内視鏡検査

2017年05月19日

内視鏡による胃がん検診が受けられます

平成29年5月から30年3月末日まで(以後、毎年同時期に実施)、目黒区で内視鏡による胃がん検診が受けられます。

  • 目黒区在住で50歳以上の方
  • 2年に1回、内視鏡による胃がん検診かバリウムによる検査がご自分で選んで受信できます。
  • 区役所健康推進課
    TEL: 03-5722-9589・9423
    にお電話で申し込みください。
  • 当院で検査希望の方は当院へお電話で予約できます。
    TEL: 03-3712-2222

>> さらに詳しく [目黒区で胃がん内視鏡検診が始まります]



2012年07月04日

やっぱり鼻からの胃カメラは楽!

昨日うれしい事があったので、ちょっと自慢させて頂きます。

とても不安そうな様子の40代の女性が診察室に入ってこられました。喉から胸、上腹部に違和感があって胃カメラの検査を受けたいが、今まで検査を受けようとしても、苦しくて我慢できず5つの医療機関で途中で中止になったとの事。まず普通に口からの検査では反射が強くて全くダメだった。眠っている間に検査を受けようとしたが、緊張のあまり鎮静剤が全く効かなかった。鼻からの胃カメラも苦しく、さらに耳鼻科の細いスコープでも無理だった(耳鼻科の喉までのスコープは、胃腸科で使う鼻からの胃カメラよりもさらに細いのです)。
と、おっしゃって、ファイバースコープの検査に恐怖感をお持ちでした。

診察するとやはり胃カメラによる検査が必要と考えられたので、鼻からの胃カメラを受けて頂くことにしました。普通に鼻から局所麻酔をかけて、ゆっくり。とスコープを鼻から入れて進めていくと、難なく食道に入り、検査ができました。途中からは落ち着かれて、会話も可能でした。終わってからはとても安心されて帰られました。

検査は患者さん自身が楽なことは勿論大事ですが、ゲホゲホ、オエーッという反射が強ければ十分な観察ができず、見損ないや見落としかねません。どんなに最先端の器械を使っても、そこだけはどうにもなりません。

患者さんに苦痛無く検査を受けて頂くのは、患者さん自身の為だけではなく、医師にとっても大事なのです。



2011年04月07日

ピロリ菌の有無を調べる

ピロリ菌の検査についてのご質問が多いので、もう1度整理してみましょう。
ヘリコバクター・ピロリ(=ピロリ菌)が胃に存在するか判定する検査の方法はいくつかあり、それぞれ特徴と長所・短所があるので目的により使い分けが必要です。
主な検査法について説明します。
  1. ヘリコバクター・ピロリIgG(HP-IgG)の測定:血液中(便や尿でも可)のピロリ菌に対する抗体の量を調べる方法です。抗体量が多ければピロリ菌が存在すると考えられます。食事などの関係無く、何時でも検査できるので健康診断や人間ドックの際によく使われます。正確で確実な検査法ですが、ピロリ菌が(除菌などによって)消失してから、抗体の量が減るまで6〜12ヶ月かかります。
  2. 迅速ウレアーゼ試験:胃カメラの検査時に胃粘膜のごく1部を採って特殊な試薬との反応でピロリ菌の有無を検査します。ピロリ菌は胃粘膜全体に存在するのではなく、地図状にまだらに存在するので、採った個所にたまたま存在しなければ、陰性になってしまうこともあり得ます。したがって、陽性に出ればピロリ菌の存在は確実ですが、陰性の場合に100%存在しないとは言いきれません。ですから、除菌後の判定には不向きです。また当然、胃カメラの検査が必要となります。
  3. 顕微鏡検査:△凌彗ウレアーゼと同じように、胃カメラで1部の組織を採って、顕微鏡でピロリ菌の有無を観ます。迅速ウレアーゼ試験と同じ弱点があります。
  4. 呼気テスト:特殊な試薬を飲んでから、風船のような袋に息を吐き出して、その呼気を検査します。除菌後の判定に最も適しています。除菌後2ヶ月後に行います。
以上のようにそれぞれの検査法をケースバイケースで選択することが必要となります。ご質問があれば、ご連絡下さい。


