★基本的に肥満細胞と好塩基球からのメディエーター遊離を抑制するエピネフリンが根本治療。

◎アナフィラキシーは必ず経験する疾患で、バイタルが怪しければまずエピネフリンですが、治療機序を理解する事は重要です。

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■エピネフリン(ボスミン)

●すぐに投与することが重要!遅いと命取りになることが示されています。
アナフィラキシーに対するエピネフリンの禁忌はありません!
 (過剰投与による低酸素/虚血性脳症のリスクはありますが、利益が上回ります)

…なぜエピネフリンかというと、その作用機序が原因治療だからです。
●作用機序
①血管収縮作用(α1)
 ⇒血圧↑
②気管支浮腫改善 (α1) ⇒気管支痙攣改善
③強心作用(β1) ⇒血圧↑
④気管支拡張作用(β2) ⇒浮腫による呼吸困難を改善する
⑤メディエーター遊離を抑制(β2) ⇒血管透過性亢進を防ぐ= 根本的治療

ivよりもim(筋注)が推奨されています。これは、投与しやすい(ルートがいらない)、効果が速やか、かつ副作用が少ない(心室性不整脈)からです。
imのエピネフリンは1mg/ml (もしくは1000倍希釈)です!
 どんな年齢でも、0.01mg/kg (最大0.5mg) 1回の筋注です。
 ⇒反応無い場合は、5-15分後に再投与です!
ivのエピネフリンは0.1mg/ml (10000倍希釈)を0.5-1ml緩徐に投与です!
 小児の適切な投与量は定まっていません


■グルカゴン

β遮断薬内服中の患者は、アドレナリン投与に反応しにくい=低血圧が遷延する場合があります。
⇒こんな時はグルカゴン!
β受容体を介さずに強心作用を発揮するからです。

成人には1-5mgを5分以上かけてゆっくり静注
  小児には20-30μg/kg (最大1mg)を5分以上かけてゆっくり静注
※投与が早すぎると嘔吐します。


■他
●気管支拡張薬(β2刺激薬)

エピネフリンに反応しない気管支痙攣に適応です
⇒しかしα1作用による気管支浮腫改善作用がないため、あくまでエピネフリンの補助です。

●抗ヒスタミン薬(H1/H2 blocker)

・アナフィラキシーの治療効果はないと考えて良いです
 …mast cell, basophilsに働かないため、メディエーター遊離抑制作用がありません
痒み等の症状を取る効果はあります
⇒よく使われますが、アナフィラキシーの治療にはなりません。

●ステロイド

・効き始めるまでに数時間かかるため、アナフィラキシーの初期治療には成り得ません。
・アナフィラキシーのbiphasic reactionを抑えるために投与する事が多いですが、ステロイドの有用性は確かめられていません
※投与するとしても、1-2mg/kg/dayの1-2日投与で十分です。


参照 UpToDate