ、そうか。若い頃アメリカに留学していたから、ダンスパーティはお手の物かあ。
それでも、私は、たしかにくるくる回る。
そう私は、かみ合わない女だ。
どちらかが、リードをとる。もちろんダンスは男が。でも、私は自分で!! 二人で踊るはずが、一人の世界に埋没している、末口ジャスミン。
だから、私と踊る男は、きっと楽しくない。
だけど、女にリーダーシップをとってほしい男も最近は増えてきた。そう言えば私の周りにいる99%いや100%に限りなく近い男は、私のリーダーシップに任せてくれる。新しいダンススタイルを編み出してもいいのかナあ。
“ここでは、ぜったい僕のリードがきてから、僕のリードを待って、どんなに曲が短くても、ギリギリまで耐えて!! そこからドンと動くんだ。” 
パソドブル、フラビオ先生が闘牛士で私はマントだから、たしかにマントが先にシャキッと動くと、“あれれー、台風の風が闘牛場に急に吹いてきたのかナあー” とおかしくなっちゃうナあ。
私ははやる気持をグッグッグーとおさえた。フラビオ先生の背中にまわした私の左手にパワーが。よし、私は後ろに下がる。闘牛士のリードに合わせて、マントが大きく力強く舞う。
カップルダンスは、二人のかけ引きの息を合わせる作業で決まる。どちらがリーダーでもなく、もちろん上でも下でもない。ルールは、相手を無視して、かってにやっちゃダメだ、ということ。学びは大きい。私もひと回り大きくなって、相手に合わせる力量が必要だ。

「p.98 東京スタイルのプロキシーファイトを揚げて戦った。負けるはずがないのに、なぜ負けたのか。はじめ原因がわからなかった。2002年8月、中間決算時点の株主名簿を取得してみたとき、ようやくその理由を知った。なんと頼りにしていた外国人株主の割合が、40%から20%まで大幅に減っていたのだ。彼らは、プロキシーファイトが始まって、東京スタイルの株価が高くなったのを見て、ここぞとばかりに株を売り払っていたらしい。
私は、自分の読みの甘さを悔やむほかなかった。 生涯投資家 村上世彰」

その時私は周りは全然見えなかった。自分の世界で踊っていた。
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踊っている私を、とくもまき先生もしっかり見てたんだあ!!
ただ、どんな時も、寿司田の部長は、一人淡々と寿司を握っている。
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