あーつかれたあ!!
ほんとうに引越しって大変だあ。というかまだ物件を見て回っているだけだけど、それでもあーだこーだある。
‟ママ、寒いよお。おしっこしたいよ。”
と、モモが途中で言い出した。さくらは移動中寝入りばなを起こされてウギャーっと泣き出した。
後ろ髪を引かれながら、だされたスリッパをはいて、リビング、キッチンと見て回る。
途中、まどかやヒロが咳をし出した。あまりにも強い芳香剤に鼻と喉がイガイガしたようだ。
これは2件目の物件。そもそも1件目は早く着いたので家の周りを見て回る。と、あれれ、隣にお墓が。うっそうと茂る草の上に、こちらをしっかりと見据えてお墓が立っていた。
その隣は幼稚園。その前は神社。赤土のブランコにすべり台がある。とく、ももは早速ブランコをこぎ始めた。不動産屋さんが現れて、鍵を開けて下さった。お庭にオレンジと紫に薄ピンクのバラが咲いている。塀にはテッセンの花が見ごろを迎えていた。伏せて置かれた金魚鉢が、ちょうど銀ちゃんとちんちゃんの大きさのガラ違いだった。一戸建ては物件まわりも個性があって、一つ一つが見ごたえがある。マンションめぐりと違って、いろいろな発見があり、3件見れば、どっと疲れる。今日の投票結果は、とくと分かれた。不参加票もありそうだ。大家族の移動は骨が折れるものだ。
だが、ひろくんの運転技術は最高で、縦列駐車、道なき道をスイスイと走る。助かった。
もし私が運転していたら、と ぞっとした。
ま、ほんとうにいろいろあるナあ。
物件は恋人探しと一緒で、エネルギーをうんとうんと使う。
愛おしい理想のその人が見つかるか、ハタマタ 、ま このレベルで落としどころをみつけるか、少々難ありだが住んでいくうちに愛おしくなってゆくのか、いやもっと他に・・・。
全て縁かもしれない。
だけど借家のいいところは、期限、いや期間があるから、少しだけ、楽なところかな。

「筆洗
人魚は人間の脚を手に入れるために自分の美しい声を魔女に渡さなければならなかった。デンマークの作家、アンデルセンの人魚姫である。何かを得るために何かを犠牲にしなければならない。難しい選択を迫る物語がアンデルセンには目立つ。‟ある母親の物語”の母親は死神に連れ去られた子どもを取り戻すために自分の目や黒髪を差し出すことになる。‟雪だるま”では、ストーブに恋焦がれる雪だるまが出てくる。ストーブに近づけば雪だるまは溶けることになる。 」

難しい選択かあ。
何かを得るためには何かを犠牲にしなければならない。
そもそも引越しって・・・そんな大きな選択なのかなあ。
そうじゃないよね。ある意味旅に出る。新しい何かに出会うための自分へのイノベーションのひとつ。
考え方を前向きにして、さあて、どうするか。ご縁を大切にしよう。

ひとり階段を下りた先に
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ハチは恋人をみつけた。
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