2010年08月04日

食道癌の検査について

桑田佳祐氏の食道癌報道以来、当院にも検査に関するご質問や依頼が寄せられているので、少し説明いたします。

まず、食道の精密検査で最も有力なのは、現在のところ内視鏡検査つまり胃カメラです。バリウムを飲む食道・胃のレントゲン検査は、簡単に言えば粘膜の凹凸を見ているので、色の変化しか来さない早期の病変を見つけることは殆ど不可能です。
NHKのTV番組「ためしてガッテン」で、食道の早期癌を見つけるためには内視鏡検査の時に食道にヨード液を散布しなければ分からないと述べたために、その問い合わせもあるのですが、確かにヨード液は大変有効です。しかし、ヨード液を食道全部に散布されると胸に焼けるような痛みを感じて大変つらいものです。

私は順天堂大学の食道・胃外科出身で、ここは全国で1〜2番目に多くの食道癌を手術している施設です。前教授の鶴丸先生(現順天堂がん治療センター長)は手術の技術や医学的知識は本当に尊敬できる先生です。鶴丸先生は我々医局員に、一瞬たりとも内視鏡のモニター画面から眼を離さず(瞬きもせず)、全神経を集中して検査にあたれと厳しく(人格は穏やかな先生です)叩き込んで下さいました。一番大事なのは、このように早期の病変はどのように見えるかを熟知し、見逃さない眼力です。そして怪しいと思われる部位に、ヨード液をかけるなどのステップを踏めばいいのです。

「ためしてガッテン」では、某医師が「多くの検査に携わる医師が食道は胃への通過点だと考えている」と述べましたが、これ程鶴丸先生をがっかりさせる発言は無いでしょうね。



2010年03月10日

上手な手術・検査とは

あの先生は器用で手術が上手いとか、検査が上手いとか言いますね。天性の才能が無いと手術や検査は上手くなれないのでしょうか?
外科志望の医学生から「外科医は器用でないとなれませんか?」とよく質問を受けます。外科の教授達は「字が普通に書ければ大丈夫。後は努力。」と答えていました。
私の恩師で食道外科の大家である鶴丸昌彦先生は、器用に要領良く手術を行うというより、じっくりと一切の手抜きなく神経を張り巡らせた手術をなさいます。食道の手術は消化器外科の中でも特に難しく、長時間に及びます。8時間以上に及ぶ手術を最初から最後まで緊張感を持って行うのは、当然とはいえハードです。それがほぼ毎日ですから、超人的ともいえるでしょう。鶴丸先生が名外科医であるのは、生来の器用さよりもこの素晴らしい精神力が理由だと思います。その精神力の源は癌を治そうという情熱です。そして、優れた手術のためにいろいろ工夫をされ、技術を磨くべく大変な努力を怠りません。
先生の手術をはじめとする診療を見ていると、生まれついての天分ではなく、日々の努力が重要であるという当たり前の事実を強く認識します。
自分で手術や検査の上手さを誇る先生もTVでよくお見かけしますが、本当のスーパードクターは違います。
私は手術をすることはもうありませんが、鶴丸先生を見習って、毎日の内視鏡の検査は緊張感を持って、患者さんにやさしく楽にと心がけています。

2009年02月17日

鼻から入れる細い内視鏡は見えない?

最近「鼻から入れる胃カメラは細過ぎて十分な検査ができないのではないか?」と言われているようですが、答えは「いいえ、十分にできます」です。
確かに超高性能の内視鏡に比べると画像は劣りますが、病気を見落とすほど性能に差はありません。10年前の機器と比べれば、現在の内視鏡は細いものでも素晴らしい性能です。
ただし、それなりに検査の手技に熟達している必要はあります。全ての道具に言えることでしょうが、それぞれの機器には特徴・特性があります。
鼻から入れる細いファイバースコープは粘膜面を舐めるように見ていくことが必要です。また、鼻からの挿入にしても熟練していなければ痛みを伴います。

私が内視鏡検査を始めた30年前、勿論デジタルではなく、先端に小さなカメラを内蔵した文字通りの胃カメラでした。
今から見れば、性能的には大した事無かったその機器でも、見落としなんて論外でした。器械の所為にするそんな事は許されませんでした。
当時のトレーニングは随分厳しかったことをふと思い出します。



当院について
渡辺医院
胃腸科/内科/皮膚科/消化器科
当院では風邪から高血圧、高脂血症(高コレステロール血症)、糖尿病までの一般内科診療はもちろんですが、特に消化器病(胃腸の病気)の診療に力を入れています
◆電話
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東京都目黒区中目黒5-26-8
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