「フェルメールの食卓 暮らしとレシピ 林 綾野
はじめに17世紀オランダ ‟黄金時代”
航海術の発達とともなって、世界の海へ乗り出していったオランダ各国の貿易は、この国を今までになく豊かにした。インドや東南アジアからもたらされたスパイスや南国から運び込まれた珍しい果物や食材。トルコの絨毯や日本の着物、中国の陶磁器など、世界中の品々がこの小さな国に集まっていた。‟あの頃は本当にすごかったね” 今でもオランダの人は思い出話のように話してくれる。語り種(ぐさ)となった黄金時代は、今を生きる人たちにも多くの影響を残している。フェルメールはそんな時代に生まれた。折しもオランダはスペインから独立したばかり。貿易で利益を得た商人たちをはじめ、市井の人々の暮らしは豊かになっていた。光の美しさ、繊細な色彩表現、輝く真珠や室内にただずむ人々のありさま、フェルメールの絵の魅力は尽きない。その画面には当時の生活空間、人々の様子が描きだされている。遠く海を隔て、三百余年という時を遡る当時の食卓は、想像もつかないだけに、自由に想いを巡らすことができる。想像と妄想、調査と調理を繰り返していくうちに、まるで雲を掴むようだったフェルメールの影がぼんやり現われてきた。画家が40歳を迎えた頃、オランダの黄金時代はかげりを見せ始める。フェルメールも激動する時代の中、紆余曲折を味わいながら懸命に生きた一人の人間であった。17世紀オランダの暮らしと食という角度から彼の残した影法師を追いかけてみる 」

※影法師
‟かげ法師”とは光が当たって、障子や地上などに映る人の影。

長津田校のリニューアルの様子をみにいった。帰りに東急東横線の自由ヶ丘で降りた。
ブックオフに立ち寄って、本や冬物を調達しよう!! そこでこの本を含めて3冊を買った。
最近、青い色、絵の具を使いたい!! 
フェルメールの青が好きだ。
オランダに行った時に、デルフトタイルを確か見に行った。そこに使われていた藍色。そして真珠の耳飾りの少女が髪をまとめていたトルコのターバンの青い色・・・ そんな青を思いうかべるだけで、心がおちつく。
感性がウズウズする。
もうすぐ冬がやってくるこの季節。

IMG_20241117_062142282






IMG_20241117_062215158











IMG_20241117_062122186