大きな大きなステージに、ちょこんと蟻んこのように小さなとくが、緞帳が開くと、ズラリーと勢ぞろいしたバレリーナの中に見えた。ワアーっと感動の嵐が、バーバの中に押し寄せてくる。
うれしくって、うれしくって、涙がでるほど、笑いがこみあげてくる。
“とく、緊張した?”
“うん、したよ”
“緊張した時どうだった?”
“うん、やる気のエネルギーがわいてきた”
“とっくん、すごいんです!! 音楽と動きによって、シャッセを右から左に、動きを加えてくれました。”
そうか、ちゃんと、自分の踊りの時間、コーダの中で、リズムを曲と動きで合わせて、計算して踊れてたんだ。
ということは、緊張しても、ちゃんと論理的に考えて、動けてたんだ。
“ダンスは、止まらずに動き続けること” ってフラビオが話してたのを、やっぱり聞いてたんだ。
よかった、無事に松山バレエ赤坂校メガブルーバードの発表会は終わりました。
先生方、ありがとうございます。応援隊ありがとうございます。
と、ところで、上海校、北京校の子供達も参加していた。同じ、幼児から、小学生、中学生、高校生くらいの子供達。だが、全く違った。 “すごーい”
まず、手足がまっすぐで長く、首も長く、しっかりとしている。まどかの話によると、ゲネの時はちょうど うなぎの日で、お重のうなぎ弁当をみんなで食べていたらしい。又発表会当日も、朝早い集合の中、さっそくロビーで、朝食を始めたらしく、松山から注意が入ったようだ。(ロビーは飲食禁止) 日本の子供達は、お菓子系で きゃしゃな身体つき。上海や北京の子供達は、声も大きく身体も強くしっかりと見える。
踊りに身体の状態、心の状態は表れる。トウシューズを履いてなくても、しっかりと足は高くルルベができている。一人で踊ることも見ごたえがあるが、集団で踊るバレエのシンクロも、どんなにか小さな子供でも、一糸乱れない。 “すごいナあー!!” “ブラボウ”  ただ 男の子がいなかった。
とくは、ユニークピース。できれば、ずっとバレエを続けてほしいナあ。

「家事や子育てをするようになって、僕の中で変化したものがる。一番大きく変化したのは、幸せの価値観であろう。それまでは、人生に勝利することばかり考えていた。作品がヒットすることや、評価されることばかりをどこかで意識していたように思う。今は遠くを見ないようになった。遠くだけではなく、身近にこそ幸せが潜んでいることに気づくことができた。息子を中心にした日常に、ささやかな喜びが起きる度、僕は何ものにも代えられない幸せを覚えるようになった。若い頃、野心に燃えていた時期には見向きもしなかったもの。ご飯がおいしく炊けたり、息子が笑顔で学校から帰ってきたり、おはよう と言えば おはようが返ってきたりするだけで、幸せになる。家の中をさわやかな風が吹き抜ける時、僕は掃除の手を休め、その風に感謝する。窓ガラスをきれいに拭き終わったところに、差し込むすがすがしい光にさえ、心穏やかになることができた。着られなくなった息子の衣服を教会に寄付する時、よくここまで育ってくれた、としみじみ喜びをかみしめることができた。家のことをちゃんと隅々まで片付け終わった時の満足感こそ人生の醍醐味じゃないか、と思えるようになる。
毎日の中で、自分のできる範囲で頑張ってつかんだ喜びこそ、地に足がついた本当の幸福というものだろう、と思えるようになった。子育ては自分がやらなければ誰もやってくれないものなのだ。と思えば背筋も伸びる。そんな貴重なことに気づかせてくれたのが、実は家事という修行なのである。気のせいか、シンブルファザーになってから、自分が書く小説や詩が変化したような気がする。僕は、今自分がいるこの世界をありがたいと思っている。誰がこのような一隅で輝く世界の貴さを気づかせてくれたのだろう、と考える。仕事にしか興味がなかった僕が、家事や子育てをやるようになり、少なからず幸せを覚えるようになれたのだから、これは奇跡と呼ぶに値するものじゃないか。」  作家 辻仁成 家事が教えてくれるとこ

発表会が終わり、みんなで中華料理の円卓を囲む。 今日はとくの大好きなりんちゃんも、とくの応援にかけつけてくれた。
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“りんちゃん僕の踊りどうだった”
“うんすてきだったよ”
とくはりんちゃんの手をすかさず握って、二人で会話を始めた。
りんちゃんといっしょにラーメンをつるつる食べながら、あとは外でかけっこが始まる。
その二人に割って入るモモ!!
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いいな、楽しいなあ。子供達には、すばらしい未来が広がる。
そして、私も、しあわせのダンスダンスダンススクールを、やるぞお!!
という目標が、またしっかりとマーキングできた。

王子とく
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トライアングル
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とく応援隊
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とり年 松風庵主
“ 一日を懸命に生きておれば 永遠の一日となる ”