★増える.

◎ガス分析を考えると、基本的に呼吸数増加は,高CO2血症・アシドーシスの代償であるはずです。しかし、低酸素でも調べてみると呼吸数が増えます。これは状況によります。

Guyton and Hall Textbook of Medical Physiology, 13e (Guyton Physiology)


 やはりGuyton。


■低酸素と呼吸数に関わる状況
①低酸素⇒呼吸数増加となりにくい場合
・大気中の酸素が少ない時
・貧血(酸素を運ぶHbが少ない)
・酸化酵素の阻害;中毒など
⇒これらは,利用できる酸素,酸素の利用の障害であり
⇒深呼吸で代償されるのです!

但し状況により、実際は呼吸数増加する(下記参照)!

拡散障害=膜の肥厚:肺線維症など
⇒CO2はO2の20倍速く拡散します
⇒高二酸化炭素血症となりにくいので
⇒頻呼吸は起きにくいです。


②低酸素⇒呼吸数増加となりやすい場合

低換気
 ⇒CO2はO2と同じだけ,運搬が障害されます

・循環不全

 ⇒組織に循環する血流が少ないです
 ⇒組織からCO2が除去されません
 ⇒組織での呼吸が増加します
 (これにより乳酸増える)
※但しCO2の方がO2より運搬されやすいため,組織低酸素の方が顕著となります


■低酸素⇒呼吸数↑
●具体例
・肺炎で呼吸数増加は感度が非常に高いです
・高地にずっといると呼吸増加反応(hypercapnic ventilatory responce: HCVR)が起きます
⇒低酸素で呼吸数増加しています

●メカニズム末梢化学受容体反射
…参照:http://blog.livedoor.jp/megikaya/archives/39214046.html

生理的意義
・呼吸数増加
⇒肺胞CO2↓
CO2拡散↓により、肺胞内O2↑


参照 Guyton生理学,UpToDate