メディカルレター

2017年07月14日

内視鏡(胃カメラ)による胃がん検診を行っています

平成29年5月から、目黒区では内視鏡による胃がん検診が始まりました。

お陰様で順調に進んでおり、検査を希望される方の人数は当初の予測を大きく超えています。当院では皆様から高い信頼を頂き、区内で最も受診者数が多くなっております。
私は医師会を代表してこの内視鏡検診を立ち上げに尽力しましたので、この検診に大変思い入れがあり、検査の質・精度は最高のものを目指しております。嬉しい悲鳴を上げることなく、皆様の信頼にお応えします。

検査ご希望の方は

  1. 目黒区健康推進課 TEL:03‐5722‐9589または03‐5722‐9423へお電話で受診券を請求して下さい。
  2. 受診券がお手元へ届いたら、当院TEL:03‐3712‐2222で予約して下さい。

>> 内視鏡による胃がん検診が受けられます



2017年05月19日

内視鏡による胃がん検診が受けられます

平成29年5月から30年3月末日まで(以後、毎年同時期に実施)、目黒区で内視鏡による胃がん検診が受けられます。

  • 目黒区在住で50歳以上の方
  • 2年に1回、内視鏡による胃がん検診かバリウムによる検査がご自分で選んで受信できます。
  • 区役所健康推進課
    TEL: 03-5722-9589・9423
    にお電話で申し込みください。
  • 当院で検査希望の方は当院へお電話で予約できます。
    TEL: 03-3712-2222

>> さらに詳しく [目黒区で胃がん内視鏡検診が始まります]



2017年03月16日

目黒区で胃がん内視鏡検診が始まります

平成29年5月から目黒区で、胃内視鏡(胃カメラ)による胃がん検診が始まります。目黒区在住で50歳以上の方は当院で受けることができます。今まで目黒区ではバリウムを飲むX線検査で胃がん検診を行ってきましたが、今年からバリウムによる検診か内視鏡検診か自分で選択します。

消化器専門の医師の間ではバリウムによる検査より内視鏡検査の方がより小さな病変、つまりより初期の胃がんを見つけることが可能であるというのはいわば常識でしたが、厚労省は明らかなデータが無いという理由で、長い間内視鏡検診を推奨してきませんでした。ところが近年、内視鏡検診によって胃がん死亡を減らせるというはっきりした証拠が出てきたため、国も重い腰を上げました。

バリウムによる検査は短時間に大勢の人を検査するには適した検査法ですが、モノクロームで胃粘膜面の凹凸を見ているので、胃内視鏡の精度には残念ながら及びません。また、放射線の被ばくという問題もあります。対して、胃内視鏡検査はカラー画像で見たいところをクローズアップしてみることが可能で、必要ならば粘膜の組織検査もその場でできます。但し、習熟した検査医でないと苦痛を伴ったりする場合があります。また、この10年間で普及した鼻から入れる内視鏡を使えば楽に検査を受けることができます。直径5mmのファイバースコープですが、デジタル技術の進歩のお陰で口から入れる10mm程の器械と遜色ない画像が撮影できます。

これからは未だ症状も無い初期のうちに胃がんを見つけて内視鏡で粘膜の一部を切除する。この方法ならば、入院期間も数日で済み、手術後に食事の量が減ったり、ゆっくり食べないと消化できずに苦しむといった後遺症からほぼ開放されます。今や、胃がんで死ぬことは勿論、胃を切除することもなくて済むのです。そのためにも是非内視鏡検診を受けて下さい。

受診できるのは

50歳以上の目黒区民ならば、2年に1回胃内視鏡検診かバリウムによる検診か選んで目黒区に申し込み、内視鏡検査ならば当院で検査が受けられます。

詳しくは目黒区役所にお尋ねください。



2015年04月16日

胃炎に対してもピロリ菌の治療をしています

平成25年3月から、ピロリ菌の検査・治療に対して厚生労働省は医療保険の適応を拡げました。それまでは胃潰瘍・十二指腸潰瘍に罹った人が対象でしたが、現在は慢性胃炎がある人も対象になっています。ついに国がピロリ菌は胃がんの大きな原因であることを認めて、予防的にピロリ菌の退治を始めたのです。
但し、制度上の制約があります。それは「6か月以内に胃カメラを受けて(バリウムの検査ではダメ)、胃炎が存在することを確認していること」というものです。40歳を過ぎれば殆どの人は多かれ少なかれ胃炎がありますから、この制約は治療受ける人を制限するのではなく、胃腸科の専門医に治療を受けなさいという指導です。もちろん薬を飲むわけですから、それなりの副作用の可能性もあります。慣れた専門医で治療を受けることをお勧めします。当院でも、昨年来さらに多くの患者さんがピロリ菌の治療を受けられました。

