寒ーい 寒くてベッドから出れない。
4時を刻々とやりすごし・・・・、布団を頭からかぶって、あーやっぱり眠れない。で 起きた。
暖房を30℃に設定し、コーヒーを。 “えーコーヒーがナイ、コーヒーがあ” 
お風呂の水“飲めます”と書かれている。象印ポットで沸かして・・・・
“DIMBULA(ディンブラー) スリランカの中央山脈地方原産のディンブラーは、セーロンティらしい王道の美味しさを持つ紅茶です。鮮やかな赤橙色、バラに似たやさしい香り、心地よい苦味” 
ピアノ三重奏作品100(シューベルト)をテレビから流して・・・・ 少しずつ自宅の朝に近づける。
昨日は、熊谷のお店を視察にオフィスを出てから、すでに外は真っ暗になっていた。ルートインに泊まる。
そして、今日は久喜の店に出かける。あー、あったかい紅茶がカップ一杯身体をかけめぐるうちに、背中がホッカリしてきた。8月11日から休んでなかったけど・・・・、うまくいくと年末年始休めるかナあ。本をどっさりと読みたい。そしてじっくりと考え いろいろな目標、思いを推考させたい。うれしい!! 最高にうれしい。自由な時間だあ。
“社長買ってきました!!” ミルク入りと、微糖の缶コーヒー。ジョージアエメラルド、ジョージアグラン、よし、2つをまぜてブレンドして飲もう!! “これって角砂糖10個くらい入ってるんでしょう” “え、ほんとうに”
昔むかーし、ビジネスホテルを渡り歩いて、休みなしで、250店舗、ゼロから教室を立ち上げて、全国行脚した頃、缶コーヒーは私の友達だった。それに朝マックと朝ケンタ。ベッドに顔が張り付くかと思うくらい狭いデスクに、トイレとユニットバスがセットの水回りのビジネスホテルとショッピングモールを行きかえりしながら、40日でハイいっちょうできあがり!!
いやあ、もう二度とあの不健康な労働はできないナあ。それでも何を目指して、あんなに一生懸命働いていたんだろう。私を動かしていたのは、“社長の命令”だった。常に私の目の前には何店舗、生徒数何名という目標数値がいつも積み増しされて掲げられた。私は考える余裕もなく、ぜんまい仕掛けの人形のように動いた。そして、ある時、ポイっとゴミ箱に捨てられた。
多分、身体からスプリングがボヨヨーンと飛び出して、壊れそうになったから、“わけのわからない言葉を話し出し” 社長に反逆を始めた人形、だった。16年前。

“社長、私は、15年になります!! 所沢、新座、品川、南砂と、たくさんの生徒たちを教えてきました。ありがとうございます。私が教えていた子供達はみんな大きくなっても続けてくれました。途中で環境が変わり、一人の親だけになってしまった子供達もたくさんいます。兄弟は優秀な大学へ進み本人は自殺しようとした子もいました。たくさんの生徒と話しあって、一緒に歩んできました・・・” と、涙を流し話す先生。
“私が辞めると生徒が減ってしまうことが心配でしたが、2名だけです。それに辞めると知っても、ご紹介で3名が新たに入会しました!!お母さんが辞めないで続けなさいと説得して下さいました。そして、保護者の方にも私が旅立つことを許していただいたんです。” と、先生は最後の挨拶にこられた。
“いつでも戻ってきてね。定年は80歳だから、それにかわいい子には旅をしてほしい!! 戻ったらいつでもビッグポジションを準備していますよ。さあ、カウントダウンを始めましょう。戻ってくれる日を指折り!!”  横でドロシーがそうだよと話す。
15年、16年という歳月は後戻りできないくらいに、経験が詰まった箱。だけど今振り返れば、あっと言う間だ。
そう言えば、缶コーヒーを飲んだのは15年ぶりだ。
この味が、私を一気にあの頃へタイムスリップさせた。
もう絶対に人の操り人形にはなりたくない。そんな苦味が後を引く。
自分の考えで、これからも歩いていこうっと。
カー すみません。缶コーヒー残します。   12月28日