段ボールの山々山々・・・。あれれこれってバレリーナをはじめた時もそうだった!!
あの時も、暑い夏。蚊取り線香の匂いにむせながら、格闘した。
そして、今年の夏も。
‟あーこれって、新宿から六本木に引っ越した時もそうだったネ、こんな状態。広ーい新宿のマンションから、家賃が安ーい六本木のマンションに引っ越して、狭ーい中、ゴミの山のようなダンボールにうずもれた”
そうか、そうネ。ダンボールは、優しい友だち、そして引越し引越しは、さすらい人のジプシーのように続く。
そう言えば、引越し業者とも顔馴染みになり、社長お気に入りの吉岡さんが担当してくれる。
口の軽い営業マンは、ヒロ君もカーも、みんな大嫌いらしく、‟ なんであいつがくるとやあ ” と不人気。
男衆もだんだん年をとって、重い植木をかつぐと、‟よいしょ、はあー” と白髪まじりに顔がする。
それにしても、いつまでどこまでこの引越しは続くのか。多分最後の引越しは柊(つい)のすみか。そこまでは・・・。
ろく、ハチ、ユズ、ウメ、千、銀ちゃん、ちんちゃん、くわちゃん(クワガタ)、とく、もも、さくら、11 プラスよれよれ大人たち。
ゴミの山から、コーヒーサイフォン、ポットをさぐりあて、朝のコーヒーにありつく。
みんなまだまだ夢の中。
‟ ワン・ワン・ワン ”と千が鳴く。
‟ うーくさい!!”
黒いウンチ2個発見。コーヒー色だ。
‟ くそおー” と千と叱りつつ、いや いいウンチだね!! もとい。
こうして一日目の朝が始まった。