2014年01月15日

食道癌治療について思うこと

やしきたかじん氏の逝去が報道されました。ご冥福をお祈りいたします。
その報道の中で、食道癌治療に携わっていた者として気になる部分がありました。氏は早期食道癌の内視鏡的治療後数年で亡くなられたわけですが、内視鏡的治療が可能な程の進行程度であったならば、殆ど完治だったはずです。内視鏡を用いた治療は患者さんの負担が小さく魅力的ですが、一方内視鏡で切除してみたら、想定していたよりも癌が進行していて、手術が必要になる場合もあります。やしき氏の場合はその辺がどうだったのでしょうか?
最近、患者さんの負担が少ない治療法がいろいろ開発されて、注目と期待を集めています。しかし、病気、特に癌の治療においてもっとも重要なのは言うまでもなく、きちんとした治療を行うこと、言い換えれば「癌をきちんと取り除くこと」です。これは主たる部分だけでなく、転移した(している可能性のある)リンパ節も全て取り除くことです。
患者さんの負担の少ない治療の開発は重要ですが、きちんとした治療ができるかどうかがポイントです。医療を行う側は当然ですが、受けられる患者さんも正しい判断の上で選択してください。そのためのアドヴァイスは勿論、必要ならばきちんとした医療機関、医師を紹介いたします。

2013年02月25日

ピロリ菌治療の保険適応が拡大されました

TVでも報道されているように、平成25年2月下旬から胃炎に対してピロリ菌の除菌が健康保険の適応になりました。ピロリ菌はもともと胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因として見つかりましたが、その後胃癌を始め多くの病気の原因になる事が分かってきました。しかし、わが国の健康保険では、胃潰瘍・十二指腸潰瘍のほかには胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌の手術後ときわめて特殊な病気にしか除菌治療が認められていませんでした。
我が国の50歳以上の60〜80%がピロリ菌に感染していると考えられています。現在、毎年10万人以上が胃癌に罹り、5万人が亡くなっています。50歳までにピロリ菌を退治すれば、胃癌に罹るリスクを大幅に減らすことができ、胃癌で亡くなる方はいなくなるかもしれません。
ピロリ菌の退治に際しては、胃カメラで胃炎がある事を確認してからが望ましく、また専門医できちんとした治療をしないと、菌が薬に対して抵抗性を持ち、退治できなくなるのでご注意ください。当院では既に1000人以上の方が除菌治療を受けられています。

2012年07月04日

やっぱり鼻からの胃カメラは楽!

昨日うれしい事があったので、ちょっと自慢させて頂きます。

とても不安そうな様子の40代の女性が診察室に入ってこられました。喉から胸、上腹部に違和感があって胃カメラの検査を受けたいが、今まで検査を受けようとしても、苦しくて我慢できず5つの医療機関で途中で中止になったとの事。まず普通に口からの検査では反射が強くて全くダメだった。眠っている間に検査を受けようとしたが、緊張のあまり鎮静剤が全く効かなかった。鼻からの胃カメラも苦しく、さらに耳鼻科の細いスコープでも無理だった(耳鼻科の喉までのスコープは、胃腸科で使う鼻からの胃カメラよりもさらに細いのです)。
と、おっしゃって、ファイバースコープの検査に恐怖感をお持ちでした。

診察するとやはり胃カメラによる検査が必要と考えられたので、鼻からの胃カメラを受けて頂くことにしました。普通に鼻から局所麻酔をかけて、ゆっくり。とスコープを鼻から入れて進めていくと、難なく食道に入り、検査ができました。途中からは落ち着かれて、会話も可能でした。終わってからはとても安心されて帰られました。

検査は患者さん自身が楽なことは勿論大事ですが、ゲホゲホ、オエーッという反射が強ければ十分な観察ができず、見損ないや見落としかねません。どんなに最先端の器械を使っても、そこだけはどうにもなりません。

