エントランスの扉がサーっと開く。
車よせのボーイが、いってらっしゃいませと頭を下げる。コンクリートをヒールの先でカツカツと音をたててフロントを通り過ぎると、ポプラの大きな白い木肌の街路樹の道の木と木の間を通り、歩いてオフィスへ向かう。
“ う!? ” あー違う。いつもの空気と!!
秋だ。すっかり秋の香りがする。金木犀の花でも咲いているのかなあ。なんで秋がきたのがわかったんだろう? この少し湿った土の香りと、めぐみの収穫の季節。しっとりとした大地のオーラを感じる。
“オぉ!! 社長、白のスーツですか?”
太田さんが、いつもと違う装いの私を見つけた。以前の私だと、ビジネスモードで商談ごとの時は、黒のスーツが定番だった。だから私のドレッサーの70%はビジネスモードの服が占めていた。ここ最近は、ランチダンスに通ったり、土日チラシ配りのために、動きやすく、それでいて、おしゃれ感と派手さをおさえて、・・・・・毎日毎日着るものは、その日のイベント、TPO、会う方への私のイメージ、・・・・ けっこう考えている。
そして今日は、上場企業の社長さんと商談。で、白のアルマーニのパンツスーツにした。デコルテはあいているが、ネックレスはせずに、ショウメの大きなパールと誕生石のガーネットと、ミツバチのリングにした。白は、女性にとって、大切な色だ。まだ何からも染められていない、バージンロードを父から夫へと歩いていく、純白の色。
これから、メガブルーバードのDNAが、上場企業としっかり足並みを揃えて歩くことができるだろうか? 最初のボタンかけの日だった。
16年前、メガブルーバードを立上げ、84店舗となった。目標まであと16店舗。メガブルーバードのプログラムは他社にない、理科や科学、数学、自然科学、問題解決能力、モンテッソーリなどが学べる、1%の英会話スクール。上場企業のコラボレーションでもっと拡大することが出来ればお客様も喜んでくれるだろう。
昨日まどかがシェアしてくれたアメブログ。
“〇〇〇の体験レッスンに行ってきました。内容は、アルファベットA〜D、数1〜7、ハローソング、ボーリングゲームで、初めての英語のレッスンにはいいかもしれないけど、レベル的に不満がある内容です。メガブルーバードだとよかったのに。” とむすばれていました。
うちの会社が実名で書かれていた。多分転勤先にメガがなかったのか?
とにかくメガブルーバードのことを知っていて、でもMBBには通えない。多分MBBが遠いのか?
全国展開で100店舗は、確かに地域全域を網羅することができない。そこのところをこの商談は何とかクリアできる施策となる。
上場企業の社長さんは、ニコニコと優しい、とても良いお人柄だった。しかも数字もきちんと押さえ、頭も切れる。あー よかった!! ご一緒に子供達の未来のために、力を合わせたい。社長さんと私は握手をし、手と手を握り合わせた。

「第7章 日本の問題点 ・・・・・・ 投資家の視点から   生涯投資家 村上世彰
将来この国はどうなっていくのだろうか。GDPは、もう四半世紀伸びていない。成長なきところに、投資は起きない。投資家にとっては、成長性こそ、最重要事項と言っても過言ではないからだ。成長とは、投資家にとっては将来のリターンであり、投資をする理由そのものだ。
だから、日本の株式市場はGDPと同様にこの四半世紀、成長してこなかった。上場企業の資本効率は、世界的に見ても低い水準のままだし、従って評価も低い。
日本市場は投資家にとって魅力的とは とても言いがたく、投資の対象としては、厳しい状況にある。」

投資家にとっては、成長性こそ最重要事項である。
鍵はそこにある。上場企業の社長と中小企業の社長の握手によって、どれだけ大きく成長できるか。
小さくなっていくパイの中で、競争はますます激化する。その中で成長するとは、針の中に象を通す難題だ。
だけど必ず突破口はある。そして、私はそれが見える。

「松風庵主 とり年
決断に立ちて一歩踏み出せば天下人事明白なる 」