「大波小波
人の噂は75日どころか1週間で忘れ去られ、人々は次の話題に飛びつく。だから裏金議員たちはミソギは済んだと大手を振って歩いている。しかし現代人は忘れやすくなったと同時に、忘れられなくもなった。いじめ動画はたちまちネットで拡散され、加害者の個人情報もさらされる。最初の発信者が削除しても、データを保存した誰かがまたネットに上げるかもしれない。いちど過ちを犯した者は、いつかまた叩かれるのではないかと永遠に怯えて暮らす。京極夏彦 ‟ 猿 ”。過ちを犯した者ばかりが集まって住む集落が登場する。携帯電話の電波も届かない山奥の高齢者ばかりの限界集落。世間と隔絶している。外部から見ると不気味で恐ろし気な集落なのだが、しかし、これこそネット時代における理想郷だ。本当に怖いのはこの集落ではなく、集落の外側、つまりいつまでも過去をほじくり返して叩く私たちのこの世間ではないのか。間違えることは誰にでもある。他人を指す者も、明日には指される側にまわるだろう。裏金議員なみに厚いツラの皮を持たない者でも、安心して暮らせる場所が欲しい。  (隠れ場所が欲しい 魚拓) 」

夏子のところに髪を切りに行った。
‟静枝さん、そろそろメッシュいれましょうか?”
‟おまかせします”
ほぼ一カ月に一度。髪の手入れを夏子にお願いしている。
バレエの発表会に出なくなってから、髪はだんだんと短くなり、とうと右側の耳は丸見えのショートカット。左側を少し長めにして、アンシンメトリーにした。
結構評判がよく、‟似合ってるネ!! 素敵!!” と言われる。
しかも、毎朝シャワーの時にお湯で洗うだけ!!
シャンプーもリンスも使わない。ドライヤーもなしでバスタオルで水分をとってしまえば、そのまま自然乾燥でOK。なんとも便利だ!!
それでカッコイイのだからゆうことなし。
以前は、お姫様のように縦ロールでくりくりに。
毎日美容院へ行っていた。
髪も傷んでいたんだろうナあ。