静岡・伊豆の漢方薬局から一言

心の健康・体の健康、日々漢方相談を受けていて感じた事や個人的な雑談を書いていきます。

2011年11月

「福井・女子中学生殺害事件 裁判所が再審開始を決定」ということで、 25年前、福井市で起きた女子中学生殺人事件について、名古屋高裁金沢支部は、有罪が確定し服役を終えた男性の再審、やり直し裁判を始めることを30日決めました。

どうやら、無罪となりそうで、罪に問われ服役していた男性は本当に辛かっただろうと思います。

ただ、批判を覚悟して言いますが、この事件で思ったことは2つです。

1、以下の中国の教訓を思いました。

 瓜田に履を納(い)れず、 李下に冠を正さず

君子は禍の起こらぬよう未然のうちに防がなければならないし、嫌疑を受けるような状況に自分の身を於いてはならない。瓜畑で履をはきなおしたりすれば瓜盗人と思われてもしかたがない、たわわに実ったスモモの木の下で冠を直せば李盗人と思われても仕方がない。

この男性の場合、うその証言をした知人が暴力団員だったり、自分もシンナーの吸引歴や逮捕歴があったようです。
つまり、警察に疑わしい人物と受け取られても仕方がない状況にあったと言えます。
(起こしてもいない事件で有罪にされるのは本当に気の毒ですが・・・。)

2、えん罪と分かっても被害者の遺族は報われない。

  もちろん、無実の人が有罪となることはあってはならないことですが、再審開始が決まったことで、再びマスコミが遺族をインタビューしています。再び当時のことを思い出させられた遺族の方はとても気の毒だと思いました。そういう意味でも、警察・検察はえん罪を作ってはいけません。

 

先週、伝統漢方研究会の全国大会の前日にオプショナルツアーとして、比叡山延暦寺へお参りと見学に行ってきました。
比叡山延暦寺は、いわずとしれた、平安時代初期に最澄(767年 - 822年)により開かれた日本天台宗の本山寺院です。(戦国末期には織田信長に焼き討ちされました。)
滋賀県の琵琶湖近辺にあり、標高848mの比叡山全域を境内とする壮大な寺院です。京の都の鬼門(北東)を守っています。
延暦寺の根本中堂では、お坊さんの面白くも為になる話を聞きました。(関西のお坊さんは話術に長けているといつも感心します。)

お坊さんの話で「へぇ〜知らなかった。」というのが、天皇家の菊の御紋はもともと比叡山延暦寺の紋所だったそうです。
確かに根本中堂の屋根に菊の御紋がついていました。
また、この根本中堂は、使われている柱などが巨大で現代では復元ができないため、火災保険などに入れないと言うことでした。
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さらに感心したのが、浄土宗の法然上人や浄土真宗の親鸞聖人、日蓮宗の日蓮上人などの来歴も参道に大きく紹介されていたことです。
皆それぞれ元は比叡山で修行したとはいえ、その後下山して新しい宗派を作った方々ですし、当時はそれらの新興宗教に敵対心を燃やしていたことから、このことが一番の驚きでした。
お坊さんに尋ねたところ、「比叡山で長年修行していたのだから、特におかしいことではないですよ。」と話していました。
なるほど・・・。当時は法然上人の墓を暴くような乱暴なことをしていたことからは想像できませんでした。

夏に緑のカーテンにしようと育てた朝顔から出来た種がベランダのプランターに落ちていたらしく、いつのまにか発芽して双葉をだしていました。
せっかく発芽したので防寒のため、室内で育てていたら、今朝花を咲かせました。気候の温暖化もあるでしょうが、朝顔の生命力に感心しました。7a624382.jpg994bcf3b.jpg
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