「変化しないものと変化するもの
消費者のライフスタイルはデジタル化によって大きく変化しているものの、本質的に変わらないものを忘れるべきではない。例えば認識の在り方である。三大宗教の経典は、紀元前後に書かれているけれど、今でも多くの人々に影響を与え続けている。人間の認識や感情の仕組みがさほど変化していないことの証拠である。これはマーケティングやブランドマネジメントの考え方にどのような示唆をもたらすだろうか。マーケティングは属性順位の転換を通して、‟いいクルマ” や ‟いい洗剤” など ‟いい〇〇” を定義し、市場を創造、再創造する手段やアプローチなどの ‟やり方” が変化しても、根本的な役割は変化しないと考えられる。同時に、変化し続けてライフスタイルやテクノロジーから目を背けるべきではない。デジタル化に端を発して、環境は急速に複雑になってきている。混沌とした環境下でブランドを持続的に成長させるには、変化しないものと変化するものの両方についての理解が不可欠だ。片目で本質を凝視しつつ、片目で変化を追わなくてはならない。 マーケティングプロフェッショナルの視点  音部大輔  」

日曜日、早起きして、とくとママは初めて日曜礼拝へ向かった。
さくらとももは、バーバん家でおあずかりだ。
もてあます二人を連れて、散歩にでも出かけようとした。肌寒いが、秋日和だ。
近所に、国際ホテルがある。モーニングはやってるかな?
朝7時からオープンしているらしい。
緑の芝生がすっごくさわやかな、外のテーブルにつく。
拍手と歓声が、ベランダから。
あー、結婚式だ!! 白いウェディングドレスの長い長いレースを着た花嫁がパパとバージンロードを歩いている姿が見えた。
お庭に池があり、錦鯉が泳いでいる。小さな山には木々が繁り、さわやかな風が吹いている。
このかくれ宿のようなホテル。
そう言えば昔九州にいたころ、山の上のホテルというのがあったなあ。
シルビアを走らせ、一人仕事を抜け出し、ランチを食べた。
青い空、まっ白なチャペル風のホテル、見下ろす家々。ホテルマンが ‟コーヒーは食後でよろしいですか?” とスマートに聞く。あれから30年経った。
中学生だった娘は母となり、私はバーバとなり、孫が3匹。
変化につぐ変化の中で、変わらないものもあるとしたら・・・・・、それは アレだなあ。
一番大切な、その人の心の中にある宝物だ。
年月が経とうと、風化しない、心の中の洞窟にしまわれている。