「大波小波 戦争の本当の怖さ
太宰治は戦時下、防空壕の中で子どもたちに昔話を読み聞かせながら、独自の‟お伽草紙”を創作した。‟カチカチ山”は息苦しい時代に、可能な限り精神の自由をうたった。原作は正義のウサギと悪いタヌキの話。だがウサギを10代の美少女にたとえ、タヌキは最後に泥舟で沈むのだが、だらしない中年男に設定し、‟惚れたが悪いか”と語らせる。戦時下の不健全な恋愛譚に仕立て、恋愛は悪かと問うた。子ども向けの物語を装い、正義や善の励行を逆手にとったのだ。吉本隆明は‟カチカチ山”の評で戦争の本当の怖さはデカダンス。不道徳や悪を許さないという社会の強圧にある、と述べた。戦中下に青春を送った吉本は‟お伽草紙”をとおして圧政の下での文学の立ち姿を見た。残虐な戦争は映像などで目に見える。だが見えない戦争は国民が気づかぬうちに進行し、権力は自由の圧迫や健康な精神によって支配を強める。常に個人を縛り情報を公開せず道徳、民族、愛国を強調し一律化をはかる。現代の底流に戦争の本当の怖さが潜んではいないか。敗戦間近い困難な時期に筆を取った太宰の抵抗に一票を投じたい。 (浦島太郎)」
孵卵器で生まれたゴンちゃんが立派な鳥に成長した。
そして、ゴマとハナに次の卵が産まれていて、実は3羽のひなが、まだうぶ毛くらいで育っているようだ。
‟巣箱を開けたら育てなくなるから”と言っているにもかかわらず、リアとアイーダは中をチェックした。
ハナは巣箱の中で羽を広げてひなたちを守ろうとしているし、ゴマはつついて攻撃する中、‟3羽が育ってる!!”とリナは言った。
見えない戦争は気づかぬうちに、常に個人を、道徳、民族、愛国などで個人を縛る。
時々、何が自分を動かしているのか、自問自答してみなければ。
ところで、ふしぎなことに、いつもの電車を一つ手前で下りてしまった。
なぜか足が動き導かれるように、神社の前にいて、柏手を打っていた。
雨上がりの静かな境内。ここは東京のど真ん中。心が秀明に透き通っていった。



太宰治は戦時下、防空壕の中で子どもたちに昔話を読み聞かせながら、独自の‟お伽草紙”を創作した。‟カチカチ山”は息苦しい時代に、可能な限り精神の自由をうたった。原作は正義のウサギと悪いタヌキの話。だがウサギを10代の美少女にたとえ、タヌキは最後に泥舟で沈むのだが、だらしない中年男に設定し、‟惚れたが悪いか”と語らせる。戦時下の不健全な恋愛譚に仕立て、恋愛は悪かと問うた。子ども向けの物語を装い、正義や善の励行を逆手にとったのだ。吉本隆明は‟カチカチ山”の評で戦争の本当の怖さはデカダンス。不道徳や悪を許さないという社会の強圧にある、と述べた。戦中下に青春を送った吉本は‟お伽草紙”をとおして圧政の下での文学の立ち姿を見た。残虐な戦争は映像などで目に見える。だが見えない戦争は国民が気づかぬうちに進行し、権力は自由の圧迫や健康な精神によって支配を強める。常に個人を縛り情報を公開せず道徳、民族、愛国を強調し一律化をはかる。現代の底流に戦争の本当の怖さが潜んではいないか。敗戦間近い困難な時期に筆を取った太宰の抵抗に一票を投じたい。 (浦島太郎)」
孵卵器で生まれたゴンちゃんが立派な鳥に成長した。
そして、ゴマとハナに次の卵が産まれていて、実は3羽のひなが、まだうぶ毛くらいで育っているようだ。
‟巣箱を開けたら育てなくなるから”と言っているにもかかわらず、リアとアイーダは中をチェックした。
ハナは巣箱の中で羽を広げてひなたちを守ろうとしているし、ゴマはつついて攻撃する中、‟3羽が育ってる!!”とリナは言った。
見えない戦争は気づかぬうちに、常に個人を、道徳、民族、愛国などで個人を縛る。
時々、何が自分を動かしているのか、自問自答してみなければ。
ところで、ふしぎなことに、いつもの電車を一つ手前で下りてしまった。
なぜか足が動き導かれるように、神社の前にいて、柏手を打っていた。
雨上がりの静かな境内。ここは東京のど真ん中。心が秀明に透き通っていった。



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