患者さんに苦痛無く検査を受けて頂くのは、患者さん自身の為だけではなく、医師にとっても大事なのです。



2012年03月12日

増え続ける大腸癌

大腸癌が増え続けています。2015年には罹患数(大腸癌になる人数)は胃癌を抜いてトップになると予測されています。なぜ大腸癌が増えるのか?は、日本人の食生活の欧米化に関係があります。脂肪や動物性たんぱく質の多い食品を取り過ぎると、それらが分解される過程で発癌性のある物質ができます。また、食物繊維の少ない食品で便秘になれば、この発癌性物質が腸の粘膜に接触する時間が長くなり、大腸癌ができやすくなります。
では、食物繊維が豊富な食品を食べていれば大腸癌になり難いのか?残念ながら、理屈通りにはいかないようです。2005年「野菜や果物をたくさん食べても大腸癌になる危険性は変わらない」、2007年には「便通が2〜3日に1回の便秘がちな人も大腸癌になる危険性は高まらない」との研究結果を厚労省が発表しました。食物繊維の多い食品に大腸癌の予防効果を期待するのは無理なようです。一般的に何かを食べたり飲んだりすることによって癌を予防するのは不可能と考えた方が良いでしょう。それより、大腸癌で死なないためには便潜血反応による大腸癌検診を受ける方が余程効果的です。
我が国の5大癌といえば胃癌・大腸癌・肺癌・肝臓癌・乳癌ですが、胃癌はピロリ菌感染者の減少、肺癌は喫煙者の減少、肝臓癌はC型肝炎感染者の減少で将来的に減ると考えられていますが、大腸癌に関しては減少する要素がありません。大腸癌は早期発見可能な癌であり、早期発見すれば死亡に至る事は極めて稀です。是非、検診を受けて下さい。

順天堂大学下部消化管外科冨木裕一准教授の論文を基にしています。

2012年03月05日

女性では癌による死亡は大腸癌によるものが最も多い

何となく意外な感じがするかもしれませんが、女性の癌死(癌による死亡)で最も多いのは大腸癌で、乳癌や子宮癌よりも多いのです。(2010年の統計)
乳癌や子宮癌を気にして検診を受ける女性は多いのですが、大腸癌については比較的関心が低いようです。現在大腸癌は診断技術と治療法の進歩によって、死亡率は約30%ですから、大腸癌によって死に至るのは極めて残念なことです。大腸癌の検診は先ず便の潜血反応であり、痛くも痒くも無い検査です。自宅で2日に渡り便のごく一部を取ってきていただくだけです。それで結果が陽性(便中に血液が混ざっている)ならば、大腸内視鏡による精密検査を受けます。当院でも毎年必ず便潜血反応による検診で大腸癌が見つかります。早期の癌ならば、お腹を切らずに内視鏡によって治療できる場合もあります。是非、大腸癌検診を受けて下さい。

2011年06月27日

脂肪肝から癌になる!?

健康診断でGOT(AST)、GPT(ALT)やγ-GTPの値が高く、さらに中性脂肪が多いと「脂肪肝」と指摘されます。アルコールや高脂肪食をとり過ぎて内臓脂肪が増え、肝臓にも脂肪が蓄積しているのですが、余り重大に考えられていないのではないでしょうか。しかし最近では、脂肪肝から肝硬変になった例が増えています。今までわが国では、B型かC型のウィルス性肝炎が慢性肝炎から肝硬変、最終的に肝癌へと進むので、脂肪肝では肝硬変にならないと考えられていました。我々が学生の頃の教科書にも、そう書かれていました。しかし食生活の欧米化が進み、高脂肪食が好まれ、肥満やメタボリック症候群が社会問題になるほど、生活習慣が変化しました。そして遂に脂肪肝が原因の肝癌とB型肝炎による肝癌による死亡数は殆ど同じになってしまいました。さらに困る事にアルコールを飲まないのに過食によって脂肪肝から肝硬変へと進む例も増えているのです。

健康診断で脂肪肝と指摘されたら、軽く考えずにきちんと生活習慣を見直し、肝機能のチェックを定期的に受けて下さい。



当院について
渡辺医院
胃腸科/内科/皮膚科/消化器科
当院では風邪から高血圧、高脂血症(高コレステロール血症)、糖尿病までの一般内科診療はもちろんですが、特に消化器病(胃腸の病気)の診療に力を入れています
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東京都目黒区中目黒5-26-8
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