2019年07月31日

便秘

 便秘とは便を十分に快適に出せない状態のことで、胃腸の病気では最も悩んでいる方が多いと言われています。しかし、便秘でお悩みの方の多くは市販の下剤を飲んで出していたり、あるいは便秘と自覚のないままに生活している方も多いと思われます。

市販の便秘薬の殆どは腸の蠕動運動を刺激して排便を促すので、飲むとお腹が痛くなることも多く、また段々効果が薄れていくために飲む量が増えていく傾向にあります。何十年も飲み続けると大腸が空気の抜けた風船のように弾力性を失い、腸内に大量の便が有りながら少しづつしか排便できないとても困った状態になります。
 
便秘は習慣性なので、悪いサイクルを断ち切ること、腸内の環境を良くすることが必要です。そのような生活習慣の改善で改善しない場合は、薬での治療を考えます。最近2〜3年間に新しい全く異なったメカニズムで効く薬剤が出てきました。長期に続けても副作用は少ないと考えられます。

便秘でお困りの方は一度ご相談ください。
 中年以降では便秘に大腸癌が隠れている場合もありますので、一度は大腸内視鏡検査を受けられることをお勧めします。新聞などで便秘について述べられている先生の中には全く大腸検査などしていない方も残念ながらいます。ちょっと困ったものですね。


当院について
渡辺医院
胃腸科/内科/皮膚科/消化器科
当院では風邪から高血圧、高脂血症(高コレステロール血症)、糖尿病までの一般内科診療はもちろんですが、特に消化器病(胃腸の病気)の診療に力を入れています
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