大波小波
「ディズニー映画ムーランのボイコット運動が米国中心に広がっている。古代中国の若い女性が、救国の英雄となる。その映画のエンドロールに新疆ウイグル自治区の公安当局の名が撮影協力団体として挙がっていたことから、少数民族の人権弾圧を続ける中国政府との癒着に抗議する運動がSNSで広まったのである。香港の市民運動弾圧に象徴される中国政府の強権政策は目に余る。そんなウイグル人の登場する小説が日本でも書かれている。台湾生まれの季琴峰の‟星月夜”である。日本の大学院を出たあと、日本語教育の講師をしている台湾人の女性がウィグル人の受講生と出会い、恋に発展する物語だ。その終盤、受講生が故郷の肉親と電話する場面がある。父が入院したと聞いて彼女は戦慄する。日常の電話も盗聴される彼らの間で、入院とは強制収容所に‟収容”の隠語なのだ。こんな描写に中国の現実への抗議が注意深く埋め込まれている。日本語で小説を書く季の背負った政治的宿命は重い。 キングダム 」

今日は朝焼けが多い。
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何も感じないでいようとすると、見えているものも見えてこない。真実は常に進行している。マイノリティが囲まれて、制圧を受け弾圧され、刻々と押しつぶされている。地球上で魔女狩りが・・・・・。
それとは真逆の、命を守ろうというスローガンのもとに、羊の群れは囲いの中に追い込まれてゆく。
どこも、どんな場所でも、戦いと略奪は同時進行で、あるときは牙をむいた形相で、ある時は保障とやさしさの顔をして、人々に近づいてくる。
考えることをやめた時、感じる五感を閉じた時が、一番危険な沈黙のニュートラルだ。
私がほっとする時間。
今日もまた新しい一日が与えられた。