セーラが入った瞬間、凍りつく教室。
た、たまらん、このギスギス。
ハァハァ、もっとくれ!
この赤茶色に錆くれた歯車を無理やり回すかのような緊張感をオレによぉ……、ハァハァ……。
この赤茶色に錆くれた歯車を無理やり回すかのような緊張感をオレによぉ……、ハァハァ……。
◆ラヴィニアに学院一のお洒落さんと紹介されたダイアナ。要チェックやでー!
なにしろ女学院です。
当然ですが、少女成分には不足しません。
当然ですが、少女成分には不足しません。
とにかく主役のセーラが名劇でも一、二を争う美少女(当ブログ比)。
脇役にダイアナみたいな子が一人いれば、もうそれで充分なんですね。
「最近のアニメは萌えばかり」という批判をよく耳にします。
長いものには巻かれろ。
そんな時、ポン太は「まったく」と相槌は打つものの、心の中では謝っております。
そんな時、ポン太は「まったく」と相槌は打つものの、心の中では謝っております。
ごめんなさい、美少女が出てこないアニメ、ポン太は見ません!
最近のアニメですけど、セーラと同じく女学園もので、男がほとんど出てこない『マリア様がみてる』なんて最高ですね。
コバルト文庫が原作なのに、男読者が半分以上占めるらしいですけど。
コッソリちょくちょくアニメ化されるレズ物なんかも好きです。
『ささめきこと』とか。
『ささめきこと』とか。
メジャーなところで当然プリキュアシリーズも好きです。
このブログ『世界名作劇場コンプリート』をはじめる際、かなり真面目に『プリキュアコンプリート』とどっちにしようか迷いました。
どっちが正解だったのか。
それは後世の歴史家の判断に任せたいと思います(誇大妄想)。
それは後世の歴史家の判断に任せたいと思います(誇大妄想)。
閑話休題。
で、セーラですね。
フランス語が苦手なミンチン先生の前で、フランス語をペラペラ喋りまくるセーラ。
ピンポイントでミンチン先生を責めまくります。
元々ゼロだったミンチン先生のセーラ好感度がマイナスゾーンへ突入。
ラヴィニア:もう遅いわ。あの人(ミンチン先生)きっと一生あなたを憎みつづけるわ。すごく執念深いんだから。
さすがラヴィニア、空気の読める女。
セーラも少しは見習おうね。
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針井ポン太 オリジナル名劇風小説
壁の花のルー
第29話 まだらの髪色
――マグリットは泣きつづけていた。
初めての夜会の前である。
幼い頃から『カラス』とからかわれてきた黒髪を、街で買い求めた染粉で染めたのが失敗だった。
染粉は売れ残りを詰めたものだったらしく、白っぽい黄色と茶色が混じった粗悪品だったのだ。
異常に気付いたマグリットは、慌てて染粉を洗い落とそうとしたが、流れ落ちずに斑模様となり、ふた目と見られない有様に。
マグリットは夜会の控え室で、頭をショールで覆い、ソファに蹲ってシクシクと涙をこぼしつづけた。
そこへ通りかかったエプロン姿の女の子が声をかけてきた。
「どうしました?」
「あなた、誰?」
マグリットはつっけんどんに聞いた。
「私はルシンダ・ナルカ。マグリット様ですね。数日前、王立学問所の入学式で拝見しました。同期の中で、同じ歳くらいの女の子はマグリット様しかいなかったから、私はよく覚えてます」
「ああ、そう。悪いけど放っておいて頂戴。私いま、とてもアナタとお話しする気分じゃないの」
マグリットは邪険に追い払おうとした。
女の子、ルシンダは、ショールからこぼれ落ちる奇妙な髪色と空になった染粉の瓶を見て事情を悟ったようだった。
ルシンダは何も言わず部屋を出て行った。
再びひとりとなり、マグリットは改めてさめざめと泣こうと思った。
夜会を突然欠席すれば、招待してくれた夫人の顔に泥を塗ることになる。失礼な小娘だと、怒りと共に嘲笑の対象となろう。
今の髪の惨状のまま出席しても、笑いの種になることは確実だ。
マグリットは、退くも進むもできなくなっていた。泣くことしか、できることはない。
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