「芥川賞を受賞した畠山丑雄の‟叫び”は力作である。阿片を用いて中国を支配しようとした戦前の日本の国策を遠い題材として、天皇の戦争責任まで筆は及んでいる。ミャクミャク氏が ‟叫び” の発端である阿片政策を論じ、鈴音氏が阿片栽培の先兵となった二反長音蔵に言及している。日本の阿片政策は東京裁判でも事実上免罪され詳しい実態は明らかにならなかった。二反長音蔵と並んで ‟阿片王” と呼ばれた里見甫(はじめ)については佐野真一の ‟阿片王ー満州の夜と霧” がじつにおもしろい調査実録になっている。先日、作画担当、鹿子37歳での急逝が報じられた人気マンガ‟満州アヘンスクワット”には、里見甫が‟里山柾(まさみ)となって登場する。このマンガは一見、阿片密売に携わる若者らをヒーローとする冒険で、国家や暴力組織に抗うアクションが売りだが、主人公たちは、英雄ではなく、わずかな光明にすがってはいるが、結局どんな悲惨な運命に至るかはもっと先を見てほしいと語った。  (夕日と拳銃) 」

佐藤さんと石井社長で打ち合わせをした。
トウシューズの技術を指導するにしても、泊まり込みとなる。
そこで、その場所を提供して下さる、という有難いお話をいただいた。
バレリーナの工場ラ・ニタのちょうど下に立派なお家がある。そこは、5年前佐藤常務が美味しいお菓子を出して下さり、日本初のレオタードのお宝を見せてもらった所だ。
もうすぐ黄色の可愛い福寿草が咲き出すだろうし、キラキラと澄んだ水をたたえる川が流れている、桃源郷。
バレリーナが緑が縁を呼び、タンポポの綿毛が新しい土地に根付いていこうとしている。
しっかりと根がはれるよう、大地を踏みしめる仕事をしたい。
それは過去から未来へ、つながっていく。

「ついでに 呼び に書かれていない外伝を付け加えると、音蔵を盟友として阿片の国内生産を飛躍的に進めたが、製薬会社を経営する星一。
星新一の父である。文学は歴史に埋もれた‟叫び”を発掘し響かせるのが任務だ。
それがさらなる反響を生む。 (鈴の音 大波小波) 」