「ホームレス夫婦‟塩の道”1014キロ歩く レイナー・ウィン著 (レイナー・ウィン 英国の作家)
夫が出資した友人の会社が倒産し、自宅を失うが、‟塩の道” 踏破に挑戦。旅をまとめた本書がベストセラーに。
すべてを失い、希望選び物語に
異色の旅行記だ。著者レイナーとモス夫婦は、親友の債権に全てを失い、ホームレスになる。家を没収された人は、賃貸物件を借りられない。戻れる場所がないだけではなく、モスは重い病で脚も腰も肩も悲鳴をあげている。‟医師に長い距離を歩かないでと言われたにもかかわらず、2013年夏、英国南西部の1014キロの塩の道へ挑戦するのだ。テントで暮らす二人が家のないホームレスと聞くと、皆かかわらないようにと逃げていく。この地は雨がよく降る。雨が服を通り抜け、夫婦は何度もずぶぬれになる。お金がない旅は、屋根のある場所と食べ物を得ることが、どれだけありがたいことか。夫婦の食べ物は、米、サバの缶詰、即席麵、岩場で採った貝など。二人は吐き気にも苦しむ。無料のお湯をもらい、ちびちび飲む紅茶が、空腹を満たす命綱だった。‟文明社会はそこで暮らす余裕のある人にとってのみ存在している”という言葉がなんとも切実である。ホームレス生活で、レイナーは所有物すべてを失った。しかし‟最後のページが真白なままの、書きかけの本として残された”と表現する。‟そのページを白いままにするか、それとも希望を失わずに物語を書き続けるか。わたしは希望を選んだ」と。若くもないモスは、旅の終盤で大学へ行くことを考え始め、レイナーは旅を終えて旅行記を書いた。本書は、多くの人に夢だけでなく、決断する人生も与えることだろう。 (中川素子 文教大学名誉教授) 」
蒲田で下りず、そのまま多摩川線で新丸子へ行こう。
蒲田の人ごみは、避けたい気分だった。
新丸子のスーパーで、朝のバナナとグラノーラを探す。
乾燥フルーツやシードをいろいろと選んで、自分なりのグラノーラをミックスするのが楽しい。
一度家に戻って、とく、もも、さくらに‟お風呂行く人〜” と声をかけると、とくだけだった。
ももとさくらは、バイクで家の前のアスファルトを右に左に移動して、宅配屋さんごっこで遊んでいる。
平穏な暮らしの中に、たっぷりと幸せがつまっている。
夫が出資した友人の会社が倒産し、自宅を失うが、‟塩の道” 踏破に挑戦。旅をまとめた本書がベストセラーに。
すべてを失い、希望選び物語に
異色の旅行記だ。著者レイナーとモス夫婦は、親友の債権に全てを失い、ホームレスになる。家を没収された人は、賃貸物件を借りられない。戻れる場所がないだけではなく、モスは重い病で脚も腰も肩も悲鳴をあげている。‟医師に長い距離を歩かないでと言われたにもかかわらず、2013年夏、英国南西部の1014キロの塩の道へ挑戦するのだ。テントで暮らす二人が家のないホームレスと聞くと、皆かかわらないようにと逃げていく。この地は雨がよく降る。雨が服を通り抜け、夫婦は何度もずぶぬれになる。お金がない旅は、屋根のある場所と食べ物を得ることが、どれだけありがたいことか。夫婦の食べ物は、米、サバの缶詰、即席麵、岩場で採った貝など。二人は吐き気にも苦しむ。無料のお湯をもらい、ちびちび飲む紅茶が、空腹を満たす命綱だった。‟文明社会はそこで暮らす余裕のある人にとってのみ存在している”という言葉がなんとも切実である。ホームレス生活で、レイナーは所有物すべてを失った。しかし‟最後のページが真白なままの、書きかけの本として残された”と表現する。‟そのページを白いままにするか、それとも希望を失わずに物語を書き続けるか。わたしは希望を選んだ」と。若くもないモスは、旅の終盤で大学へ行くことを考え始め、レイナーは旅を終えて旅行記を書いた。本書は、多くの人に夢だけでなく、決断する人生も与えることだろう。 (中川素子 文教大学名誉教授) 」
蒲田で下りず、そのまま多摩川線で新丸子へ行こう。
蒲田の人ごみは、避けたい気分だった。
新丸子のスーパーで、朝のバナナとグラノーラを探す。
乾燥フルーツやシードをいろいろと選んで、自分なりのグラノーラをミックスするのが楽しい。
一度家に戻って、とく、もも、さくらに‟お風呂行く人〜” と声をかけると、とくだけだった。
ももとさくらは、バイクで家の前のアスファルトを右に左に移動して、宅配屋さんごっこで遊んでいる。
平穏な暮らしの中に、たっぷりと幸せがつまっている。
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。