2005年03月
2005年03月15日
「過敏性腸症候群」緊張するとお腹の具合が悪くなる
春になって、入学、就職され、新しい生活をスタートされた方も多いかと思います。希望や意欲をもって、期待に胸を膨らましていられるのではないでしょうか?
一方、新しい慣れない環境でとまどったり、まごついて、体調を崩してしまう場合もあるかもしれません。なかでも、お腹が痛くなったり、排便がきちんとしなくなるのは比較的よく見られる症状です。
そのような病気に過敏性腸症候群と呼ばれるものがあります。 腹痛や腹部の不快感が3ケ月以上続き(断続的な場合もあります)、排便に変化が見られる場合は、過敏性腸症候群が疑われます。排便の変化とは、回数が増えたり(1日3回以上)、逆に便秘気味になって減ったり(週3回以下)します。便も硬くなってウサギの糞のようになったり、逆に軟らかくなって水様便になったり、粘液が出ることもあります。腹痛が排便によって楽になったり、急に便意をもよおして、我慢できない場合も有ります。通勤・通学の途中で電車を降りて、駅のトイレに駆けこむことがたびたびあると訴える人もいます。重要な会議、試験の前などにひどくなったりします。
まず、偏食、食事量のアンバランス、夜食、睡眠不足などを改善し、生活習慣を是正しましょう。刺激の強い香辛料、アルコールの摂り過ぎもよくありません。また、心理社会的ストレスがあると悪化します。自分自身ではストレスと感じていなくても、過度に緊張したり、頑張りすぎている場合もあるでしょう。ストレスを自覚していても、自分では取り除けないことが多いと思います。
そのような症状があれば1人で悩まず、医師にご相談下さい。