「ハーバード大学にいた当時、可愛がっていただいた新進気鋭の数学教授だった広中平祐先生からよく昼食のお誘いがあった。ある日実験中に先生が来られ、いつものように誘われた。手が離せない実験をしていたので、お待ちいただいた。椅子に座って私をじっと見ていたが、少したってから、“ 君たちはなぜいつもそんなに忙しく動いているのだ? そんなに働いて不安ではないのかい? ” と尋ねられた。忙しく働くことが当たり前だった私は、驚いた。先生は、“私は何もしないでハンモックで揺られ、ボーっと考えている時に一番安心する” と言い、さらに、“忙しく働いていると、自分の人生の大切な時間を無駄で不要の仕事に使っているのではないかと、不安になるのだ” と続けた。 別世界の風景を見せていただいた。さて、それから数年たって、先生の言葉が気になり始めた。その後、私自身いくつかの発明や発見で、新しい考えが心に浮かんだのは、いつもボーっとしている時だったのである。決して集中して考えている時ではなかった。座り慣れない法事で長いお経を聴きながら、自分の研究をあれこれ考えている時は、実に珠玉の時間で、次々と新しいアイデアが湧き出てくる。そして今では距離をおいて、ボーっと考えることは、私の研究のつきない泉となった。」 君はなぜ忙しいの 山本尚(中部大学教授)

たしかに、私が社長として、会社の戦略や、いろいろなことを考えることができるようになったのは・・・・・、オフィスを離れてからだ。赤坂のオフィスは、電話はジャンジャンかかるは 人はガンガンやってくるし・・・・、とにもかくにも忙しい。
私はお昼までで、そのオフィスから逃げる!!
で、私が一番仕事のアイデアが浮かんだり 考えを練ったりする時は、夜明けの時間と、ひっそりとみんなが寝静まった夢の中、ふっと悩んでいたとけない紐がするりとはずれて、“そうだあ!!あの手があったあ!” となる。
だから、もしかしたら、社長が現場で指揮をとって、忙しく立ち振る舞っている会社は、もしかしたら、不安な真っ黒な雲の下にいるのかもしれない。・・・・・。
なんで、“社長元気で留守がいい”。

アタチは木馬がアイデアタイム。
ワン
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ツー
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スリー
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