STREISAND Partners を聞く。
ワァー東京、自宅は最高だ。夜明け前の4時。鳥たちは、ベッドルームで二度寝を始めてくれた。おかげで・・・ふーっとほどよい疲れと、あったかい淹れたてのコーヒーを、ひとり楽しむ。
しあわせ、こころの満足って、ほんとうはなんにもいらない。ゆったりとした朝と、おだやかな空気を感じることができればいい。そういう風に自分が、自分をくつろげる環境さえ用意してあげれば・・・・、少し肌寒い朝も、ブランケットひとつを足元にくるまってれば・・・、こころは自然ほかほかになってくる。抱きしめてくれる人も、抱きしめてあげたいものも、幻想で十分だ。

「あすへの話題 父のたばこ 歌人 小池 光
父は、たばこの煙を輪にすることが上手だった。たばこの煙を口いっぱいに貯めて口元をすぼめてふわりと吐き出す。すると煙がきれいな輪になって出てくる。ほっぺたを指でちょんちょんとすると、二つ三つと出てくる。輪になった煙が空中に漂い、やがて消えてゆくのは、なかなかみごとな手技であった。いまたばこの煙をこうして吐き出す人は、まず見ない。そういう‟技術”と‟芸”はうしなわれてしまった。煙を輪にしてひととき無聊を慰める、そんな遊びがあること自体、ある世代以降の人は知らないだろう。ある時、医者にきつく言われて、禁煙した。父は倹約家であり、合理主義者でもあった。一箱のたばこを半分ばかりも吸って、そこでタバコをパタリ止めた。これ一箱吸いきってから止めよう、としたのでは、ぜったいに禁煙できない。いつでも吸えるようにしておいて、はじめて禁煙ができる。そう言ったことを、こどもごころに覚えている。半分吸ったたばこの箱はいつまでも父の机の片隅に置かれていた。一年も二年もそのままに置かれていた。 」