★キニン類が蓄積するため。

◎基本的な事ですが、意外に知られていないのでまとめました。

■ACE阻害薬とARBの薬理機序の違い

●RAAS系
 アンギオテンシンI▶︎アンギオテンシンII▶︎AT1受容体に結合
・ACEiは最初の▶︎(ACE; angiotensin converting enzyme)、ARBは2つ目の▶︎をブロックします。

●ACEとキニナーゼIIは同じ構造です
キニナーゼIIは、キニン類を分解する酵素です。
⇒ACE阻害薬によりキニナーゼIIも阻害されます。
⇒それによりブラジキニンが分解されず、体内に蓄積します。
⇒ブラジキニンが気管支のC繊維受容体を刺激、空咳を生じます。

・基本的にはエビデンスの強いACE阻害薬を第一選択とし、咳により継続が難しくなった時にARBにスイッチすることが一般的とされます。


参照 J Am Coll Cardiol. 2015 Mar 17;65(10):1029-41.