「変動する社会の光と影
世界中が戦火に覆われた二つの大戦。そのはざまにあたる約20年間に焦点を当てた‟両大戦間のモダニズム:1918ー1939 煌めきと戸惑いの時代” が東京都町田市の市立国際版画美術館で開かれている。欧米のアーティストを中心に、モダニズム時代を版画で表現した作品約230点が並ぶ。(飯田樹与)
第1次大戦後、好景気に沸いたフランスと米国では、「狂騒の時代」呼ばれる繁栄期を再び迎えた。芸術文化の中心地であり続けたパリでは、高級ファッション雑誌が次々と再刊された。
自由な創作と発表の場を求めてパリに集まった外国人アーティストらの活動も20年代に最盛期を迎えた。
一方の敗戦国ドイツは様相が異なる。社会は不安定なまま。うつろな表情をした女性など不穏な雰囲気が漂う。
展示では、そうした潮流の中、版画を制作し続けたアーティストを、「抽象表現」「挿絵本文化」「シュルレアリスム」の三つのキーワードからも紹介している。
社会の変動期に描かれた作品には、光と影が交錯している。が、不安定感が増す現代にどこか通じるところがある。」
昨夜もどこかで地震があったらしく、自宅もゆれた。
朝、鳥たちにかけられたブランケットをひとつずつ取ってゆく。
‟あーやっぱり、梅が毛引きをしていた。”
ろくとハチは、3.11も経験している。あの時は高層マンションの避難階段を、小さなゲイジにいれたろくとハチを持ってかけ下りた。そのゲイジは、引越しのたびに使われていて、一緒に逃げられると考えているのだろう。
そんなに空高く飛べないハチでも、不安はない。
ただ梅はすっごく、地震が恐い。‟どうなっちゃうんだろう!!”と考えるのか、その不安から逃れるために、自分の羽根を一枚一枚むしってしまう。かわいそうだナあ!!床には赤い色の羽根と、ねずみ色の羽根が散らばっていて、ぷくーっとふくらんだ梅が悲しそうな目をして、ため息のような声をだす。
さてと、今日は9度。さむくなる。
あったかいコーヒーをひとくちのむ。
世界中が戦火に覆われた二つの大戦。そのはざまにあたる約20年間に焦点を当てた‟両大戦間のモダニズム:1918ー1939 煌めきと戸惑いの時代” が東京都町田市の市立国際版画美術館で開かれている。欧米のアーティストを中心に、モダニズム時代を版画で表現した作品約230点が並ぶ。(飯田樹与)
第1次大戦後、好景気に沸いたフランスと米国では、「狂騒の時代」呼ばれる繁栄期を再び迎えた。芸術文化の中心地であり続けたパリでは、高級ファッション雑誌が次々と再刊された。
自由な創作と発表の場を求めてパリに集まった外国人アーティストらの活動も20年代に最盛期を迎えた。
一方の敗戦国ドイツは様相が異なる。社会は不安定なまま。うつろな表情をした女性など不穏な雰囲気が漂う。
展示では、そうした潮流の中、版画を制作し続けたアーティストを、「抽象表現」「挿絵本文化」「シュルレアリスム」の三つのキーワードからも紹介している。
社会の変動期に描かれた作品には、光と影が交錯している。が、不安定感が増す現代にどこか通じるところがある。」
昨夜もどこかで地震があったらしく、自宅もゆれた。
朝、鳥たちにかけられたブランケットをひとつずつ取ってゆく。
‟あーやっぱり、梅が毛引きをしていた。”
ろくとハチは、3.11も経験している。あの時は高層マンションの避難階段を、小さなゲイジにいれたろくとハチを持ってかけ下りた。そのゲイジは、引越しのたびに使われていて、一緒に逃げられると考えているのだろう。
そんなに空高く飛べないハチでも、不安はない。
ただ梅はすっごく、地震が恐い。‟どうなっちゃうんだろう!!”と考えるのか、その不安から逃れるために、自分の羽根を一枚一枚むしってしまう。かわいそうだナあ!!床には赤い色の羽根と、ねずみ色の羽根が散らばっていて、ぷくーっとふくらんだ梅が悲しそうな目をして、ため息のような声をだす。
さてと、今日は9度。さむくなる。
あったかいコーヒーをひとくちのむ。
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