千代田線に乗れば34分で目的地に着く。駅横のショッピングモールは、けっこう青山からもそんなに遠くない。だけど仕事以外では、ほとんど訪れることはないマーケットだ。まずは市場をチェックしよう。
キャンペーンオープニング初日、私はひょっこり顔をだした。1階のメイン売場には、この季節にこんな毛糸でできたソックスを誰が買うのかしら、洋服売場には、茶色、グレー、ダイダイ色、大柄で四角いシャツが並んでいる。中央の薬局には、うず高いダンボール箱が。エスカレーター横に、しょうげき市のプライス表、売り切れごめん、・・・・。
そこは時が止まっていた。私が生活する街とまったく違う。10時だ。シャッターが上がり、ぞくぞくとお客様が!! 60代70代80代とおぼしき元気な老人、もちろん私もその中に入る年齢だ。だけど、その人たちが、すごい群れをなしてショッピングモールのエレベーターに吸い込まれていく。そうか、義理の母も私くらいの年齢の時から、エスカレーターが怖くて乗れなくなっていた。杖をついたり、酸素ボンベをひっぱったり、みんなそれなりにおしゃれしてるように見える。
一人のおじいさんが、キャンペーン会場で立ち止まった。孫が外国人から英語を習っているけど分かってんのかなあ。聞いてみると、幼稚園に外国人の先生が来てるらしい。週1回NOVAにも通っている・・・・。
次に中国人のお母さんたちが、キャンペーン会場に立寄る。2才と1才8ヶ月・・・・。
今日の成果は、9件の体験。まずまずのすべり出しだ。私は英語のキャンペーンをしながら、頭では5年先の日本の未来に怯えていた。東京のベッドタウンは、すでに高齢化が進んでいる。子供の成長が早いように、大人の高齢化も早い。5年経てば、このお店に来ている60、70、80代の人は、70、80、90代に近づいていく。健康寿命は75歳と言われているから、半分以上の人が、介護が必要になるかもしれない。それに、日本で生まれ育つ中国人や外国人の子供達も増えるだろう。日本の社会保障を支えるのはいったい誰なんだろう。そんな中、北海道の地震が起こった。台風だ、大雨だ、地震だと、日本は災害大国とも言える国。エネルギー需要、交通インフラ、情報インフラ、ライフライン、ぎりぎりの中でやりくりし、老朽化も進んでいる。
私は、ひときわ大きな声で、“ 英語習いませんか? 新しくオープンします。”
と、お客様を呼び込んだ。何かをふっきりたい。先のことを考えれば考えるほど、日本の国が不安に思えてくる。とにかく、今を見て、しっかり仕事をして、一歩一歩 歩いて行くしかないな。

「コミュニケーションをする際に、日本と米国では違うことに気付いた。どう違うかというと、
日本の技術者は不安に弱い。
米国の技術者は不満に弱い。
日本の技術者に対しては、“会社の将来はどうなるのか、この事業は先々どうなるのか、あなたの仕事はどうなるのか、あなたの評価はどうなるのか、といったことについて事実を伝えると共に、不安を払拭、ないし低減することが必要だ。
一方、米国の技術者に対しては、jobを明確にし、よい仕事をするための環境、条件、情報を適切に与えないと、不満が爆発することが多い。その後の観察により、中国の人たちも一般的に、“不満に弱い” と感じる。例えば、中国の工場の現場を視察していると、自動化の必要な工程がすぐわかる。なぜなら、その工程の作業者がつまらなそうに仕事をしているからである。 あすへの話題 コニカミノルタ取締役議長 松崎正年 不安に弱い不満に弱い 」

12時きっかりに、キャンペーン会場を出発。
駅前で写メを撮った。
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赤坂へ急ぐ。
一ツ木通りはちょうどランチ難民であふれていた。すっごい足が重たい人の群れ。ビジネスマンにOLたち。すでに身体の劣化を感じる30代 40代 50代。ショッピングモールで見た人と同じだ。
私はここでもキャンペーンをしたくなった。
“ランチバレエ しませんかー、赤坂見附駅前東急プラザ3階に新しくオープンした、バレエスクールです!!”
韓国がIMFから借金をして、国を立て直したとき、国民たちは、家にある金をさし出したそうだ。しかも、仕事をなくし職を失った人達に、運動靴がとぶように売れた!! まずは、身体を!! その時のために鍛えておこうと、金峰山に登り、人々は粛々とトレーニングをしたらしい。
不安を払拭するには、強い身体をつくる。これだナあ。

きあいだあ!! きあいだあ!!