目玉焼きを焼いた。ハングリー!! 昨夜の夜はデビ夫人ご用達のダンススクールのパーティ。だけど、ゴージャス感は!? 私はシャンパンと柿の種しか夜食べてないので・・・・。ハラペコ、ハラペコ。 チャチャチャドレスを着て、総菜をがっつくのは気が引けた。おかげで、お腹がグーっと鳴って目が覚めた。
美味しい。やっぱり家食だ。
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ヒロ君が作ってくれたキャベツサラダを添えて、おいしいバターにトーストは最高。
圧倒的に年配の高齢にさしかかった女性達(もちろん末口ジャスミンを含めて)。ピンクに紫、真っ赤にブルー、イエロー、スタンダードのドレスは、胸、腰はぴったりしているけど、裾がフワフワヒラヒラでお姫様ドレス。それを30代40代と、社交ダンスの男盛りのジェントルマンたちがエスコート!! はっきり言ってあんまり好きじゃないな。絶対シャンパンをぐい飲みしないと、居心地が悪くってくつろげない。それにこれって、ジャンパンじゃなくてスパークリングワインだよ。ボトルごといただいて、手酌。グラスじゃなくって紙コップに名前を書いて人と混ざらないように。これって病院の尿検査をイメージして、イヤーア。ヤメテー。 私は一刻も早く、チャチャチャを1分踊ったら、いちもくさんに帰りたい。だけど出口は一ヵ所。そこには先生達が控えているから、無理だ。仕方がないので・・・・・ビジネス営業で、時間を紛らす。あーこの人フランチャイズにいけるかも。この人は、とく、もものピアノの先生にどうかな。それにこの世代の考えていることを探っていく。マーケティング・・・・。そうして時間をやり過ごし、ホームパーティ会場をあとにした。夜の六本木、赤坂は、人もまばらで、ヒンヤリと気持ちがいい。隠れ家のようなフランス料理、日本食、イタリアン。 ポツポツと、いい感じの店が・・・・・。飲み直して食事でもしようかな。
あーそうか。私チャチャチャのドレスのままだ。帰ろうっと!!

「とおり雨
富士山麓は森に覆われているが、かなりの面積が伐採されていることも事実だ。広大な伐採地の中に刈り忘れたかのように残された小さな森がある。そこはニホンカモシカやアナグマなどの避難所となっている。40年ほど前のある夏の午後。そんな森の中でシカを観察しようと張り込みを続けていた。地表にはほとんど草がなく、緑色の葉をつけているのは有毒でシカが食べないアセビ(馬酔木)ばかりだ。これはシカが過密であることを示していた。やがてシカの親子が静かに姿を現した。母親が警戒しながらゆっくりと歩を進める。子ジカは母親を見習って、ゆっくりと後に従う。頭を下げて地表のわずかな葉や小枝、キノコを食べて頭を上げ、大きな耳を神経質に動かして怪しい物音に注意していた。その時、“サーッ” というかすかな音が梢の方から聞こえてきた。とおり雨だった。雨は樹冠に降り注いでいたが、すぐには雨粒は落ちてこない。しばし間があいてからボタボタと大きな水滴が落ちてきた。シカは大きな耳に雨粒が当たるたびにプルプルっと振る。濡れた落ち葉を1枚食べては頭を上げて警戒しながら耳を振った。まもなく雨雲は通り過ぎていき、雨音がやんだ。だが森の中はそれからの方がひどく雨粒が落ちてきた。シカの親子は雨粒に追われるように足早に森の中を下って行った。でもその先はすぐに伐採地だ。伐採地の下には畑や人家がある。富士山域では、このころからシカは害獣なるレッテルが貼られ出した。今の評判は全く良くない。彼らはどこに行くのだろう。  動物学者 今泉忠明 」

見えないものをみて、聞こえない音を感じ、すっごい観察力と思考力の今泉忠明さんの文章が好きだ。
読み終えると、動物たちの言葉にならないやるせなさを、それでいて生きていくたくましさを感じる。
そうは言っても、ハッと気づけば、私たち一人も実は動物なのだ。