とくが、“シーねているよ” とひとさし指を口にあて、起こしちゃダメのポーズで戻ってきた。
“えー気分でも悪いのかなあ” 私は心配になって受付をのぞいた。そうすると、机の上につっぷして英語の先生が眠っていた。 ・・・・・・・・。
“すみません、昨日遅かったので” と言い分けをする。
今日は CS Weekで、レッスンはお休み。
教室のマーケティングでいつものように、土曜日、とく、ももを連れて教室巡回の日だ。
“あの人さぼってたの” のとくは、さぼるという言葉を4歳にしてなぜか知っていた。それに泥棒という言葉も!?!?
それはとくが3歳の時、マニラのお店を巡回していた時、マニラのお店がどうしても売上収支が合わないので、チェックに行った。そのお店のマネージャーがお店の売上を着服していた。家族が病気でどうしてもお金がいると言い訳をした。そこで、“どろぼう”と言う言葉を耳にしたのだ。あんな可愛くて優しいお姉さんが・・・・と不思議な顔をしていたとく。とくは赤ちゃんの時から、会議、面接、商談、マーケティングと幼稚園や保育園に行かず会社という大人の世界を見ているから、人の裏も表もいいも悪いも環境の中にある。

「ミノムシとコウモリ 動物学者 今泉忠明
中学1年生の秋、ミノムシの最終が日課だった。1日10匹はつかまえて帰らなくてはならなかった。父親に頼まれて、チチブコウモリという珍しい種類のコウモリを飼っていたからである。今でこそコウモリの餌はペットショップで売っているミールワームだが、当時はミノムシである。コウモリはケーキの箱に入れられていたが、夜の食事の時間になると、左手でそっと握って取り出し温める。冷たかったからだが温かくなってくると、あたりをキョロキョロしだす。そこでピンセットでミノムシをつまんで、コウモリの口のあたりに持っていくと、いきなり咬みついて食べるのが普通だが、少しかじって口から吐き捨てることも少なくない。なので1日に10匹は必要だったのである。我が家の周りからミノムシが消え、学校の帰りに、今の東京鷺宮あたりにある畠をうろついた。暗くなるころにようやく1日のノルマを果たせるようになり、・・・・ついにミノムシが採れなくなり、・・・・・コウモリは死んだ。どんなに努力しても報われないことがある、のだ。
ミノムシはどこにでもいて、植木などに害を与えるものだったが、1990年頃から激減し、山口県や徳島県などでは絶滅危惧種に指定されるほどになった。原因は中国などから侵入した寄生バエだとされる。ここへきてミノムシが復活してきたのは私としては嬉しい限りだが、残念ながらそのうちまた嫌われ者になるに違いない。」

とくは新宿高島屋のカットハウスがお気に入り。
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それにしても、“どんなに努力しても報われないことがある”
なぜかこの言葉が胸にズーンとくる。私はそこまで自分を追いつめたことがない。そして、それでもここまで、何とかたどりついた。
12月、今年もそうやって終わっていく。