「我慢するなメシと旅 イラストレーター、エッセイスト 沢野ひとしさん(81)
‟あれはうまかったな” と折に触れて思い出す食事がある。それはいつも、土地の風景や人の記憶とともにある。若いころ登った冬山では、ベーコンとジャガイモや玉ねぎなどをラードで炒めた携帯食 ‟ぺミカン” が活躍。ヒマラヤでは、ニンニクとトウガラシを石ですった調味料が重宝した。‟山登りを長くやってきた。山では食事をおろそかにできないから、ついメシの話になってしまう” 黒竜江省の友人宅で出たギョウザは、アスパラやレンコン、ナスなど自家製野菜をふんだんに使い、皮は手作り。タレも自家製のごま油と黒酢、しょうゆを混ぜた特製。‟素の野菜はこんなにうまいのかと驚いた。土の味とも言えるような味だった。” 80歳を過ぎ、食事も旅も無理しないようになった。‟普通に食べること。なるべく外にでること” を こころがけている。惣菜は買わずに自分で作るようにしている。鍋料理がお気に入りで、豆腐、長ネギ、葉物野菜は切らさない。‟年を取ると、ちょっとしたことも面倒になるけど、食をおろそかにしてはだめ” イラストレーターとしておよそ半世紀。‟注文がなくても絵を描き続けている。どうでもいいと思うと、人生楽しくなくなるからね” (栗原淳) 」

桃が山の学校で、大きなでかいキャベツを持ち返った。
食べる前に ‟バーバ絵をかいて!?”
さっそく、とりかかった。
芯のあたりから、どぶのような匂いがする。肥沃な真っ黒な土地で植えられていたのか生きたしっかりとした重さを感じる。
葉脈がまるで私の手の浮き出た血管のように、力強い。緑も葉緑素が、太陽の光をさんさんと受けて、育った。
だから、黄色、水色、青、インディゴ、紫・・・どんどん色を重ねて、キャベツの葉っぱを描く。
81歳のイラストレーター。69歳の私。
よし、まだまだ私は若い。
若さを長持ちさせるためには、生活をおろそかにしない。いや楽しむ!!

桃のキャベツ
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バーバのキャベツ
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