2012年03月12日

増え続ける大腸癌

大腸癌が増え続けています。2015年には罹患数(大腸癌になる人数)は胃癌を抜いてトップになると予測されています。なぜ大腸癌が増えるのか?は、日本人の食生活の欧米化に関係があります。脂肪や動物性たんぱく質の多い食品を取り過ぎると、それらが分解される過程で発癌性のある物質ができます。また、食物繊維の少ない食品で便秘になれば、この発癌性物質が腸の粘膜に接触する時間が長くなり、大腸癌ができやすくなります。
では、食物繊維が豊富な食品を食べていれば大腸癌になり難いのか?残念ながら、理屈通りにはいかないようです。2005年「野菜や果物をたくさん食べても大腸癌になる危険性は変わらない」、2007年には「便通が2〜3日に1回の便秘がちな人も大腸癌になる危険性は高まらない」との研究結果を厚労省が発表しました。食物繊維の多い食品に大腸癌の予防効果を期待するのは無理なようです。一般的に何かを食べたり飲んだりすることによって癌を予防するのは不可能と考えた方が良いでしょう。それより、大腸癌で死なないためには便潜血反応による大腸癌検診を受ける方が余程効果的です。
我が国の5大癌といえば胃癌・大腸癌・肺癌・肝臓癌・乳癌ですが、胃癌はピロリ菌感染者の減少、肺癌は喫煙者の減少、肝臓癌はC型肝炎感染者の減少で将来的に減ると考えられていますが、大腸癌に関しては減少する要素がありません。大腸癌は早期発見可能な癌であり、早期発見すれば死亡に至る事は極めて稀です。是非、検診を受けて下さい。

順天堂大学下部消化管外科冨木裕一准教授の論文を基にしています。


当院について
渡辺医院
胃腸科/内科/皮膚科/消化器科
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