2006年09月

2006年09月14日

大腸癌の話 その2

ポリープは身体のいろいろなところにできますが、大腸はポリープができやすい臓器です。 大腸のポリープは癌になるから取る必要があると思っていらっしゃる方も多いようですが、 癌に変わるのは一部のポリープで、多くは癌に変化しない良性のポリープです。

健康診断で便潜血試験が陽性(腸から出血がある)ならば、大腸の精密検査が必要ですが、 検査をするとしばしばポリープが見つかります。大腸の内視鏡検査を受けたらポリープがあったので取ったと言われたという話を良く耳にしますが、最近は癌になる可能性の殆どない良性のポリープは取らないという考え方が主流です。良性ポリープと癌になる悪性ポリープを見分ける方法は、内視鏡でポリープ表面の状態をよく観察することです。また、直径が1cm以上の大きなポリープは癌になる可能性が高いと言われています。

このように大腸のポリープは過剰な心配をしないでも良いのですが、種類によっては定期的に内視鏡検査が必要です。



2006年09月13日

大腸癌の話 その1

食生活の欧米化によるものか、わが国でも大腸癌が増えてきました。やがては、胃癌よりも大腸癌が多くなるだろうと予想されています。大腸は長い管なので、癌が出来る場所によって、症状が異なりますが、便秘になってきたり、便が細くなったり、排便後も便が残っているような感じがしたら、要注意です。また、便に血液が付いていたり、排便時に出血すると痔だと思いがちですが、(もちろん痔の可能性もありますが)大腸に他の病気があるかもしれません。また、このような明らかな症状無く、健康診断時に便の検査で見つかることもあります。便潜血反応と呼ばれる検査で、便の一部を採り、中に血液が含まれているかどうかを調べます。1回だけでなく、2回調べる方が正確に診断できるので、多くの健診では2日分を調べる方法が行われています。

大腸癌や大きなポリープは表面がもろくて出血しやすいので、便中に含まれる血液の量が多ければ陽性(癌の可能性がある)、少なければ陰性(可能性が少ない)です。陽性ならば大腸の精密検査が必要です。検査にはX線を使った注腸造影と大腸の内視鏡検査があります。特に内視鏡検査は組織の一部を採って悪性の細胞が含まれるかどうかを調べることができるので、大変有力です。

大腸癌ができると血液中に増える物質(腫瘍マーカー)には、CEAやCA19−9がありますが、いずれもそれ程敏感なものではなく、これらで癌の有無を判定する事は余程大きな大腸癌でない限り、無理だとお考え下さい。



当院について
渡辺医院
胃腸科/内科/皮膚科/消化器科
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