ピロリ菌除菌

2011年04月07日

ピロリ菌の有無を調べる

ピロリ菌の検査についてのご質問が多いので、もう1度整理してみましょう。
ヘリコバクター・ピロリ(=ピロリ菌)が胃に存在するか判定する検査の方法はいくつかあり、それぞれ特徴と長所・短所があるので目的により使い分けが必要です。
主な検査法について説明します。
  1. ヘリコバクター・ピロリIgG(HP-IgG)の測定:血液中(便や尿でも可)のピロリ菌に対する抗体の量を調べる方法です。抗体量が多ければピロリ菌が存在すると考えられます。食事などの関係無く、何時でも検査できるので健康診断や人間ドックの際によく使われます。正確で確実な検査法ですが、ピロリ菌が(除菌などによって)消失してから、抗体の量が減るまで6〜12ヶ月かかります。
  2. 迅速ウレアーゼ試験:胃カメラの検査時に胃粘膜のごく1部を採って特殊な試薬との反応でピロリ菌の有無を検査します。ピロリ菌は胃粘膜全体に存在するのではなく、地図状にまだらに存在するので、採った個所にたまたま存在しなければ、陰性になってしまうこともあり得ます。したがって、陽性に出ればピロリ菌の存在は確実ですが、陰性の場合に100%存在しないとは言いきれません。ですから、除菌後の判定には不向きです。また当然、胃カメラの検査が必要となります。
  3. 顕微鏡検査:△凌彗ウレアーゼと同じように、胃カメラで1部の組織を採って、顕微鏡でピロリ菌の有無を観ます。迅速ウレアーゼ試験と同じ弱点があります。
  4. 呼気テスト:特殊な試薬を飲んでから、風船のような袋に息を吐き出して、その呼気を検査します。除菌後の判定に最も適しています。除菌後2ヶ月後に行います。
以上のようにそれぞれの検査法をケースバイケースで選択することが必要となります。ご質問があれば、ご連絡下さい。


当院について
渡辺医院
胃腸科/内科/皮膚科/消化器科
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