「くらし歳時記
     光の雛        文  広田 千悦子
                写真 広田 行正


 明日は雛祭りを迎えます。 ちょうど満月と重なる明るい夜になりそうです。現在は女の子のお祝いの日としての側面が強いですが、古くは様々な意味合いがありました。
例えば人の形に見立てた木や紙などの形代に災いや病などの厄を託し、川や海の流れに委ね自分の身代わりとしました。この時季、野山に出かけたのも邪気を払い、自然の力をいただいて、日々を安寧に過ごすことができますようにと願うためでした。
おうちに女の子がいなくても、春の月の光を浴びながら、ハマグリや菜の花など、旬のおいしいものをちょっとつまむなどして、本格的な春を前に一息つく日としても良いと思います。お雛さまも身代わりになってくれる形代やヒトガタと呼ばれるものが由来です。
今年は薄く透けるたびに、鳴る音も魅力的な雁皮紙で光を沢山見せてくれるお雛様を作ってみました。
お天気がよければ、お月様はもちろん月の光が当たるところにも置いてみようと思います。 」

表参道の紀ノ国屋は べリーを置いている。夕方になると、果物見切りコーナーに、まれに赤いベリーが箱ごと置いてあるので、どうかな!?とのぞく。
”あったー”ベリーはハチの大好物で、食が細くて何を食べさせたらいいのかと、迷い迷って探し当てた。おかげでハチは長生きをして20年がたつ。
この時、お店は雛あられやひし餅やらで、桃色に染まる。ついその可愛らしさに負けて、買い物かごにポンポンと入れていくと、とんでもないことになってレジで後悔する。
賢い主婦は雛祭りと言っても、書き出したメモをチェックしながら、心を縛って浮足だたないように!! 始まった春はお財布のひもを少し固めにしておこうか。