2007年07月

2007年07月09日

「医者とネクタイ」

ネクタイを締めないで白衣(スタンドカラーの半袖の白衣ではなく通常の白衣)を着ている医師を何となくダラシナク感じた事はありませんか?
そもそもネクタイの起源は17世紀のクロアチアの騎兵部隊が首に巻いていたものとする説が有力なようで、制服の一部、つまりある集団に属している事を明らかにするためのものでした。
 あまり機能的とは思えないのに、現代でもネクタイが幅を利かせているのは、身に着けていればきちんとした社会の一員であると自他共に感じられるからではないでしょうか?「医者はとかく社会性に欠けると批判されがちだから、せめてネクタイくらいは着用すべし」と30年近く前、研修初日の医局長の言葉が刷り込まれているせいか私などはネクタイを締めていないと何か落ち着きません。社会的ではないような気がしてしまいます。だから、常にネクタイをしてきました。ところが数年前、この信条を揺るがすような記事が権威ある米国の医学雑誌に掲載されました。医師のネクタイは病原性微生物がたくさん付着しているというのです。十分納得できる話です。10年以上前から、ナースキャップを被った看護師さんの姿を見ることが少なくなったのは、ナースキャップには落下細菌の付着が多いからなのだそうです。ナースキャップには職業的プライドが込められている筈なのに、感染源となりうる着衣を止める決断はプロフェッショナルだと感心したものです。
 それに較べて優柔不断な私は、ネクタイの呪縛からなかなか逃れられないのですが、最近クールビズとかでネクタイを締めない風潮が出てきました。今まで夏になると暑がりな私は診察室のエアコンをガンガン効かせていましたが、地球温暖化と聞くとそうもいかず、昨年からノーネクタイにしました。首元が楽になって、細菌が付着しているかもしれないものを身につけないのは気分爽快です。
 暑い間はそれでいいけれど、涼しくなったらどうしましょうか? 取り敢えず、以前ほどはネクタイを締めずに仕事をしてみようかと思っています。


当院について
渡辺医院
胃腸科/内科/皮膚科/消化器科
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